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オンコタイプDXの謎

2021年のことです。
ホルモン受容体陽性HER2陰性早期乳癌の検体を用いて21種類の遺伝子を調べ乳癌再発のリスクを評価する、オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラムの保険適用が延期されることになった。同プログラムを提供するエグザクトサイエンスが11月30日に、プログラムのソフトウェア上の必要な機能が揃っておらず、同日時点でもプログラムの開発が完了しておらず、上市は保険収載予定日である12月1日より遅延する見込みと厚生労働省に報告。これを受けて中央社会保険医療協議会は総会で、予定されていた12月1日からの保険適用の保留を決め、開発完了が確認された段階で再度保険適用日を検討することになった。
2023年7月 になって
エグザクトサイエンスは7月6日、「オンコタイプ DX 乳がん再発スコアプログラム」が9月1日より保険適用となる見込みだと発表した。中央社会保険医療協議会(中医協)が保険適用を7月5日付けで了承した。「オンコタイプ DX 乳がん再発スコアプログラム」は、ホルモン受容体陽性HER2陰性でリンパ節転移が無いか、あっても3個以内の早期浸潤性乳癌患者の化学療法の必要性を判断することを補助する製品として、2021年8月に厚生労働省から薬事承認を受けていた。これを受けて「Oncotype DX Breast Recurrence Scoreによる検査結果提供プログラム」の自費検査としての受託が中止されたが、発売の遅延により2022年1月からは無料サービスとして行われていた。無料サービスの提供は7月28日で終了し、9月1日までの間はオンコタイプ DX の検査を受けることはできないことになる。
保険承認を得るまでは非常にバタバタした。それだけ中途半端な検査ということ。
40万円もする検査にしては得れることは少ない。
乳癌治療は最近山奥の深い道で迷って同じところをくるくる回っている感が否めない。ブレークスルーがほとんど20年ない状態。

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