ひらがなを重ねる
ひらがなを2文字重ねて印刷してみようと考え、実践した。理由は特に無い。(文:きゅえすた)
1.はじめに
「文字を重ねて印刷する」という言い方が正しいのか、筆者には判断できないが、要はそういう取り組みである(手抜き説明)。一度、ひらがなを紙に印刷する。2回目に、その上にもう一度ひらがなを印刷する。そうすると文字が重なるわけであるから、きっと不可思議な記号が現れるであろう。
2.実践方法
結果だけ見たい方はこの項を飛ばして構わない(筆者は泣いていない)。
「Microsoft Word」を使用する。手順は下記の通り。
①1ページ目に同じひらがなを入力し続ける。3例用意する。
②2ページ目に用意したもの以外のひらがなを全て入力する。
③1ページ目を印刷する。
④同じ用紙に同じ向きで2ページ目を印刷する。
1ページ目に入力するひらがなには「あ」、「ぬ」、「せ」の3文字を選抜した。「あ」はひらがなの1文字目、すなわち代表として選抜した。「ぬ」は完全に何となく選んだ。「せ」は先に挙げた2文字と大きく形が異なると判断し、パターンに組み入れることとした。
2ページ目には、「あ」以外のひらがな、同じく「ぬ」以外、「せ」以外のものと、3パターン用意した。濁音・半濁音のひらがな、「ゐ」と「ゑ」を除外した45文字を入力した。これで、計135通りの「重ねひらがな」が完成する。普段目にしない「ゐ」と「ゑ」を使用してしまうと、簡単にカオスな世界を表現できる気がしてしまった。申し訳ない。
気を付けるべき点は、ひらがなが重なるように1ページ目と2ページ目の文字を合わせるという点だ。今回使用したのは「MS明朝」というフォントであるが、このフォントであれば、段と文字数を合わせれば、上手く重ねることが可能である。なお、印刷する必要なんてないじゃないかとか、何故「Adobe Illustrator」を使用しないのかという意見には反論しない。読者の方も是非色々と試してほしい。
3.結果
画像の通りとなった。
何と発音するのか。
ひらがなは漢字と異なり、細かなパーツがない。そのため、過度に線が絡み合うことがない。「ぬ」と「の」の組み合わせや、「せ」と「し」の組み合わせのように、ほとんど元の形と変化が無いものもある。しかし、全体的にみると、美しい記号が並んでいるのではないだろうか(謎基準)。明朝体を使用したこともあってか、細い線の絡まりにはどことなく怖さも感じる。「浴室の排水口に溜まった髪の毛みたい」という比喩は受け付けない。
4.まとめ
ひらがなを2文字重ねて印刷すると、美しき記号が現れる。記号をどのように使用するかや、どのように発音するのかなど、日本語の概念をひっくり返しそうな課題が山積しているが、全て無視してこの記事を終える。
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