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2020年東京都知事選挙の軽い日記

1か月に渡り、一切の記事を投稿しなかった反省として、東京都知事選挙についての日記を書く。史料としては全く役に立たない。※文中は敬称略としていることをご了承ください。

6月18日(木)

いよいよ都知事選が告示。小池百合子や宇都宮健児など事前に立候補を表明した名前が並ぶ中、「ごとうてるき」の名があった。まさか、と思った。4年前のストーリーが甦るのだろうか。内藤久遠や立花孝志などお馴染みの候補も入れば、牛尾和恵のようにまったく情報のない候補もいる。最終的な候補者は22人にまで膨れ上がった。出馬表明した山口節生は立候補しないと見ていたが、やはりであった。

6月20日(土)

正午の渋谷ハチ公前。込山洋が選挙カーから身を乗り出さんばかりに声を上げて演説する。途中、通行人の野次が飛び、込山が笑顔で反論するシーンがあった。数分後、今度はハイボール缶を片手に通行人の若い男がヤジを飛ばす。「うっせぇんじゃ、ボケ!」。

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夕方の銀座。数寄屋橋の交差点で維新推薦の小野泰輔が演説するのに先駆けて、スタッフがビラを配っていた。ビルの敷地内では配らせまいと、警備員がスタッフに注意する。知らずに後からやって来たスタッフが敷地内で配り、同様に注意を受ける。しかし、どうやら聴衆にはノータッチのようだ。

6月24日(水)

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19時台の渋谷109前。西本誠が真面目に語る。若い人に政治への関心を持ってほしいということを、静かに真顔で真っ直ぐに。若い人に見てほしいがために、特攻服での選挙活動と派手なポスターに走ったのだと言う。最後は自身の曲「てんてんむし」に合わせてダンスで締めた。

6月25日(木)

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幸福実現党の七海ひろこが選挙からの「撤退」を表明した。主要候補とする5候補に報道が集中し過ぎている、というのがその理由だ。立候補の取り下げは告示日当日までしか認められず、どのタイミングで投票しても、七海の票は有効票となる。戦いは続くのである。

6月27日(土)

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夕刻の新橋駅前。込山洋の演説会場に、後藤輝樹が現れた。込山の応援演説という形である。冒頭に後藤は「スマイルポーズ」を連発。その後は込山と後藤がお互いを褒めちぎる演説となった。各候補が本当の意味でリスペクトし合う選挙は、日本ではほとんど見ることは出来ない。

6月28日(日)

見る人などいないだろうと思ってTwitterにアップした後藤と込山の演説写真が、両候補によって拡散された。日付が28日に変わる頃、フォロワー2桁の弱小アカウントは通知の手を止めない。

午後の新宿東南口。宇都宮健児が演説する会場に多くの応援弁士が現れた。ジェンダーの諸問題を改善するべく活動する女性たちだ。著名な国会議員も訪れ、会場には150人は集まっただろう。「間隔を開けて」の看板が虚しく響く。

新宿西口ではホリエモン新党の呼びかけで、合同演説会が開催された。服部修は選挙カーに登れるような足取りでなく、路上の椅子で演説。「自分の体をもっといたわなければいけないと感じた」。2週間以上に渡り、長時間の活動をするのは並大抵のことではない。

7月1日(水)

後藤輝樹の支持者から、Twitterの写真を使わせてくれないかとの連絡を受けた。断る理由は無いので許諾した。数時間後、写真がポスターに使用されているのをTwitterで目撃した。選挙ポスターを支持者が作るというのは、きっと数が少ない。



投票日は7月5日。候補者それぞれが訴えるメッセージは、有権者に届いているだろうか。都政の行方は、選択権のある有権者に委ねられている。


(文:きゅえすた)

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