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ノンダイアトニックコードのコードスケールを考えよう

こんばんは。今日もおつかれさまです。

【はじめに】

当記事に参考文献はこれっぽっちもありません。いわば自由帳に書かれた妄想、あるいは夢小説です。理論的に正確な記述であるかどうかは一切保証しかねますので、予めご了承ください。

♯ⅰ

・♯ⅰ, ⅲ, ♯ⅴ, ⅶ, ♯ⅱ, ♯ⅳ, ♯ⅵ…ドリアン≒ⅶイオニアン
例)♯Ⅰm7、ⅦM9/♯Ⅰ=♯Ⅰm7(9,11,13)omit3,5

♭ⅱ

・♭ⅱ, ⅳ, ♭ⅵ, ⅰ, ♭ⅲ, ⅴ, ♭ⅶ…リディアン≒♭ⅵイオニアン
例)♭ⅡM7、♭Ⅱ(♯13)、♭Ⅲ7/♭Ⅱ=♭Ⅱ(9,♯11,13)omit3,5

♯ⅱ

・♯ⅱ, ♯ⅳ, ♯ⅵ, ♯ⅰ, ⅲ, ♯ⅴ, ⅶ…フリジアン≒ⅶイオニアン
例)♯Ⅱm7(♭9)くらい? 滅多に使わん

♭ⅲ

・♭ⅲ, ♭ⅴ, ♭ⅶ, ♭ⅱ, ⅳ, ♭ⅵ, ⅰ…ドリアン≒♭ⅱイオニアン
例)♭Ⅲm7、♭ⅡM9/♭Ⅲ=♭Ⅲm7(9,11,13)omit3,5
・♭ⅲ, ⅴ, ♭ⅶ, ♭ⅱ, ⅳ, ♭ⅵ, ⅰ…ミクソリディアン≒♭ⅵイオニアン
例)♭Ⅲ7、♭Ⅱaug/♭Ⅲ=♭Ⅲ7(9,♯11)omit3,5
・♭ⅲ, ⅴ, ♭ⅶ, ⅱ, ⅳ, ♭ⅵ, ⅰ…イオニアン
例)♭ⅢM7、♭Ⅶ7/♭Ⅲ=♭ⅢM7(9,11)omit3
・♭ⅲ, ⅴ, ♭ⅶ, ⅱ, ⅳ, ⅵ, ⅰ…リディアン≒♭ⅶイオニアン
例)♭ⅢM7、Ⅱm7/♭Ⅲ=♭ⅢM7(9,♯11,13)omit3,5

♯ⅳ

・#ⅳ, ⅵ, ♯ⅰ, ⅲ, ♯ⅴ, ⅶ, ⅱ…エオリアン≒ⅵイオニアン
例)♯Ⅳm7、Ⅲ9/♯Ⅳ=♯Ⅳm7(9,11,♭13)omit3,5
・#ⅳ, ⅵ, ♯ⅰ, ⅲ, ♯ⅴ, ⅶ, ♯ⅱ…ドリアン≒ⅲイオニアン
例)♯Ⅳm7、ⅢM9/♯Ⅳ=♯Ⅳm7(9,11,13)omit3,5
・#ⅳ, ♯ⅵ, ♯ⅰ ⅲ, ♯ⅴ ⅶ, ⅱ…ミクソリディアン♭13≒ⅶメロディックマイナー
例)♯Ⅳ7、Ⅰaug(9)/♯Ⅳ=♯Ⅳ7-5(9,♭13)omit3
・#ⅳ, ♯ⅵ, ♯ⅰ, ⅲ, ♯ⅴ, ⅶ, ♯ⅱ…ミクソリディアン≒ⅶイオニアン
例)♯Ⅳ7(13)くらい? 滅多に使わん

♭ⅴ

・♭ⅴ, ♭ⅶ, ♭ⅱ, ⅳ, ♭ⅵ, ⅰ, ♭ⅲ…リディアン≒♭ⅱイオニアン
例)♭ⅤM7、♭Ⅵaug/♭Ⅴ=♭Ⅴ(9,♯11,♯13)omit3,5

♯ⅴ

・#ⅴ, ⅶ, ♯ⅱ, ♯ⅳ, ♯ⅵ, ♯ⅰ, ⅲ…エオリアン≒ⅶイオニアン
例)♯Ⅴm7、♯Ⅳ7/♯Ⅴ=♯Ⅴm7(9,11,♭13)omit3,5

♭ⅵ

・♭ⅵ, ⅰ, ♭ⅲ, ♭ⅴ, ♭ⅶ, ♭ⅱ, ⅳ…ミクソリディアン≒♭ⅱイオニアン
例)♭Ⅵ7、♭ⅤM7/♭Ⅵ=♭Ⅵ7(9,11,13)omit3,5
・♭ⅵ, ⅰ, ♭ⅲ, ⅴ, ♭ⅶ, ⅱ, ⅳ…リディアン≒♭ⅲイオニアン
例)♭ⅥM7、♭ⅢM7/♭Ⅵ=♭ⅥM7(9,♯11)omit3

♯ⅵ

・#ⅵ, ♯ⅰ, ⅲ, ♯ⅴ, ⅶ, ♯ⅱ, ♯ⅳ…ロクリアン≒ⅶイオニアン
例)♯Ⅵm7-5、♯Ⅴm/♯Ⅵ=♯Ⅵm7-5(♭9,11)omit3,5くらい? 滅多に使わん

♭ⅶ

・♭ⅶ, ♭ⅱ, ⅳ, ♭ⅵ, ⅰ, ♭ⅲ, ♭ⅴ…エオリアン≒♭ⅱイオニアン
例)♭Ⅶm7、♭Ⅵ9/♭Ⅶ=♭Ⅶm7(9,11,♭13)omit3,5
・♭ⅶ, ♭ⅱ, ⅳ, ♭ⅵ, ⅰ, ♭ⅲ, ⅴ…ドリアン≒♭ⅵイオニアン
例)♭Ⅶm7、Ⅳm7/♭Ⅶ=♭Ⅶm7(9,11)omit3
・♭ⅶ, ⅱ, ⅳ, ♭ⅵ, ⅰ, ♭ⅲ, ⅴ…ミクソリディアン≒♭ⅲイオニアン
例)♭Ⅶ7、ⅣmM7/♭Ⅶ=♭Ⅶm7(9,♯11)omit3
・♭ⅶ, ⅱ, ⅳ, ⅵ, ⅰ, ♭ⅲ, ⅴ…イオニアン
例)♭ⅦM7、Ⅳ7/♭Ⅶ=♭ⅦM7(9,11)omit3
・♭ⅶ, ⅱ, ⅳ, ⅵ, ⅰ, ⅲ, ⅴ…リディアン≒ⅳイオニアン
例)♭ⅦM7、ⅣM7/♭Ⅶ=♭ⅦM7(9,♯11)omit3


【解説】

ノンダイアトニックコードのコードスケールをまとめてみると面白いんじゃないかと思い立ちました。このうち、♯ⅰを主音にとるスケールではM3thやM7thを考えると♯ⅲや♯ⅶが現れ美しくない。反対に、♭ⅱを主音にとるスケールではm3thや7thを考えると♭ⅳや♭ⅰが現れ美しくないのです。よって、♯Ⅰm7と♭ⅡM7が7th以内の形に確定します。
m7の上には当然9,11,13が、M7の上には無論9,♯11,13が載るのが美しいですから、♯ⅰを主音にとる方は♯ⅰドリアンスケール、♭ⅱを主音にとる方は♭ⅱリディアンスケールとなるわけです。

次に♯ⅱを主音にとるスケールについて考えてみましょう。M3thや7thを考えると×ⅳや×ⅰが現れ美しくないですね。ゆえに♯Ⅱm7に確定します。では9thはというと、ナチュラルな9thは♯ⅲと表され美しくありません。♯9thも×ⅲでアウト。よって♭9thに定まります。11thは問題なし。ナチュラルな13thも美しくありませんから、♭13になり、テンションを含めた形は♯Ⅱm7(♭9,11,♭13)になります。これにて♯ⅱフリジアンスケールの完成です。

最後に♭ⅲを主音にとるスケールについて。m3thも7thも問題ない、ビバ平和。よって、7th以内の形は♭Ⅲm7と♭Ⅲ7、そして♭ⅢM7の複数種類が考えられます。m7の上には9,11,13が、7の上には同様に9,11,13が、M7の上には9,♯11,13が問題なく載るので、m7は♭ⅲドリアンスケール、7は♭ⅲミクソリディアンスケール、M7は♭ⅲリディアンスケールとなるわけです。

【もっと詳しく】

記載したスケール以外にも、たくさんのコードスケールを考えることが可能です。例えば、♯ⅰドリアンスケールの13thを半音下げたスケール(例:Ⅶ9/♯Ⅰ)は♯ⅰエオリアンスケール≒ⅲイオニアンスケールです。さらに9thを半音下げたスケール(例:Ⅶm9/♯Ⅰ)は♯ⅰフリジアンスケール≒ⅵイオニアンスケールです。もっと言えば、ここから♭13thを元に戻したスケール(例:ⅡaugM7/♯Ⅰ)を考えることも可能で、これは……なんでしょうね? ♯ⅳミクソリディアン♭13スケールの第5音を主音にしたスケールです。

♭ⅲが主音のスケールはもっと多様です。♯ⅰでは7th以内が確定していましたが、♭ⅲでは♭ⅴ, ♭ⅶ, ♭ⅱをそれぞれ半音上げることができるので、記載した3種類のほかにも♭ⅢmM7や♭ⅢaugM7などを考えることができます。ここにさらにテンションの分岐も含めていくと、記載が膨大な量になるのは想像に難くありません。というかそこまでガチって作ってるわけではないし。

ということで、あんま気持ちよくないスケールは記載を省略しました。♭ⅲイオニアンと♭ⅶイオニアン、♭ⅶエオリアン、♯ⅳミクソリディアンはギリ生き残りました。
ちなみに分類を図にまとめると以下のようになります。

美味しそう


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