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渾身の無料記事まとめ

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タイトルの通りです。どれを読むか迷った方は、ぜひこちらから。
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2021年1月の記事一覧

コロナ禍なので、「人肌」に触れられる情景描写を描く。

卒論面接で、大学に「情景描写の技術」を認められた城谷創懐です。 ハイタッチ 両腕を曲げてハイタッチを待っている。手のひらをやさしく重ね合わせると、向こうが反動をつけてきて、高らかに鳴り響いた。  顔が近くて毛穴にピントが合う。容赦なく押し付けてくれた手形が白く際立ち、消えない痺れを握りしめた。 赤ちゃんの手のひら ちっちゃい、ちいちゃい、と興奮する胸を抑えて、手のひらを人差し指でかるく小突く。吸い込まれるほど、やわらかい。  五本の指に甘噛みされて、強張った表情筋まで

【結論】エネルギッシュな文体こそが、一番読まれる小説だ。

精神削って書いたなら「読まれる小説」であって欲しい。 推敲を重ねて、練りに練って、読まれない。 悲しい・・・。 イメージを重ねて、一気に書いて、みんなに読まれる。 これこそ理想! この文章が気になるから、直す。 冒頭は、作品の命だから、とことん凝る。 直せば直すほど、「機械」的になって読まれない。 コレを伝えたい! 冒頭から、一番伝えたいことを 思いっきりぶつける! 書き直し無し、一発書きのエネルギッシュな文体は 「人間」的だから、読みたくなる。 小説