見出し画像

守護の存在に会った??

10年くらい前に、前世療法というセラピーを受けに行ったときのこと。

これ、ほんとかどうか分からない。でも内容はよーーく覚えている。

当時、私は超絶ブサイクだから早く死んだ方がいいな、とか絶対に幸せになれないからやっぱ早く死ななきゃ、とか死ぬのは怖いけど生きていくことを考える方がよっぽど辛い、と生きるか死ぬかを頭の中で選択することを延々とやっていた。

人から認められない、高評価されない、好きな人に愛されない、ととにかく絶望感いっぱいで生きていた。

ほんとに自己肯定感がなかった。

今、私に自己肯定感があるのかな?と問えば、少ないと答える。自己肯定感は、もともとないのが当たり前で、これは後天的に比較され、競わされていく過程で作られたもの、って思うようになった。

否定があって、肯定が生まれる。

自己否定も自己肯定もないのがいい。これ理想。

ただ、私が在るだけ。私は清濁併せ持つただの人。なんか簡単だし、腑に落ちる感が心地よいの。

そう、それで当時の自分が考えたことは、自己肯定感を上げていけば幸せになって、死ぬことを考えないで済むかもなってすがるように頼ったのが、前世療法だった。

そこの前世療法は「本来の自分を知って自然にかえって生きよう」みたいなポジティブなことが書かれていた。本来の自分ではないから苦しいのだ、と。

催眠状態にしてから、過去へ退行する。過去世の自分や、ハイヤーセルフや守護の存在からメッセージをもらう、そして本来の自分を思い出すといったセラピー内容。

体験者のコメントを読むと「泣けてきた。私はハイヤーセルフから頂いたメッセージを心に刻んで生きていきます」とか「ハイヤーセルフに会えてうれしい」とか「スッと催眠に入れた、全然怖くなかった」とかとにかく、当時の私が知りたい情報がいっぱい書かれていて、もうこの体験談を読んでいくうちに、「これやってみたい」とムラムラしてすぐに予約を入れて当日を待った。



当日、行く前めっちゃ緊張した。セッションは都内の古めかしいマンションの1室だった。怖さも感じるくらいの古い建物だった。いいの?ここで催眠にかけられていいの?怖いな。。

チャイムを押すと、きれいな中年女性が迎えてくれた。ホームページで見たセラピストさんだった。ふざけた感じの雰囲気の方で志村けんの大丈夫だぁ~とかやってくれて緊張が少し解けた。(昭和ギャグ)

マッサージチェアに座り、セラピストさんから深呼吸とか、体の末端の力を抜いていくレクチャーを受けたあと、「さ、もうやっちゃいましょう」と

催眠が始まった。

ウトウトしていたので、ここでどういう話をしたのかはあまり覚えてないけれど、いくつかの会話が行われた。

そしてセラピストさんより、

「宇宙空間に来ました。りょうこさんはただよっています。何が見えますか?」

と聞かれ「特に何も見えませんね」と答えた。ほんとに何も見えない。っていうか、宇宙空間だからプラネタリウムにいる感じをイメージ。

「向こうから光の存在がやってきました」とセラピストさん。

「ああ、なんか、いるな」

ここで私はダイニングテーブルを囲む白人のイケメンと美女と子供3人の姿が見えた。みんな白いワンピースを着ていた。それぞれ微妙に違うデザインのワンピースを着用していて、ピカピカ光るゴールドのボタンとかベルトをしていた。金髪のきれいなサラサラヘアだった。

イケメンはロシア系って感じの人で、しかもフィギュアスケートをやってそうな顔だった。目じりのシワとかすごく印象的で、笑ったときに、口大きすぎるだろ!ってくらいに大口をあけて笑っていた。

このイケメンがリーダー格って感じだった。

美女はロングヘアで、顔の造作はよく覚えていないが、全体的に控えめな感じ。すごく優しそうだった。

子供たちは神妙な顔をしていた。私のことを上目遣いでジッと見上げていた。

この人たちは家族じゃないって伝わってきた。でも何というか、安心した。何だろう?私は仲間はずれにされない、ここにいて大丈夫、みたいな感じ。

私達は会話をしなかったが、イケメンが可笑しそうに笑いながら

「何来てんだよ?わざわざこんなところまで!!ほんとに来ちゃってんのかよ!?何なの??もーーーう、早く帰れ!分かった?か・え・れ!!」

みたいなことを伝えてきた。

ここで「パチン!」と手を叩く音がして目が覚めた。セラピストさんが手を叩いて終了の合図をした。

目覚めは、良質な睡眠をとった後のような穏やかな感覚だった。

セラピストさんが「どうでしたか?何が見えましたか?」と質問。

私は「何か白いワンピースを着た白人の集団がいました」と見たままを答えた。

「ああ、それはハイヤーセルフです。守護の存在です。彼らはたいてい白い服を着ています。白人の場合もあるし、そうではなく日本人みたいな見た目の人もいますよ」

私はここで飛び上がるくらいに嬉しくなった!だってこの情報は知らなかった。守護の存在が白い服を着ているっていう情報。知っていたら、私の潜在意識がどこかで覚えていて、そういうイメージを見せたって思ってしまう。

私会ったんだ!あれは守護の存在だったんだー!

セラピストさんが続ける。

「彼らのメッセージをよく覚えておいて下さい。あなたの実生活に役に立つし、このメッセージで人生変わったって人もいるんです」

私は「笑いながら何で来たの?早く帰れって言われただけでした」と答えたら、セラピストさんは

「ハイヤーセルフや守護の存在というのは、そうそう笑わないんですけど。おかしいな?私、何年もセッションしてますが初めて聞きました」

と答えた。

あれー?違ったのかな?あれは守護の存在じゃなかったのかな?

最後にセラピストさんと雑談しながら帰る準備をしていたときに、

「あなたは本当は目立ちたがり屋なのよ、だからアイドルとか目指すとか?もう30歳なの?じゃあアイドルはやめだ、お笑い芸人になればいいよ」

と私の頭をアチョー!とカチ割るしぐさをしてお別れした。(昭和ギャグ)

後日、このセラピストさんから

「あれからちょくちょく笑う守護の存在を見るお客さんが来ます。

流れが変わってきたのかも」

とメッセージをもらった。


前世療法。

受けたことのある人はいますか??

賛否両論あると思います。脳内が作り出すイメージだとか、浅い眠りで見る夢とか。

今となっては、私が会ったのが守護の存在かどうかはどうでも良く、「目立ちたがり屋」という自分では全く見えなかった本性をズバッといってくれたこのセラピストさんに感謝をしている。

だってうすうす分かっていたの。何か表現をしたいのに、力ずくで自分を抑えてきたからね。

あのセラピストさん、元気かな?




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?