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各属性における「直観」感

占星術においてサインは火、風、土、水に分けられますが、それに伴い「直観」という概念の違いについての考察です。

・牡羊座から代表される火の属性の「直観」
これは、ある紙を見た時に「それを3:2になる箇所で折ってください」と言われても補助線無しで折れるような感覚。それに理由などないのですが「宇宙原理」に則した結果は瞬時にわかるというもの。宇宙原理に則さない、人工的な他人の意図によって支持されるようなものには働かない、しかし人は基本的に宇宙原理に則して生きてしまうので、意図的な(例えば学校の教室の中のような)空間でもない限りは、働く。

・双子座から代表される風の属性の「直観」
哲学的に考えてみると、人が本など読むことで何かが「わかった!」と感じる事は実は不思議で、それは、その直前までただの文章的な「内容」と「言葉」の一対一の関係だった情報が、ある瞬間に総体的な概念に変わり読み手の中で「わかった」となるからなのですが、その時に働く力が風の「直観」。人が言語学的に理解できるのは、文章の構築が時系列に則しているからだと言われている事を考えると、風の直観は「時系列」という現象に付随していると言える。

・牡牛座から代表される土の属性の「直観」
現実感(手に触れたり、見えたりと「現実」と一般的に言われる素朴な共通感覚)の中でモノの配置や色の具合、人に理解される形で物事を捉え最適な配置に変更できる感覚。先の条件のようなものを考えるなら、神聖幾何学といったように「人はなぜ限られた多面体「のみ」認識できる世界にいるのか?」という疑問そのものが、この牡牛座の直観に付随する条件。つまり「幾何学」感覚に則しているかどうかが、彼らの「直観」の土台となる。

・蟹座から代表される水の属性の「直観」
ある地域や場に侵入した時、現実感(先の説明の通り)とは別の地層の感覚を得る感覚。柳田邦夫や折口信夫とった民俗学に精通した人は、過去の風習などの一例からどこにもエビデンスが無い共通性を見つけていたようで、そのような空間に堆積している見えない地層を読み取る感覚。これはもちろん、死者などのもつ精神(ガイスト)の領域の話も含まれる。つまり、水の属性の直観を支えているのは、影である。目を開ける時間と瞑る時間があるように、目の前の現実感と切り離した世界がある事で条件づけされる「直観」。

以上です。

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