水没際の考察
私は、お風呂での読書が好きです。大体毎日、夕方と寝る間際の2回15分ほど湯船につかります。これは元々歯医者の先生に、寝る前に温まっておくと虫歯になりにくいという、本当かどうか分からないような、けれど温まって寝た方が便通はいいので、結果的にその通りにしている習慣なのです。
15分ほど湯船につかるのに何も無いのは面白くないので、本を読んでます。たまに漫画も読んでます。読んでいると体が温まってくるにしたがって、身体的な皮膚感覚が薄れ、脳内の血流量が増えるのか、それとも血管が広がって血圧が下がるせいか、当然ぼーっとしてきます。これがいい。
ぼーっとしてくる状態は、自我が薄れてくる状態に多分似ていて、数学者の岡潔さんが数学と向き合う時に「自我を薄める」と話していたことを、あまり苦労せずにやっているような気がします。そして確かにぼーっとしながら小難しい哲学書を、読みたいところから読んでいると、お風呂に入る前には考えもしなかった考察が浮かんだりするのです。
だから、占星術にしても他の事にしても大抵は寝る前とか、お風呂の中でぼーっとしている時に新しい「これだ!」がやってきます。健康的に、そして習慣的に自分の思考の枠を外すなら、この方法は結構いいです。
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