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だれかへ恋文を

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2024年2月の記事一覧

「ぼくの中庭で」

中庭でぼくは大きな火をくべる
いい事も悪い事もみんな
みんな投げ入れて
プロレスごっこを演じてる

眩しすぎる光の中
他人がひくほど異質な雰囲気で
しかしそれは心からの嬉しさで

地球を揺らすほどの
ジャーマンスープレックスを決めている

「悲しみを紛らわすために笑う?」

ちがう! 人は悲しみや寂しさを紛らわすために笑うのでは ない 突破したから笑うのだ 非情…

「悲しくて悲しくてとても」

悲しくなるほど腹が立つ
寂しくなるほど怒りが湧く

そんな感覚をどう表現すればいいのか
いまだに私は見つけられずに

生きるほどに荷物を下す
経験するほどに無力を知る

だから人は笑うという
そんな正論聞き飽きた

私は泣きながら怒りたいのだ

「独り相撲」
とっくのとおから独り相撲を取っていた
しなくていいのに一人で四股を踏んでいた

自分だけが
土地を清められると思い込み
エゴで塗り固まっても気が付かず
一人で胡坐をかいていた

この荷を降ろした僕の樹は
いつか実を結ぶのだろうか
今はまだ
私がだれかも分からないのに

「春の陽気に」

春の風
いつもの店の桜餅
かすかな月と羊雲
君のとこまで飛んでゆけ

余計な感情が取り除かれて

あなたは最後にいった もう私に対して語ることが無いと 昔私はそれを強烈な否定と受け取った …

「流れのまま」 日々目の前にある あなたに出来る事をこなしてもなお 「自分はいったいどこへ向かっているのか」 と問いかける時 あなたはこれ以上ないほど 運命に従って歩んでいる