見出し画像

すべてのカットが絵になる映画

全ては気まぐれ、急に会いたくなる友達っていますよね。夕方にその子と久しぶりに会ってひとつの映画を観ました。その映画は17歳と24歳の青年の一夏の恋を描いた映画。僕は始めて男同士の恋愛映画を観るのでなんとなく汚くヌメヌメしたイメージを持っていましたがそんなわけは無かった。綺麗で繊細で哀愁。そしてすべてのカットが美しい絵になる映画『君の名前で僕を呼んで

舞台は1980年代の夏、イタリアに住む17歳エリオとアメリカからやってきた24歳大学院生オリヴァー、エリオの父が大学教授でその助手で夏の間一緒に住むことになったがオリヴァーの自由さや自信な態度に不満を感じるエリオ、そんな2人が次第に惹かれあうお話。


まず80年代ってのがストライク!車も服も街並みもすべてが可愛い時代だから大好き。エリオとオリヴァー、エリオの友達たちみんな顔面最強でした。そして何より背景や風景の美しさが最高です。夏らしい青や緑に80年代の淡さが芸術。

エリオは賢くって周りの子達より大人びて見えるんですがオリヴァーの前だと子犬みたいに甘えてて、そのギャップを自然に演じてるすごさ。オリヴァーも賢いのはもちろん、エリオの気持ちや自分の気持ちが世間的に良くないことを悩みながら優しく接したまに揺さぶったり24歳の男らしさを見せたりの強弱の波が最高!!そしてエリオの親の対応が神様でした、こんなにこんなにこんなに素敵な親が出てくる映画ってクレヨンしんちゃん以来ですよ…。もうパパの哀愁パンパンのワンカットを思い出すだけで目頭が熱くなってしまう。ママはパイパン。

EDの最後、ママにエリオと呼ばれているところでタイトルの反回収。そこで現実に戻ったと製作者から伝えたいのかなと思うと悲しさでどうしよもなくなちゃいます。

ちょっと詳しく書きすぎてネタバレを埋めちゃうかもしれないのでここまでにしておきます。多分だけど言っちゃてるよね。

この映画はほんとに何もかもが綺麗でした、男女の恋なんかよりも思いや葛藤が綺麗。僕のおすすめ映画のひとつになりました。ぜひみんなに観て欲しいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?