シン・ウルトラマン感想（全部ネタバレ）

待ちに待った『シン・ウルトラマン』見てきました。

正直、シン・ゴジラの直接的な続編の「ゴジラVSウルトラマン」をやるとばっかり思っていたので、
「ゴジラ凍結解除、東京熱核攻撃をまでの最後の三分間はウルトラマンに託された！」的なのも期待してたけど、
月並みだけどすげえウルトラマン。そしてやっぱりこれでいいんだと終わって思った。好きでよかったほんとよかった。

個人的にはiPhone撮影分（多分役者目線の再現用）と通常カメラの画質差がありすぎたのが気になったのと、最後の物寂しい雰囲気が苦手だったので－20点、それ以外のデザインワークスと音楽と演技と制作陣の愛と敬意と円谷プロの50余年の蓄積で＋2億点、
結果1億9999万9980点で大傑作です。ありがとうございました。興行収入伸びてほしいな。

以下、新鮮なうちに感想とかです。

【オープニング】
■シン・ウルトラマン見に来たはずがシン・ゴジラのクレジットをぶち破ってシン・ウルトラQがはじまって、
事前情報全くなかったやべえ顔したゴメスや高解像度マンモスフラワーが続々と駆除されていく…冷静に考えるとこの世界の人類ウルトラマン来る前からすげえ。

■パゴスがなんかとてもイメチェンしてた。2秒ぐらいで駆除されてたけど、
あの倒され方はシン・ゴジラと同じ（血液凝固剤による炉心スクラムと凍結処理）…あれこれ地続きの世界観？

【ネロンガ戦～ウルトラマン落着】

■山中にそびえたつ雷撃が集落にゆっくり迫るのは結構意味不明で怖い。
そして電気を食って姿を現すネロンガ、歩き方が蒲田君っぽい。かわいい。

■落着する銀色の巨人、
滑るように大地を踏みしめ、大胸筋バリヤー（近年のようにたいしてマッチョではない）で電撃を捌き十字に組んだ腕から山を貫く光線を放つ、きたぞわれらのウルトラマ…赤ラインもないしなんか顔もしわくちゃな鈍色の巨人、誰だお前！！
※予告で死ぬほど見た横長スペシウム光線、あれ皆さん嘘予告ですよ！！（この時点では赤ラインがない）

■山を貫くスペシウム光線にちょっと耐えるネロンガ。禍威獣のレベルが確実にここからおかしくなっている。
■余波で神永君死亡。ウルトラマン憑依

【浅見管理官着任～ガボラ戦】

■明らかに怪しい神永、「外星人」として、傍観者であるべき人格がうっすらと
■とはいえ班長は勤務中に大量の辞書を速読する部下を流石に注意すべきだと思う

■ガボラ出現、超グッドデザイン。ドリル＆アルキメデススクリューで構成するアイデアよ
■バンカーバスター連打、昔はこれで倒せたのに…
■「核廃棄施設まで山ひとつしかない…」という絶望。あのときの神永は、人間なのかウルトラマンなのか
■変身！案外近場！そして赤ラインの知ってるウルトラマン！！
■そして謎回転キックとジャイアントスイング！回ればなんとかなるのがウルトラマン。
■アンカーロック、甲殻展開＆回転してから放たれるガボラのヤバい光線がほんとにヤバかった。
■え、そこの色変わるの…？
■大怪獣のあとしまつ
■撤収後ににっこり現れる神永、この部下大丈夫か。

【信頼と友情と：外星人ザラブ】

■だいたい独立行動の神永、そんなに神永の人事評価を犠牲にして楽しいかウルトラマン
■ハットとコートで津田健次郎の声で話す外星人ザラブ、4割ぐらい遊戯王で見た気がする
■ザラブの身体構造どうなってんの？先祖はオドントグリフスとかその辺？■ニセウルトラマン！やっぱり目つきがちょっと悪い！！
■βカプセルを浅見に預けていた神永、不器用だけどちょっとよかった

■ヒトと外星人、その両方の狭間に立つウルトラマン。彼の人類にむけるまなざしは、だからこそ愛とか友情って呼べるのかもしれない
■音楽も相まって空中戦気持ちよかった。ここで出るか八つ裂き光輪！

【外星人０号メフィラス：地球人の価値】

■丸の内を闊歩する巨大長澤まさみ！やりやがった！！！　（なんかパルコのＣＭで見たような気がする）
■東京駅近いし凍結したゴジラが見切れないかなと思って探したけど駄目だった。
■ビニールシートでけえ

■山本耕史は多分本当に外星人だとおもう
■あの名刺、多分プレミアムバンダイとかで販売される。
■「備えあれば憂いなし、私の好きな言葉です」「ここは割り勘で。私の好きな言葉です」…この流れなら「卑怯もラッキョもあるものか！」ぐらいは言いそうな感がある。

■あれ、赤坂さんまた暗躍してるね
■無邪気なブランコのシーンが好き。テレポーテーションもなんか好き。
■メフィラス変身体のスタイリッシュさよ。悪の紳士。グッドデザイン。
■予告でも流れたパーカッションが特徴的なＢＧＭはここ。超かっこいいいつもの鷺巣サウンド。最高
■ゾーフィと呼ばれた山寺宏一の声帯をもった金色のウルトラマン。確実に強い

【粛清兵器ゼットン：さらばウルトラマン】

■ここまで全能の神たるウルトラマンの同族が世界を滅ぼすという絶望感
■ぴぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ……ゼットォンン…
■最前線を走ることで人類の限界を知り、心折れてしまう滝の描写にだいぶ来るものがあった
■そして完全体になる粛清兵器ゼットン。絶滅システムとしての成田亨らしい超彫刻的モニュメント
■そんなに八つ裂き光輪のバリエーションあったのかウルトラマン
■ウルトラマンが…（やっぱり）負けた…？

■神のような存在（もしくはその存在の敗北）をいかに人類の英知が乗り越えるか、これはシン・ゴジラにもシン・エヴァでもあったクライマックス。
人間賛歌みたいで僕は好き。
■だけど今回はけっこうあっさり？牧歌的に謎の数式とウルトラヒントで乗り越えちゃった

■「簡単だ、変身して即殴ればいいんだろ？」最初のころの外星人らしさはどこ行ったウルトラマン
■そして最初で最後の腕を突き出し光の渦から飛び出すぐんぐんカット。これだけでウルトラマン見た気になるぐらい好きなカット
■ゼットン撃破！亜空間に飲み込まれるなんかウルトラマンダイナの最終回ってこんなんだったなあ

■最後のウルトラマン二人の会話がとても好き。超越者としてのウルトラマンが人類へ向けるまなざしの意味、生物でもあるウルトラマンがどうして人間を好きになったのかを知って、人間もウルトラマンに親愛の情を抱く。

■高橋一生の声で「ヘッヘッヘ　シンパイスルコトハナイ」とか言い出さないかちょっと心配してた

■数万年の時を生きた彼が矮小な地球人に抱く友情がとても尊い。
■そして今後（多分事件の記憶のない）神永はどうやって生きていけばいいんだ、責任取ってくれウルトラマン

【エンドロール】
■モーションアクター：古谷敏・庵野秀明…やりやがったな！！！
■はるか昔に遺棄された生物兵器たる禍威獣に、さらなる外星人と脅威は続く。ゴジラ、エヴァ、ウルトラマンに続くシン・庵野ユニバースが次はどんな展開を見せるのか…とおもったらシン・仮面ライダーはよく見るダムで戦ってて安心した。

以上です。あと何回見に行こうかな。