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D&D2024年版クレリックまとめ

こちらは、7月11日に配信された「New Cleric| 2024 Player's Handbook | D&D」の内容を日本語でまとめたものです。必要な解説も中に交えて説明するので、初心者も読みやすいです。

D&Dにおけるヒーラーってなに?

普通のRPGにおけるヒーラーとは、敵のダメージを回復で帳消しにする立ち回りが多いですが、D&D5版だと少し毛色が違います。

HPが0になっても即死ではなく、死亡セーヴによっては立ち上がりが可能な5版では回復呪文は「1点でも回復を与えて復帰させる」ゾンビアタックのための道具になりがちです。

高レベルになるとそもそも敵のダメージを帳消しにできるほどの回復能力がクレリックには無いです。となると、先に倒れてから回復したほうが効率が良いことに行き着くことになります。

経験者と初心者の違いは回復呪文を使うタイミングを心得ているかどうかですね。経験者はHPが0になるまで遅くはないと思い、初心者はHP0にならないように回復をしてるのが筆者の個人的な観測事例です。

こちらの記事の内容にはBeyondの記事も取り入れてます。

概要

今日取り上げるのはクレリック!君とパーティを生かしてくれるいい奴だ!

クレリックも愛されているクラスであるため、コアな部分をそのままに、遊ぶ楽しさを強化した。回復以外にもダメージを与えることができるけど、回復をしたい人も楽しめるようにするのが目的だ。

回復呪文の強化により、使うのが更に有意義になったはずだ。
*前の記事により、回復呪文のダイス数が倍になってる。

以下が他の変更点だ。

  • Divine Order(聖なる職業・1レベル)
    ドルイドのように、1レベルから自分の方向性を選ぶための特徴だ。
    Protector(守護者):重装鎧訓練と軍用武器習熟を得る。
    Thaumaturge(術者):初級呪文+1。さらに、〈宗教〉と〈魔法学〉で判定をする時、判断力の修正値に等しいボーナスを得る(最低+1)

  • 呪文発動能力(1レベル)
    初級呪文入れ替え可能。

  • 神聖伝導(2レベル)
    アンデッド退散はそのままで、新たな使い方である「Divine Spark(神気)」を追加。
    Divine Spark(神気):呪文アクションとして、30ft(9m)以内のクリーチャーに聖印を向ける。1d8+判断力修正値をロールして、以下の使い方を選ぶ。
    ・目標はd8の結果に等しいHPを回復
    ・目標はd8の結果に等しい光輝または死霊ダメージを受ける。耐久力セーヴィング・スローを行い、成功時半減する。
    7レベルで2d8、13レベルで3d8、18レベルで4d8に強化。

    Turn Undead(アンデッド退散):呪文アクションとして、30ft(9m)以内のすべてのアンデッドは判断力セーヴィング・スローを行い、失敗すると恐怖状態と無力状態になる。1分持続する。(プレイテスト時では術者が倒れたり、目標がダメージを受けるときも解除される)
    *無力状態そのものは移動速度を阻害するものではなく、

神気を追加したのは主にクレリックが参加しているセッションや選んだサブクラスによってはアンデッド退散などが使えず、神聖伝導の使い道がなくなることを阻止するためだ。

  • Blessed Strikes(祝福されし一撃・7レベル)
    もともとサブクラスに紐づいていた特徴だったが、ここでは1レベルと同じように武器で戦うか魔法で戦うかの方向性を選べるようにした。
    次から一つ選ぶ。

    信仰を込めた打撃:武器攻撃でダメージを与える時、追加で1d8の光輝または死霊ダメージを与える。次のターン開始まで再び使用できない。
    初級呪文強化:初級呪文のダメージに判断力修正値を追加する。

    2024年版のルールで2014年のサブクラスを使用するとき、この能力は重複せず、いずれかしか選べない。

  • 神性介入(10レベル)
    ゲームデザイン上で、これを我々は「おねだり問題」として認識していた。ダイスロールを行わないとそもそも発動するかもわからないので、確定でなにかが発生する効果へ変更が行われた。

    呪文アクションとして5レベル以下のリアクションを必要としない呪文を選択する。その呪文をスロットや物質構成要素を必要とせずに発動できる。大休憩に一度しか使用できない。

    これにより、大休憩ごとにレイズ・デッドが発動可能で、ダイヤモンド(蘇生呪文の構成要素)の価値が暴落するだろう。

  • Improved Blessed Strikes(祝福されし一撃強化・14レベル)
    7レベルで選んだ特徴が強化される。
    信仰を込めた打撃:ダメージが2d8になる。
    初級呪文強化:ダメージを与える初級呪文を発動したとき、60ft(18m)以内のクリーチャーまたは自分に判断力x2の一時HPを与える。

  • Greater Divine Intervention(神性介入強化・20レベル)
    この神聖介入では「ウィッシュ」呪文も選べるようになる。

生命の領域

この領域はまさにヒーラーをやりたい人のためのものだ。
基本的にそのまま、エイドなどを追加して呪文選択などを強化した。

生命保護(3レベル)
アンデッドや人造にも使用できる。

敵対的ではないアンデッドや人造クリーチャーが仲間にいると回復呪文が使いづらかったのが解消されただろう。ここだけではなく、回復を行う呪文や能力全般は種別関係なく回復を施せるようになった。

その後、MMが出るときにはモンスター特徴として「回復を受けない・回復を受けるとダメージになる」などの特徴を追加する予定だ。

ウォーロックの友達のスケルトンを回復できるよ、やったね!

光の領域

ファイアーボールを連打するのが今までの光の領域だったが、そのフレーバーを残しつつ、もう少し聖なる光による叡智を司るフレーバーを強化した。
呪文リストにシー・インヴィジビリティ、スクライングなどが追加され「真実を見通す」ことができる。

  • 身を守る閃光(3レベル)
    初期は自分にしか使えなくて、高レベルになると仲間にも使用できた。
    ここでは初手から自分でも味方でも関係なく使えるようになる。

  • Improved Warding Flare(身を守る閃光強化・6レベル)
    閃光を使った対象は一時HPを得て、閃光の使用回数は小休憩でも回復する。

  • 光冠(17レベル)
    火の呪文だけではなく、光輝や曙光特徴からくるセーヴも不利になる。
    これにより自分の他の特徴とのシナジーも強化され、味方にも恩恵を与えられる。

欺きの領域

  • トリックスターの祝福(3レベル)
    隠密に有利を与える効果を自分にも使用可能になった。
    1時間だった持続時間も大休憩まで持続するようになった。

  • 二重存在(3レベル)
    分身を召喚するこの特徴はボーナス・アクションにあり、集中が不要になった。

  • 二重存在強化(17レベル)
    分身の隣にいる敵はすべて有利で攻撃できて、分身が消えるとき、周囲の仲間はクレリックレベルに等しいHPを回復する。

  • 欺く者の魔法(6レベル)
    ボーナス・アクションとして、分身と場所を入れ替えることができる。

  • 呪文リスト:ミラーイメージの代わりにインヴィジビリティを追加。

戦の領域

生命の領域の対となる存在。

  • 必中打撃(3レベル)
    攻撃ロールを+10する能力を味方にも共有可能。(元は高レベルになる必用があった)
    他人をサポートするのはクレリックの象徴的なところでもあるので、欺きの領域と同じように変更を加えた。

  • 戦闘司祭(3レベル)
    武器以外にも素手の攻撃ができる。
    小休憩で回復する。

  • 戦神の祝福(6レベル)
    神聖伝導の使用回数を消費して、シールド・オヴ・フェイスとスピリチュアル・ウェポンを発動可能だ。こうした場合、シールド・オヴ・フェイスの集中が不要だ。

  • 戦の化身(17レベル)
    [殴打]、[剌突]、[斬撃]ダメージに対する抵抗を得る。
    元は非魔法的限定だったが、その制限をなくした。

  • 呪文リスト追加:
    ガイディング・ボルト
    スティール・ウィンド・ストライク

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