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D&D2024年版の製作ルール

こちらは、7月3日に配信された「New Crafting | 2024 Player's Handbook | D&D」の内容を日本語でまとめたものです。必要な解説も中に交えて説明するので、初心者も読みやすいです。

補足

ここから動画の内容に触れますが、おそらく既存の製作ルールを知ってないとここで語られることの恩恵がわからないと思います。以下が大雑把な2014年の製作ルールとなります。

2014年PHBの製作ルール

  • 非魔法的なアイテムが作れる。

  • どの道具が適切かはDMが決める。

  • 合計価値の半分の金額を使う必用がある。1000GPのアイテムを作るには500GPを消費する。

  • 1日に5GPぶんの作業ができる。

  • 1000GPのアイテムを作るには200日かかる。

  • 作業には一日を丸ごと使うので冒険できない。

2014年DMGの製作ルール

  • PHBとほぼ同じ。

  • 1日に25GPぶんの作業ができる。

  • アイテムによって最低冒険者レベルと前提条件が決まる。例:ワンド・オヴ・マジックミサイルズを作るには冒険者レベル3とマジックミサイルの発動ができる必用がある。

  • 場合によってはDMが「他の素材も探してね」と言える。

  • 場合によってはDMが「設計書も探してね」と言える。

ザナサーの百科全書の製作ルール

  • PHBとほぼ同じ

  • 作業週(5日)の概念が生まれる。

  • 1作業週に50GPまで作業できる。

  • 作業に必用な道具が明確になった。

  • マジックアイテムの場合はレアリティに応じた脅威度のモンスターの素材と決まった作業週が必用。例:アンコモンは2作業週で200GP、レアは10作業週で2000GP。

  • 制作中に発生する「トラブル表」なども追加されて、RPに昇華できる。

  • ポーションの製作ルールのみ大幅に緩和。

    • ヒーリングポーションの製作には1日の作業が必用で、25GPを消費する。

    • 製作には調薬道具が必用だ。

見てわかると思いますが、時間を豊富に使える長いキャンペーンや継続キャラを使うシナリオじゃない限り、基本的に無縁です。ポーションのみ実用的に使えますが、それでもシナリオとDMによっては触ることが無いルールとなっています。
ザナサー本でルールが洗練され、おそらくこれをベースにして改良を加えたのが新規製作ルールになると予想されます。

新製作ルール

Crafting(製作)ルール、この新ルールのハイライトはものづくりが大好きなPLが実際にアイテムの製作を行えることだ。さらに、この製作ルールはすべての道具のデザイン調整とセットだ。

武器には武器マスタリーを与えたのと同じように、道具にも新ルールを追加した。

新規アクション「Utilize(使用)」が追加され、道具を使用するにはこれが必用だ。職人道具はさらにそれを使って製作できるアイテムが設定されている。つまり、習熟をしていたら、その道具を使って道具のアイテム一覧にあるものを製作できる。武器、防具、冒険用具以外にも、回復ポーションや呪文の巻物も作れる。

他のマジックアイテムの製作ルールはダンジョン・マスターズ・ガイドにあり、以前の製作ルールより単純化された。

もともとポーションは2014年版の購入可能なアイテム一覧に提示されていて、ここでは巻物も購入かのうとした。購入できるのだから、製作もしてよいだろう。

どの道具でどの能力値を使うのかも明確化になった。
*今までどの道具がどの能力値を使うかはDMやシナリオが都度決めていた。

すべての冒険用具のための説明・ルールも追加した。2014年には長い冒険用具の一覧があったが、説明は一部しか載っていなかった。
新冒険用具も追加され、全ては製作システムや道具を補完するためにある。

例:地図製作道具はあるのに、「地図」というアイテムは定義されてなかった。2024年では実際に地図の購入が可能になり、データ的にも恩恵のあるものだ。

製作システムが加わったことによって、GPの使い道が増え、時間さえあれば製作に没頭できるだろう。

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