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『大好物/スピッツ』Covered by 水谷怜 感想

水谷怜さんがカバーした『大好物/スピッツ』について感想を書かせていただきました。
義務教育期間に鍵盤ハーモニカとリコーダーしかやったことがない音楽ど素人、且つ、文章力弱いので、内容は薄く、文章も稚拙になりますが、読んでいただけますと嬉しいです。
あ、もちろんスピッツさんも大好きです

【Cover曲】『大好物/スピッツ』
Vox/Cho/E.Gt/Elmo:水谷怜
Dr/Bas/Cho/Chairoikoguma:しょーち。(One to Free)
Pf/Gt/Ailurus fulgens/Arrangement:清水"Alan"哲詩(flagshipFUNABASHI)

原曲は同性愛者同士の同棲生活を描いた映画のために書き下ろされた曲で、紆余曲折を繰り返し愛を育んでいくストーリーがコンセプトとなっている様です。

スピッツさんオリジナル曲動画はコチラ👇

以下に貼った写真は水谷怜さんのcover動画をスクショしたものになっています。水谷怜さんの動画はコチラ👇

『それぞれの印象』

原曲の曲調はキャッチー&ハッピーでありながらヨコノリで、暖かくてほっこりする映画の余韻に浸らせてくれる、エンディングテーマに相応しい印象になっています。単調な曲調がエンディングロールの映像にとても似合いそうです。
これに対する水谷怜さんcover。ハッピー感は同じなのですが、よりポップでキラキラでタテノリな雰囲気に仕上がっていて、映画のメインテーマにもなり得そうなテンション。
感情的に表現するなら、恋人や好きな人の「大好物」を自分も好きになって、嬉しさ、楽しさを共有、共感するときの、幸福感やワクワク、ドキドキ、高揚感を現しているかの様です。

同棲する映画の主人公二人??

この様に今回coverは言わば、ハピネス増し増しアレンジとなるのではないかという考えに至ったのですが、、、
聴き比べている内にある事に気付きました。それは、水谷怜さんcoverの方が「テンポが遅い」のです。「だから何?」と言う声も聞こえそうですが、水谷怜さんcoverの方がテンポが遅いのにタテノリPOP感があるのです。音楽ど素人の私としましては、「タテノリといえばハイテンポ」と思ってしまうので、そうじゃないのがとても興味深くて、そこに注目してみる事にしました。

『使用楽器』

【御本家】
Eギター、12弦ギター(?)、エレクトリックピアノ(Rhodes)、ドラム、ベース、コーラス

【水谷怜さんcover】
Eギター、Aギター、キーボード、ドラム、ベース、コーラス
今回coverの使用楽器は概ね原曲と同じです。

『ボーカルの違い』

テンポの違いに気付く切っ掛けとなったのがボーカルです。
原曲はテンポが早めなのですが、リズミカルで単調、どちらかと言うとあまり感情控えめの淡々に近い歌い方となっています。それでいて、マサムネさんの渇いた様でありながらも優しく甘く、どこか可愛い声質が陽だまりの様に暖かい印象を曲に与えます。
これに対して、水谷怜さんのボーカル。
1Bメロ「ダルマにくすぐり入れて」で入るウネリの効いたフェイク(はぁ〜カッコいい〜)や、サビでのロングトーンビブラートによる波等、歌い方にタテの変化を感じます。

水谷怜さん 細かく入るフェイクが凄い!
ロングトーンビブラート気持ちいい!

また、ABメロを軽やかで可愛らしく丸みのある声質で歌う事で、日常の何気ない幸福感を感じ、サビでは元気で楽しそうな張りのある声と跳ねる様な抑揚から、瞬間的な歓喜、楽しさ、ウキウキ感を感じさせられます。こうした、歌い方や感情表現によって、聴き手の心すらタテに動かしているのかもしれませんね。

『キーボードとピアノ』

原曲、水谷怜さんcoverそれぞれのメロディに一番印象深い音がエレクトリックピアノ(エレピ)とキーボードになっています。
原曲エレピの音色はTHE電子音といった感じなのですが、暖かみのある音となっています。一方で、リズミカルで単調に音を出すので、どちらかと言うと淡々とした印象も受けます。ボーカルとの相乗で、映画の主人公二人の暖かく幸せな同棲生活の日常を感じさせられます。
水谷怜さんcoverのキーボードはピアノ音が使われています。このため、有機質で美しさをより強く感じます。また、小節内を細かく刻んだ音で幅広く上下し、音の強弱を与える事で、キラキラ&優雅な感じになっています。そして極め付けは、私大好物の「裏拍メロディ」です。オリ曲、coverを問わず、水谷怜さんの楽曲で数多く耳にする裏拍のみのAlanさんピアノのメロディ。水谷怜さんの曲を聴く様になってピアノ裏拍メロディの魅力を知りました。ジャズの様にロックの様に弾み、タテのリズムを強く感じます。

Alanさんはいつも手のみの出演

『立役者のドラム&ベース』

水谷怜さんcoverをよくよく聴くと、実はピアノと双璧(語彙合ってる ??)を成してるのがベース。水谷怜さんボーカルの周りを行き来して自由奔放に舞うピアノに対して、強めのベースがメロディラインをしっかりと下支えして裏で牛耳ると同時に、細かいビートを聴き手の潜在意識に刷り込んできます。

しょーち。さん ドゥーンがかっけえ

そして、ドラム。大サビ等以外は「ズン・タン ズンズタン」と一定のリズムを刻み、ボーカル寄りの遅めのテンポで音を出します。このリズムめちゃくちゃ好きです。ドラムも裏拍を取っていて、弾む感じがとても心地良いです。やっぱり私、裏拍好きの様です。

電子ドラム??

『Eギターとアコギ』

今回coverを聴き始めの頃、アコギがどこに居るのか判りませんでした。イントロでアコギスタートするのですが、その後すぐ消えてしまうのです。それで、よくよく聴いてみると、実は曲中ずっと音が鳴り続けていました。メロディを奏でるというよりも、まるでマラカスの様にものすごく細かく刻んだ音で、ラテンパーカッションの様にリズムを盛り上げています。

AlanさんのアコギはYAMAHA?

そして、それとは真逆のEギター。大サビ以外では小節毎に1音しか鳴らされていません。この音間の広さがボーカルのローテンポと合っている気がします。

Eギターのサウンドがロック感をスパイス

そう思うと、音数の違いで
ボーカル&Eギター
ピアノ&ベース&アコギ
の組み合わせに分かれる気がします。そして、その間を繋いでいるのが、音数中間のドラム。ドラムが媒介する事で全体の調和を保っているのかもと思いました。

『コーラス』

コーラスはサビ部に入っています。映像から判断するに、最大時で4人のしょーち。さんが入っていて、コーラスパートをユニゾンで歌っています。若干電子音にも似た、「ファー」というソフトなチアホーンといったイメージの音がとても心地よくてサビの張りのあるボーカルに深みと優しさ暖かみを与えています。

動画では水谷怜さんダンスも観られますw

『まとめ』

今、前回自分投稿のこれ👇を見返していたら「テンポが早くなるだけでタテノリ感が生まれるのか」的な事を言っていましたww

今回coverで、タテノリ感を生むのはテンポだけじゃない(テイジン)という事が解りました。メインのテンポが遅くても、ボーカルの歌い方や感情、各楽器の音域、音数や裏拍メロ、そしてコーラス効果による奥行きなど、各パートが縦の動きをする事でタテノリ感が生まれるのだと解りました。(考察か!!)

最後まで読んでいただきありがとうございました🙇🏼‍♀️


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