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mitsudomoe Valentine day.5 水谷怜さんライブ感想

このレポートは関東を中心に活動するシンガーソングライター水谷怜さんが、令和5年2月10日に大阪南堀江knaveでのライブに参加した時のライブ感想です。いつもはライブの様子を中心にレポートしているのですが、今回は私の感情面が多くでてしまいました。お聞き苦しいところもあるかとは思いますが、お読みいただけますと嬉しいです。

概要

Date:2023年2月10日
At:南堀江knave

Act1:水谷怜(Vox,Gt)
         しょーち。(Cajon)
         清水”Alan”哲詩(Pf)
         あつしさん(撮影他)
Act2:植城微香
Act3:小林未奈

水谷怜さん達のギターとカホンとキーボード

はしがき

開演19時、徐に Alanさんがステージに出てきて、続いて水谷怜さん、しょーち。さんが出てくる。
水谷怜さんは白いシャツに白いニットワンピース姿。直接お会いするのは10月のラジオ公開収録以来。それから幾度かのライブはあったのですが、遠方のため、ライブ配信で観たり、行く予定でいたがドタキャンしたり(その節は大変申し訳ありませんでした)。久しぶり過ぎて、数日前からずっと緊張しっぱなしでした。

Alanさんが歩きながら水谷怜さんに「シールド刺して、シールド刺して、シールド刺して」と三連呼。
水谷怜さんが、前回ライブ(2023年2月4日)の一曲目で、Gtシールドの指し忘れをやっちゃってたので、Alanさんに注意を促された様です笑
「やっぱり直接見る水谷怜さんは本当に大きく見えるなあ」(身長が高いという事ではありません)
しょーち。さんも揃い、MCから始まる。

M1.女の子

MCでポツリと一言「そんな私は……『女の子』」。
未だにこの言葉が何を意図していたかはわかりません笑

「男の子に片思いしている、自分に自信を持てない女の子を歌った歌詞」
今回はVox、Cajon、Gt、Pf、の構成という事で、丁度YoutubeMVと同じアコースティック編成。

しょーち。さん(Cajon)のカウント「1・2・3・4」で曲がスタート。
アンニュイな主人公の感情を表現して、8ビートのゆったりテンポで歌う水谷怜さん。そして、時折、ため息をつくかの様に、音に、声に力が込められる。

それに合わせて、動く水谷怜さんの肩。
Gtの弦の押さえ方が判る、弦を弾く指が見える、リズムを取る足が見える。
Cajonを叩くしょーちさんの手の形が判る、激しく揺れる髪が判る。
鍵盤を叩くAlanさんの指先が見える、力強さが伝わる。
Cajonあんなに傷ついてたのか。
新しかった水谷怜さんのGtも光に照らすと傷見えるんだなあ、、、カポのバネ凄い硬そう。
配信や音源では見えない、会場でしか感じ得ない質感が伝わってくる。

そんな事を噛み締めながら、自分にこれは夢じゃないぞ、と実感を強制しながら、そして、心の中で一緒に歌いながら、4ヶ月ぶりの生音の芳醇さに身を委ねた。

女の子はYoutubeでも聴けます👇

M2.捉えて

MC「千葉県から来ました、水谷怜と申します。私は千葉県船橋市のflagshipFUNABASHIというライブハウスでラジオ番組をやらせていただいておりまして、ラジオで一緒のこちらのお二人に、普段、ライブのサポートをやっていただいております。」(こんな感じたったと思います)ラジオ軸なのが面白かったですww

からのタイトルコール『捉えて』
「キターーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
水谷怜楽曲で最もハイテンションな楽曲と言っても過言ではない、ハイテンポロックチューン!今まで現地参戦したライブでは一度も当たったことがなくて、ずっとずっと思い切り手拍子したかった楽曲!数日前のツーマンライブで演奏されてたので、今回は無いかもと、半ば諦めていた中でのタイトルコールでした!

イントロ一音目の全楽器での「ジャーーーーン!!!」で、私のテンションは暴走!
Aメロ入った瞬間、勝手に手拍子スタート!
「うおおおおおたのしいーーー!!!!」

「あれ?手拍子私だけ?」
かと言って周りは見られない、、、
「お?左隣のファン友さんやってくれてる気がする、右隣のファン友さんもやってくれてるはず、、、」
って思いながらも楽しくて楽しくて、そこからは脇目も振らずひたすら手拍子!!!

この曲には転調がある。
手拍子はそこで、それまでのハイテンポ一定リズム
(👏 👏 👏 👏 👏 👏 👏)
から、少し遅めの変則リズム
(👏  👏👏 👏  👏👏 👏  👏👏)
に変化する。
「この転調手拍子も夢だった!!!確かCメロのはず、、、」
そして、Cメロが来た!
手拍子リズムを変える!
「ん?これやってるの私だけか???」
「まあ、いいや!!!夢叶ってるーーー!!!!」

曲はラスサビでまた元のハイテンポ一定リズムに戻る。
そこから再び全力ノリノリで手拍子した!
演奏を観るというより、思いっ切り楽しんだ!また夢が叶ったということで、嬉しくて嬉しくて、多分、過去1ノリノリで手拍子してたと思う!!!

M3.まじる

MC「自分を大切にして欲しいと思って書いた曲です」(って、言ってたと思う、、、)
このMCで『まじる』だと判る。

去年10月の音源発表以来、ひたすら音源版で聴いてきた曲。音源版はフルバンド編成で、Gt、ピアノ、エレクトリックピアノ、Drums、EGt、Bass、ストリングスで構成されています。このため、優しくありながらも、壮大でダイナミックに楽曲の世界観を表現しています。また、楽器隊の主役はEGtとストリングスとなっていて、ピアノはどちらかというとバッキングを担当している印象です。

これに比べて、今回の編成では、ピアノとエレクトリックピアノの音が交互にメロディの主役となっていてとても優美な『まじる』となりました。

ABメロはエレクトリックピアノがメインメロディを担当。夕焼けの様なノスタルジー溢れる癒しのサウンドで、カホンと相まって暖かく包み込むように優しい、言うなれば母親の様な印象です。続いて、サビに入るとピアノに切り替わり、美しくも荘厳で力強い印象に変わります。例えるなら、父親の優しさでしょうか。

そしてそして、本ライブ、どの曲もGtの音色がとても映えていました。私が水谷怜さんの正面に座っていたからなのでしょうか。Gtの素朴な音色と弦の金属音がしっかり聴こえ、演奏を寡黙に彩っている感じがとても哀愁感でした。

『まじる』はYoutubeでも聴けます👇

M4.full

「生活に追われながらも恋人の優しさと愛情に包まれ、幸福に満たされていく日々」をとても美しく詩的に歌った楽曲。聴くと、自身も幸福で満たされるような感覚になります。

タイトルコールの直後、ピアノで一つの和音を単調に繰り返すイントロが始まる。「うわああ、綺麗だあ」とその美しさに浸る。徐々にGtの優しい音色が加わりAメロに入っていく。
海に沈みながら、水面に映る青空を見上げる感覚。静寂の中にキラキラ輝く太陽の光。どんどん沈み込んでいくのにずっと明るい。

Bメロからはピアノの美しさにCajonが加わり暖める。
オーラというのでしょうか、もちろん感覚的なものなのですが、横から後ろからふわっと何かに包まれるような、感覚を覚える。耳から入る音、肌で感じる音が身体に沁み込み、徐々に私の身体が幸せで満たされていく。

2コーラス目からは音のアクセントがハッキリして、楽しさが加わる。
一つの曲からこれほど幸福を感じ得る楽曲があろうか、と幸せに浸っているうちにアウトロが終わりを迎えた。
幸福の余韻。

M5.生きる

『生きる』というタイトルコールを聞いた瞬間、全身の筋肉が緊縮しました。時が止まった様な感覚。外界の音が一切消えた瞬間。

私にとって、人生で最も大切な曲と言っても過言でない曲。「それでも生活は続くんだよ、塞いでいても仕方ない、前を向きなさい」と、幾度となく律され、励まされ、前に一歩踏み出させてくれた曲。

水谷怜さんはこの曲のYoutube MV発表に当たって、「受験生の時に作った曲です。当時は完成できなかったものを2年を経て作り上げました」とコメントしています。この言葉と歌詞の内容からして、大学受験を基に書いた歌詞なのだと想像が付きます。

2年前、ぷらそにかから水谷怜さんの存在を知り、オリジナル曲を聴くようになり、この曲の「はじまり」という歌詞に衝撃を受けました。

「成功するのかどうか判らない。先が見えず不安ながらも、地道に積み重ねていかなければいけない苦しみ。だけど、塞いでいても仕方がない。いつか成功する日を信じて、努力が実る日を信じて生きていこう。」

色々な捉え方ができる歌詞なので、水谷怜さんの真意はこの様な内容ではないのかもしれません。ですが、私はそう解釈し、自分が進む道の先が見えない時、自信を持てない時等に背中を押してもらってきました。

このため、この『生きる』の生歌を聴くことをずっとずっと、切に切に願ってきました。ですが、幾度かライブ会場に足を運ぶも、なかなか出会うことができず、正直今回も演奏はないだろうという思いでライブに望んでいました。

こうして迎えたあの瞬間。タイトルコールを聞いた瞬間の驚きは前述のとおりです。そして、曲が始まると共に全身が震え、涙がどっと溢れ出しました、、、、、、

ふと気がつくと曲が終わっていました。とても貴重な時間で、脳裏に焼き付けていたいのに、曲が終わってみると何も思い出すことができませんでした。喜び過ぎて、脳の処理能力を超えたのでしょうか。

一方で、今回生歌を聴けたことで気付けた事がありまた。1年程前より、この『生きる』の歌詞読解を進めてきたのですが、どうしても自分の言葉として表現できない部分があり、完成できずにいました。ですが今回、生歌に触れたことで、その言葉に気づくことができました。

その、『生きる』の歌詞読解を文末に掲載させていただきます。完全に個人的解釈ですが、『生きる』の歌詞について考える切っ掛けにしていただけますと嬉しいです。

『生きる』はYoutubeでも聴けます👇

M6.24x18

『生きる』が終わってから間髪入れず、しょーち。さんがCajonを叩き出す、、、かと思いきや、叩き出して直後、一瞬リズムがつまずく。
気を改めて、再度Cajonスタート。

この、タイトルコールと同時に曲に入る感じとリズムで『24x18』と気づく。『生きる』で乖離した意識を引き戻して手拍子に備える。この曲特徴のイントロロケットスタートで一気に気持ちが上がり、それに『生きる』を聴けたことの歓喜が相乗して、過去一ノリノリで手拍子した。
「たのしー!
はーライブ終わるー。
れいちぇるさんありがとー!
たのしー!
はーライブ終わるー。
みなさん大阪まで来てくれてありがとー!」を頭の中で繰り返して、全力ノリノリでリズムに乗っている内に水谷怜さんの出番は終了となった。

『24×18』はYoutubeでも聴けます👇

あとがき(曲名ではありません)

ライブ後の物販でしょーち。さんにサインを貰いに行きました。
すると、しょーち。さんから、
「『24×18』の曲始め、ふと、顔を上げたら、ブロさん(私の事です)が目に入っちゃったんですよ。そしたら、ブロさんめっちゃ泣いてて、それ見たオレも胸にグッと来ちゃって、一瞬、Cajon叩けなくなっちゃったんですよ」
ええ?!めちゃくちゃ嬉しいお言葉!!!!
あの、Cajonのつまずきはそれだったのかあ。

こういう所なんですよねえ。しょーち。さんや水谷怜さんをはじめ、水谷怜さんを囲む皆さんの心のあたたかさ、人間性が本当に好きです。
久しぶりに水谷怜さん、Alanさん、しょーち。さん、あつしさん、そして、ファン仲間のみなさんとお話しできてほんんんんとに楽しかった!その上、生で『生きる』を聴け、さらに先程の言葉もいただけて、一生の思い出に残る最高の一日でした!!!
人生最良の日がまた更新された!!!!!!!

『生きる』歌詞読解

『ぼやけたもの綺麗に残したくて
足りないまま映したって
何も残らなかったな』

(自分の中でぼんやりと持っていたものを早く形にしたくて、十分な準備をせず実行したら、結局形にならなかったな)

『ハレのために磨けば磨くほど
この靴は私に似合わない』

(背伸びして取り繕っても自分に見合ったものにはならない)

『はじまり』

『追いつけない朝
待ち構えて長い夜を越そう
白んだ空に今日を認めて
生きよう』

(遠く追いつけない目標
達成できるかどうか全く光が見えない中での毎日の努力
また新しい朝が来た
不安で辛いけれど、今日もやるしかない
生きよう)

『I founded alone it split out of the world without you nothing change in the least.
I have nothing.』

(私は自律したつもりでいる
だけど、まだまだ人に頼らなければやっていけない
少しも何も変わらない
結局、私には何もない)

『雨のために持ち越した夢を
今から叶えに行こう』

(意図せず持ち越すこととなった目標を今から叶えに行こう)

『はじまり』

『目も眩む陽より強い光を星に見よう
鳴らない時計に勝利を見て』

(現実味のない栄光を一気に目指すより、まず可能性のある事からクリアしていこう
その先でいつか、目標が達成できることを信じて)

「青を飾る鱗 赤く滲む縁 深く淡い鉢
ねえ見て思っていたより
ずっとずっと綺麗でしょう』

(周りをよく見て
他にもあなたが気付いていない身近な目標があるはず)

『はじまり』

『追いつけない朝
待ち構えて長い夜を越そう
白んだ空に今日を認めて
生きよう』

(遠く追いつけない目標
達成できるかどうか全く光が見えない中での毎日の努力
また新しい朝が来た
不安で辛いけれど、今日もやるしかない
生きよう)

『追いつけない朝
待ち構えて夜を過ごして
白み始めたら背筋を伸ばして
生きよう』

(いや、確かに遠く追いつけそうにない目標だけど、うまくいくのか?なんて考えていても仕方がない
達成できる日が来ると信じて、この努力が実る日が必ず来ると信じて、毎日積み重ねていこう 今日も生きよう!)

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