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大山肇HJ Beans Brothers通信 VOL.47●ニューオリンズドラマー列伝/アップタウンの大将編 2004/1/22

★ニューオリンズに降り立って半年を迎えようとしている頃、
僕はアパートを追い出され住み家を失い、他人様の寝床を荒ら
していた。ウィリーに そんなことを 立川談志ライクに愚
痴っていると、『俺んちの隣 空くから 住めば?』→直ちに
不動産屋と契約を交わし 隣人生活が始まった。
大きな家を3角形の屋根のてっぺんから壁越しに2世帯に分け
たショットガンハウスだった。(ハジキかましたら 玄関から
すべての部屋をブレット ぶち抜き のイチレツの長い家)

★MEAN WILLIE GREEN(ウィリー・グリーン)
ネヴィル・ブラザーズの屋台骨を20年来支え続けている人間フ
ァンクマシンである。自宅には6タム ツインペダルのREMOの
太鼓が2セット組んである 防音なしで、、、僕のドラムキッ
トはスペースシップだーっ!って喜んでいる、、、叩くと家が
揺れて 地鳴りがする。だけど近所のクラブギグだとシングル
のキックにタム入れてスタンド1本だけで出かけてしまう フ
ロアタムも持たずに、、、バチはROCKより太くて長い のにシ
ョットスピードが速すぎ、、、僕らだったら その日で腱鞘炎
コース。

・NEVILLE-IZATION
・LIVE ON PLANET EARTH / THE NEVILLE BROTHERS
2枚共にライブアルバムで前者が1982年の地元録音、後者が90
年代前半のワールドツアーの模様。街の人気楽団から世界屈指
のライヴバンドへの10年が詰まっております。

・THE FIRE THIS TIME / CYRIL NEVILLE&THE UPTOWN ALLSTARS
4人兄弟の末っ子のシリルのリーダーアルバム。現代のコンゴス
クエアを音の中に見つけることのできる この作品。ウィリー
の根底にあるアフリカが顔を出していて 我ウキウキ。

★どうして そんなにビートが太いのと尋ねると、『あっち
こっちでカウベルがなっているのを放っておくと兄弟喧嘩が始
まるから オレがまとめるわけさッ』 ヤクザなドラマーは動
物的、人情的な勘が鋭いようです。

以上 ドラマー列伝 アップタウンの大将編でした。

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