2021衆院選の備忘録

与えられた権利さえ行使せず「日本の政治クソだ」とか言うのは本当にバカらしいので参加した。次回の選挙の際に参考にするためにメモを残しておく。
なお最高裁裁判官の国民審査については、機会があるからといってすべてについて考えるのは無理だと思ったためとくに何も考えず、全員に信任票を投じた。

投票

埼玉12区
比例代表: 国民民主党
小選挙区: 野中厚

基本方針

- 政策をちゃんと見比べようと思った。特に私の選挙区で候補者がいる自民党と立憲民主党の政策だけは絶対に目を通そうと思った。
- こどもの福祉についての政策を重視しようと思った。自分が単に興味がありある程度わかるというだけでなく、政策の受益者=有権者であるような、選挙に直接影響する(と想定することが容易な)政策より、有権者でないこどものための政策がどれだけ具体的に立案できているかという部分で、政党の政策立案力や立法に対する取り組みの程度を知ることができると思った。
- 「少子化対策」というとなんでもありになってしまうので、問題を絞って、「不妊治療」に対して各候補者がどのような意識を持っているのかを知ろうと思った。私はこどもを産みたい者が十分に社会的庇護を受けられることが、その人間のこどもとして生まれる者のためにもなると考えている。

投票日までにしたこと

- 自民党・立憲民主党の政策を調べた。

自民党政策パンフレット: https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/pamphlet/20211011_pamphlet.pdf
より詳細なもの: https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/pamphlet/20211011_bank.pdf

教育の部分を重点的に読んだ。「『誰一人取り残さない』教育」「『伸びる子はどんどん伸ばす』教育を実現します。」と書いてあるが、具体的なことは何も書いてないに等しく、がっかりした。
特に、『誰一人取り残さない』に関わりそうな部分が、経済支援と「いじめ、不登校などの問題に、真正面から取り組める教育現場を実現します」という現場任せの一言だけで、現状の教育制度に対する分析が全くないのは意味不明だと思った。

外国人労働者が増えるに伴って学校で日本語指導が必要なこどもが増えていることに対して、何のリアクションもないことは、とても問題だと思った。

「誰一人取り残さない」と言うのは簡単だが、取り残されてしまったこどもたちに対しては何ができるだろう。本当に考えるべき問題はそこにありそうだが......。

「道徳教育、高校新教科『公共』、体験活動の充実により、公徳心を持ち、日本の伝統文化を引き継ぎ発展させる人材を育成します」とかマジでヤベーだろって思ったが、これを素晴らしいと感じる人間が自民党の支持母体であり、日本国民の大多数であるということはよくわかった。

立憲民主党政策: https://cdp-japan.jp/news/20211014_2344

「ジェンダー平等」や「『e-スポーツ』振興」といった点で加点対象があった。「ヤングケアラー」の問題も、こどもの福祉という視点では重要と思うので、そこに触れられているというのは大きいと感じた。

立憲民主党の政策では、上記の「外国人労働者のこどもの教育」という点についても少しだが触れられている。私はこの時点では埼玉12区の立憲民主党の候補者である森田俊和に投票するつもりだった。

- 森田俊和にTwitterで質問を行った。

私が聞きたかったのは、「セクシュアル・リプロダクティブ・ライツを大切だと思っているかどうか」ではない。「すべての人のセクシュアル・リプロダクティブライツの実現」という党の政策は、政治家森田俊和にとってどのようなもので、どう重要だと思うのか、ということである。

「今回の広報などは」以下は、その件について広報やHP等で触れていないことに対する言い訳のようであり、正直どうでもいいと思った。

セクシュアル・リプロダクティブ・ライツについては、共産党のホームページだが、こちらを参照してください。https://www.jcp.or.jp/web_policy/2021/10/2021s-bunya-008.html

私は有権者の質問には真摯に答えてほしいと思っているわけではなく、質問する権利も、質問の答えを聞いて投票しないと決める権利もあるというだけである。当然質問に答えない権利も、Twitterをやらない権利もある。

結果

小選挙区では森田俊和が当選。
野中厚も比例代表で復活当選。

反省・わかったこと

- 比例代表は国民民主党に投票したが、振り返ってみると特に理由はなかった。心情的には立憲民主党に投票したかったが、惜敗率の関係で森田俊和が復活当選になったら嫌だという気持ちから、自民党でも立憲でもない党に投票しようと思った、という程度。
- 今、国民民主党の政策をじっくり見たが、「スマートシュリンク」というヴィジョンは魅力的であるように思えた。
- 候補者は両方とも投票に値しないと感じていたが、代表制民主主義とはよりマシなほうを選んでダメなほうを落とすという制度だと思っているので、野中厚に投票してよかったと思う。
- 夫婦別姓に反対している最高裁裁判官には罷免票を入れればよかったと思た。当日まで調べておらず、名前がわからなかった。
- 投票後、立憲民主党の政策を見直したが、「記述式試験」「英語民間試験の活用」「データベースの入試への使用」の中止を政策として挙げているのは評価できると思った。

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