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映画の中のテーブルコーディネイト。何度も見たくなる美しい映画。
まだ。シネコンが無かった80年代後期の頃、映画は身近であり、遠い存在のようで。
いつでも見られるサブスク時代の今それはそれで、ありがたい事ですが、当時は単館ロードショーなる映画館が新作の映画を半年から1年放映してる時代でもありました。
新作ではなくなった映画は二本立てという形で格安でスクリーンで見ることもでき、過去の名作を三軒茶屋や恵比寿などの映画館よく見ていました。レンタルビデオが1泊2日で400円~500円したので、スクリーンで二本みれて1000円はだいぶお得な気がして、見逃した映画はいつも二本立て映画館へいってました。
当時、『危険な情事』『ナインハーフ』『ブラック・レイン』『ダイ・ハード』など不倫やヴァイオレンス映画が人気の時代、面白いのですが、また繰り返し見たいと思えるものではなく、新しい話題作を次から次へと消費する中、小さな映画館でとてもとても美しく素敵な映画に出会い、私の映画の見方はここから一変しました。
『眺めのいい部屋』(ながめのいいへや、A Room with a View)は、E.Mフォスターの同名小説(1908年)をジェームスアイボリー監督が1986年に映画化した作品。第59回アカデミー賞で最多8部門にノミネートされ、脚色賞、衣装賞、美術賞の3部門を受賞した
はじめてみた英国映画の美しい絵画のような描写。深いメッセージ性のある人間ドラマ。壮大な音楽。階級社会の英国。そして何より、エドワーディアン時代の優雅なコスチューム。美しい邸宅。自然の美しさ。今までに見たことのない映像美にすっかりはまってしまいました。
この映画のおかげで英国のファッション、ティー文化、邸宅など深い興味を持ちました。美しい映画の一場面を少しずつ紐解いていきます。
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英国の緑の美しさ。外での開放的なティーパーティーの様子では、木製のテーブルと椅子に高価なティーセットが良く映えます。
こちらはケント州にあるemetts gardenで撮影されました。
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お客様を迎えるために用意したティーセットは緑の素敵な庭園でいただきます。サイドテーブルにポットの用意がしてありメインテーブルにはお菓子が用意されています。
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眺めのいい部屋はイタリアフィレンツェで撮影された他、ルーシーの邸宅などはケント州で撮影されています。こちらの邸宅(foxwold House)は個人宅を借りて撮影されたそうです。
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ひなげしの草原でのピクニック。若かりし頃のマギー・スミスとジュディ・ディンチ。1900年頃のエドワーディアンスタイルのストローハットとネクタイにジャケットがなんとも素敵です。
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男性陣のピクニックは女性陣のピクニックより豪華です。
草原にストーブ付き(火付き)ポットが見えます。シュガーポットやミルクピッチャーなどもちゃんと持ってきてます。お外でするティータイムも陶器性のティーカップやシルバー性のポットがあるだけでなんともゴージャスです。ウィッカー性のピクニックバスケットがまた良い雰囲気を醸しております。
新緑が美しい外でのティータイムと打って変わって家の中は荘厳たる故にどこか影を纏ってます。
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へレムボナムカーター、ダニエルデイルイスなど今でも活躍している俳優さんたちの若かりし頃。センターに置かれた花が荘厳の中のインテリアに美しさを添えます。まだ電気が通ってない時代なのでろうそくのシャンデリアやランプがほのかな明かりを灯します。
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ソファに座ってのティータイム。テーブルにシルバー製のポットとシュガー&クリーマーが優雅さを演出します。
この当時のレースがふんだんに使われたブラウスやワンピースに憧れます。
またこのヘアスタイルは日本髪に憧れて流行ったと言われています。
どうやって仕上げているのか気になりましたので調べてみることに。
エドワーディアンスタイルでお茶会がいつかできたら素敵だなと思います。
ブロカント307では
何度も見たくなる映画に出会い、見終わった時なんだかとても素晴らしい体験をしたような嬉しくなってしまう映画に出会えたことに感動したことをよく覚えています。
映画の中で何気なく使用しているアンティークにひとつひとつ注目してみると今でも活用できそうなアイディアがたくさん詰まっています。
素敵な映画との出会いは自分自身を見つめ直し、自分が本当に望むものを追求するきっかけを与えてくれます。
ブロカント307では小さな発見探しのお手伝いができれば幸いです。
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