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留学準備その0:出願まで

自分は大学から第二外国語としてフランス語の勉強を始めましたが、専門はフランスと全く関係ない分野でした(王道はアメリカかイギリスで、フランスを選択するのはかなり亜流)。たまたまパリの学校との交換留学に受かったのが1X年前。大して語学もできない中、超スパルタ教育で厳しくも充実したパリ生活を送ったことがきっかけでフランス語圏との縁ができ、その関係で現在も所属している会社に就職しました。
今回は会社のスネをかじって留学させてもらうことになったのですが、結局、昔交換留学したフランスの学校の院に進学することにしました。

ということで、まずは出願までの流れや検討ポイントから振り返ります。


1. 出願校の検討

何のために留学するのか。
この点を早い段階で固めておくのが重要なのは自明です。さらに社会人であれば、これまでのキャリア、留学後のキャリアを見据えて戦略を練っておいたほうがいいと思います(これも当たり前っちゃ当たり前ですが…)。
例えば自分の場合、学部時代の専攻をほぼそのまま活かせる仕事につきました。結果的に実務経験を積めた一方、個人の経験値(知)の体系化&他人との共有という壁にぶつかりました。ありがたいことに学びをそのまま仕事に還元できる社費留学としてもらえたので、自分の問題意識を効率的・効果的に解消できることが学校選びの基準の一つになりました。ちょっと夢がない気もしますが、社会人だとこんなものかと。。
もちろん、プログラムの内容だけでなく、その分野の有名校として評価されているかも重要です。また、社内でほぼ進学者がいないフランスの学校でオリジナリティを確立することは、学校選びの大きな動機になりました。
キャリアチェンジを目指す人はよりシビアに検討が必要になるかと思います。ベタですが、留学経験者から話を聞いたり、ネットで情報を入手したり。時間との戦いにもなってくるので、十分余裕をもって準備されることをオススメします。ちなみに大学院の場合、英米仏は実際の留学時期の約1年前から出願が始まりますので、それまでに研究計画、語学証明、推薦状、留学費用などの目処をつけておくと安心です。
(※ご存知の方も多いと思いますが、ヨーロッパ系の大学は早く出願した人から審査を始めますので、少なくとも年内の締切までに出願したほうがお得なのは間違いないです。ただ、時間的に無理!ということなら、せめて1月中の出願を目指すといいかなと)

2. コストの見積もり

1年〜の留学にかかる費用は並大抵ではありません。私の進学先は学費だけでmillion円超えてますし、パリは世界でも有数の物価高の都市なので生活費も東京以上にかかります。実際、ビザの申請、学校への出願、現地での銀行口座開設、アパートの賃貸など、あらゆる場面で留学資金の確認や、時に裏付け書類の提出が求められます。「どうにかなる!ではどうにかならない」ので、資金の確保はもちろん、ご自身の資金源をしっかり書類で証明できるかも早めに確認しておくほうがよいと思います。
この点、交換留学の場合は所属先の大学に学費を払ってますし、生活費を工面できればどうにかなります。さらにイギリスやアメリカ、フランスも地方であれば寮が充実してると聞きますので、わりとリーズナブルに滞在できる可能性が高いですよね。
さらにコロナで留学環境そのものがぐらついている中、費用以外のコストもこれまでより高くつくと見るのが妥当でしょう。例えば留学先に に頼れる人(社会人なら(元)所属先の支社など)がいるか、最低限生き延びられるだけの語学力があるかなど。もちろん、これらがない・できないとしても現地には行けます。ただ、後々リスクとなる可能性があることを意識しておいたほうがいいというのが個人的な印象です。
自分の場合、会社の支社があること、昔留学してたので現地の知り合いがおり、土地勘もあることなど、risk mitigationできる要素が多く、それらが安心材料となったのは間違いないです。1年という短期間なので、catch upに時間を費やすのももったいないなと。自分はかなり恵まれているほうだと自覚してますが、例えばご自身の譲れないポイントと起こりうるリスクを比べてみるだけでも、より冷静な検討が可能になるのではないかと思います。


ダラダラ書きましたが、こうした前提条件を踏まえて出願・審査まで終え、進学先から合格をもらえた次第です。

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