まさかのマレーシア企業のウルトラマングッズ!吸い寄せられるように日系デパートへ♪
マレーシアでのウルトラマン人気を探る調査の第二弾です。滞在先のショッピングモールでウルトラマングッズを手に入れ、上機嫌となったオタクは日系デパートや玩具問屋街に足を延ばすことにしました。そして、たどり着いた先には想像以上のウルトラワールドが広がっていたのでした!
今回の探索は、主にクアラルンプールの大通り「ラジャ通り(JALAN RAJA)」を北上していきます。出発地点は観光名所のムルデカ広場です。ムルデカ広場とその向かいにある、マレーシアを代表するコロニアル建築のスルタン・アブドゥル・サマド・ビルの間の道がラジャ通りです。
ムルデカ広場を出ると、ほどなくしてラジャ通りが分岐します。右手に進むと別の通り「Jalan Tuanku Abdul Rahman」となり、繊維問屋街に突入します。インド系と思われる素敵な衣装が目立ちます。一本西がラジャ通りなので、賑やかなこちらを進んでいきます。
繊維問屋街を抜けると、ファミリー層の多い商業エリアに突入します。そして、この地区には日系デパートの「そごう」があるのです。
かつて日本で隆盛を極めたそごう。現在では千葉や横浜などに数店舗あるのみですが、バブル期には海外にも進出していました。クアラルンプール店はその生き残りです。外観や内装は、幼少期に訪れたそごうそのもので、ここがクアラルンプールだということを忘れそうです。
なんとも懐かしい雰囲気です。お客さんがマレーシア人でなければ、90年代の地方のそごうと見間違えるでしょう。不思議な気分でエスカレーターを登っていきます。もちろん、目指すはおもちゃ売場。日系デパートですから、何かしらウルトラマンはいるでしょう。
なんだかタイムスリップしたような気分です。ブキッビンタンのショッピングモールと比べると、開発された年代が前なので、天井も低く、日本の百貨店感が滲み出ています。おもちゃ売場も、初めて来るのに懐かしい雰囲気。そして、ここで想定外のウルトラマングッズを発見することとなったのです!
「うそだろ!すげぇよ!」。思わず声が出てしまいます。店員さんが目を背けているのを感じながら、棚にあるウルトラマンタイガやウルトラマンルーブを手に取ります。「え、なにこれ??ちゃんと版権シールついてるぞ!」。
長きにわたり鍛えられたオタクの大脳皮質にも、まったく情報のない商品ではありませんか。一体これはなんなのでしょうか!!
ロッソとブル、ロッソとルーブなどのセットがありますが、タイガとタイタスを購入。大きさは往年のサウンドバトラーや、テレビマガジン応募者サービスの超でかフィギュアほどの大きさです。ソフビですが、カラータイマーにLEDが仕込まれ、発光します。
箱には、シルバーのホログラムの版権シールがあり、これが正規品だとわかります。では、一体誰が作っているのでしょう?
箱の裏面をチェックしたところ、「WAN LEE BROTHERS」との記載があります。どうやらマレーシアのペナンにある企業のようです。
つまりこのウルトラマンは、正真正銘、マレーシアメーカーによるウルトラマングッズだということになります!少し大袈裟ですが、世紀の発見といってもいいでしょう!
この会社について、ここではワンリー兄弟商会と呼びましょう。このワンリー兄弟商会の名前、前日にも見た気がします。そう、バンダイのウルトラヒーローシリーズのタグにもこの会社が輸入しているとシールが貼れていたのです。
なるほど、ワンリー兄弟商会はバンダイの輸入代理店でもあり、チャンスがあれば円谷のライセンスのもと自社製品も生産しているということかと思われます!
興奮冷めやらぬまま、レジでお会計を済ませます。まさか、マレーシア企業のウルトラマングッズが存在するだなんて、青天の霹靂です。中華圏のみならず、ASEANにも確実にウルトラマンの人気が広がっていると実感できました。
そごうクアラルンプール店での思わぬ収穫で胸いっぱいとなりましたが、まだ探索は続きます。このあとは、クアラルンプールの「浅草橋」ともいえるような玩具問屋街に潜入します!
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