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ホースケア:ウェビナー

先週末に受けたウェビナーのもう一つは、ホースケアについてでした。

こちらも、BHSのチャレンジアワードの一つ。
4回のレッスンの内の2回目の講義です。


馬の行動として、草食動物のため、戦うのは理想的な対応ではなく、まず逃げて、それから考えるのが通常の反応です。

そして、馬の感覚のお話。
前は両目で見えているけど、身体の右と左の大部分は片目で見ているよ、と。
だから、右目だ嫌なものが見えたら、見えていない左の方に逃げる(急旋回、横っ飛び)するそうです。

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出典:http://www.symbiosis.cat/the-horses-visual-field/

そして、色覚は、人が上のように見えているのに対して、馬が見えているのは下の色。黄色~青の色しか見えていません。
美味しい草の色が一番目立っているのが、草食動物ならではなのかなと思いました。

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出典:https://www.britisheventinglife.com/articles/what-colours-can-horses-see

赤と白で塗り分けられた障害は、芝と同化してとても見ずらい。
これは知らなかった!

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出典:https://is.gd/UiSFcI

色がよくわかっていないので、馬の上に乗っている人間はすぐにその存在に気づいても、馬は近づくまで気づかなくて、今!?って思うようなタイミングで驚くことがあります。

そして、耳と口先。ひげや唇、口先は、人間の手のような感じで様々なことを感知することができます。

耳は鼻よりも敏感で、耳をいろんな方向に向けて情報を集めます。
耳の動きと感情の図は、比較的知っている人が多いのではないでしょうか。

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それにプラスして、鼻の動きと感情、

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口の様子と感情についても説明がありました。

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出典:https://sielearning.tafensw.edu.au/MPR/8131G/equine/Behaviour/Abnormal/BodyLanguageStressed.htm

口はちょっとわかりにくいなと思いました。
でも、このように耳、鼻、口をよく見ると、馬って本当に顔に感情を出す動物なんだなと思います。

そしてしっぽの動き。
興奮しているときはしっぽ根本が持ち上がっていたり、怖いとしっぽを後ろ脚の間に挟むようにしているほか、攻撃しようとしているときには少ししっぽを持ち上げているそうです。


次はグルーミングの話。
馬同士もき甲の当たりをグルーミングをしますが、人間が乗っているときにはちょうどき甲の当たりに手が届くので、褒める時などに手で書いてあげることができます!
わかってはいましたが、なんとちょうどいい場所にあるんだ!と思いました。

グルーミングの道具、
・てっぴ:蹄の裏のそうじ
・たてがみ・しっぽ用ブラシ:ヘアブラシの大きいようなもの。しっぽの毛は少しずつ手に取って梳いていく
・たてがみ用のくし
・根ブラシ:ざっと汚れをとる
・プラスチックブラシ:泥や抜け毛をとる
・毛ブラシ:仕上げ用
・金ブラシ:ブラシの掃除用。馬には使わないこと!
・ゴムブラシ:円を描くような動きでふけやほこりを掻き出す
・すきぐし:たてがみをすくことができる
・汗こき
・マジックブラシ:万能ブラシ!
・サボテンミトン:頑固な汚れや汗じみに
・蹄油:一日2回くらい(ただし乾燥したイギリスでの話です!)
を説明。

マジックブラシは、ブラッシングやマッサージはもちろん、くしとしても、蹄の汚れを落とすのにも使えるそうです。

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出典:https://jodhpurs.jp/fs/horse/ke-ha-32409

サボテンミトンは、頑固な汚れや汗じみがとれるらしい。これが便利なのよ!と絶賛。

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出典:https://shiresequestrian.com/cactus-mitt

あと、私が遥か昔に乗馬クラブで習った時には、ブラッシングは基本的に根ブラシ→毛ブラシでおしまいだったのですが、汚れを取るにはゴムブラシが欠かせないようです。
根ブラシで大きなゴミを取って、ゴムブラシで汚れを浮き立たせて、毛ブラシで仕上げ。
毛の奥に入ったフケやほこりが取れないな~とずっと思っていたのですが、ゴムブラシを使えばよかったんですね!
乗馬歴20年にして今更ですが。

そういえば、この前アットホームクラブでも高校生くらいの女の子が馬にゴムブラシを使っていました。
ゴムブラシで丁寧に汚れを取っていくと時間がかかるので、一般的な乗馬クラブでは時間短縮のために使っていなかったのかもしれませんね。

色々な道具、使い方はありますが、基本は
・清潔に
・ドライに
・あたたかく
とのこと。
馬着で汗をかくとか、湿ったままにしておくとかが無いようにしましょう!