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【事務長業務実践書を作成してみる】経営戦略・事業計画策定の実践的手順

 「事務長の実践書を作成してみる」試みも記事を重ねてきましたが、私の頭の中のマップは、視点やノウハウなどを示した後、テーマ別の具体的な実践手法を示していくというのものです。まだ、視点やノウハウなどの説明は語りつくせていませんが、そろそろ具体的な実践手法の説明を始めたいと思います。経営戦略と事業計画策定の実践的手順を最初のテーマとします。

経営戦略と事業計画策定の実践的手順は以下の3つのSTEPになります

1.戦略目標を設定する(戦略体系図を作る)
2.戦略毎にあり姿と現状のGAPを明示し重点実施事項を抽出する
3.重点実施事項の実行1計画を策定し実行する

これ以降は、重点指標(KPI)をもって、定期的に重点実施事項を評価し
事業計画の進捗(評価)報告と、場合によっては、事業計画修正を行います。

1.戦略目標を設定する(戦略体系図を作る)

 経営目標(財務)を頂点に置き、BSC(バランススコアカード)手法で、顧客・業務プロセス・学習と成長の視点での階層的な戦略まで落とし込み、「戦略目標体系図」を作ります。
 BSC(バランススコアカード)は、わかりやすさや関連性を明示する点で表記方法として優れており、病院でも導入事例が多い手法です。 
 まずは、病院全体の経営戦略図を、最も上位に財務目標を定め、顧客視点・業務プロセスの視点・学習と成長の視点で、経営方針(あり姿)と現状とのGAPを基に各戦略を作成してみましょう。あり姿と現状のGAPを埋めることが戦略になります。
 代表的な表記方法は、事例1のように、”実行施策”で記載する方法か
事例2のように、”目標とする状況”で記載する方法か になります。

事例1 実行施策での記載
事例2 目標とする状況での記載

(イ)次に、「現状課題分析」を実施し対策案を検討する。
 実践的理論志向の手順で課題抽出し分析・検討の上、行動計画を立てます。 現場で起きている問題点を把握し抽出した課題は、問題分析、決定分析、潜在的問題分析プロセスにより、達成目標と達成に向けた対策(体制・重点実施事項・時期/期間)を、リスク対策を織り込んで、策定します。










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