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【R6年診療報酬改定】ベースアップ評価料についての認識の誤りその2&3

R6年診療報酬改定ベースアップ評価料についての先入観による認識の誤りで、二つ目に代表的なものは、「定期昇給もベアに含まれる」です。
結論から申し上げると、「定期昇給は、全体のベア計画には含まれるが、ベア等による改善率には含まない。」です。この誤解は、厚労省の説明用動画の解りにくさが原因と踏んでいます。当初から定期昇給は含まないモデルだと明示されていますが、昨今の医療機関は採用における競争力向上や離職防止の目的で、経験年数や資格年数による定期昇給テーブルを導入するケースが増加していますので、定期昇給をベアとして取り込みたいという希望があり、説明動画内での”定期昇給額を記述する”を、都合良く解釈して、増加分に含まれると誤解するのも無理のないところです。
3つ目は、「給与総額をR6年度およびR7年度の目標値分増加させなければいけない(定期昇給分を除いて)」という理解です。これも結論から申し上げると、「基本給等月々決まって支払う賃金をR6年度およびR7年度の目標値分増加させる」が正解です。従って、賞与や臨時手当などの一時金で給与総額を増額させても、増加率にはカウントされないことに注意しなければいけません。

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