見出し画像

【事務長業務実践書】コンサルが病院事務長に引継ごうとするお仕事+コンサル向け事務長との仕事の役割一覧

「病院経営コンサルに思うこと」で述べたように、コンサルは事務長の日々のトラブルバスター的なお仕事を助けてはくれません。経営者から経営方針や課題認識を聞き出し、コンサルにできることを戦略テーマとして売り込んできます。
 それは、どのようなものがあるでしょうか。コンサルのカタログみたいになりますが、およそ以下のようなテーマです。

①    戦略的計画

 病院の長期的なビジョンや目標を策定し、それに基づいて、長期的な戦略計画を策定します。市場調査や競争分析を通じて、病院の強みや弱みを把握し、戦略的な方向性を示します。

②    組織・業務手順の改革

 経営方針に基づいて、組織改善: 病院内の組織やプロセスを評価し、改善点を特定します。効率性や効果性の向上のために、組織の再編成や業務プロセスの最適化を図ります。

③    品質管理

 医療の品質向上や安全対策に関する支援を行います。品質指標の設計や監視体制の確立、患者満足度の向上などを目指します。

④    財務管理

 病院の財務状況や収支改善のための戦略を策定します。収益改善やコスト削減策の提案、財務分析やリスク管理の支援などが含まれます。

⑤    マーケティング

 病院のブランディングやマーケティング戦略の策定、広告やプロモーションの企画を行います。市場ニーズの分析や競合環境の把握を通じて、病院の市場シェア拡大や患者の獲得を図ります。

⑥    ICT(情報技術)の活用

 医療情報システムの導入や運用に関する支援を行います。電子カルテの導入やデータ分析の支援、セキュリティ対策の提案など、情報技術の活用による業務効率化やデータ管理を向上させます。

⑦    人材育成

 医療スタッフの教育・訓練プログラムの策定や実施、人材採用や評価制度/目標管理制度の構築など、人材育成に関する基盤を構築します。

 これらのテーマに関して、経営者が納得すれば、コンサルの思惑通りの進め方で、漕ぎ出してしまいます。
 トップダウン的に、他院での成功事例や、ひな形を流用して試行することには一定の価値はあります。
 しかし、病院が主体の自律的かつ目的的な取り組みに繋げないと、途中で停滞、解体してしまうリスクがあります。
 コンサル側もそれは十分にわかっていて、大抵は旗振りを事務長にして、
テーマの推進と定着化の業務を引き継ごうと画策します。

ここから先は、コンサルにも事務長にも有益な情報を公開します。どこまでをコンサルがやり、どこからを事務長をはじめ病院側でやるのか、その線引きについて、上記①から⑦のテーマごとに、それぞれの役割・業務を具体的に表にまとめました。

ダウンロードして、ご活用ください。

ここから先は

0字 / 1ファイル

¥ 1,000

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?