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リアルドキュメント 病院事務長の悩み

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病院事務長の悩みは尽きません。手元には常に10から20の課題があり、ひとつ解決してもひとつ増える、解決したと思ったらまた再発している、の繰り返しで気の休む日がありません。  そ…
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記事一覧

【病院事務長の悩み】医療機器卸売業と医業機器メーカーって独特ですよね

 この記事は、医療機器卸業者(以下、医療卸)を単にこき下ろしているわけではありません。むしろ彼らもメーカーの価格戦略の被害者かもしれません。しかし他業種から見ると異常としか思えない医療機器卸の掟に病院が従わざるを得ない状況において、病院の視点では、医療卸なのですは加害者の立ち位置にいます。したがって医療卸の皆様は、業界の掟をとっぱらって、医療機関と共にメーカーと闘う覚悟がないのなら、わざわざこの記事を読む必要はございません。医療関係の事務長や購買担当者の皆様はこの苦悩を共有し

【病院事務長の悩み】病院労務管理の課題あるある (延長戦)~定年後再雇用

 前半後半編に引き続き、顧問レベルの社労士では、現場の実態が把握がむずかしいい、または把握できていたとしても具体的な解決策の実施に至らず、なかなか解決まで進まない課題のあるあるをとりあげます。  延長戦の今回は、まさに延長戦「定年後再雇問題」をとりあげます。 念の為ですが、以下はすべて適正でないか、改めるのがよい運用です。 ①定年前の意思確認時の病院側の意思表示  定年後に再雇用希望か否かの意思確認は、定年数か月前に行うが、病院からの提案はとくにない ②定年前の意思確

【病院事務長の悩み】病院労務管理の課題あるある (前半)

 昨今は、医師も含めた働き方改革等の時代の流れもあり、社労士を顧問において、規程改善や労務管理の整備に取り組んでいる病院も多数あります。  実態は、病院は職種も勤務形態も様々あり、医師を頂点としたヒエラルキーが色濃く残り、ローカルルールが未だ根強く継承されている状態です。 顧問レベルの社労士では把握がむずかしいし、または把握できていたとしても具体的な解決策がなかなか進まないのが現状です。  そんな病院の労務管理関連の課題のあるあるを列挙してみます。 これらは、正しい運用とは思

【病院事務長の悩み】病院労務管理の課題あるある (後半)

前半編に引き続き、顧問レベルの社労士では、現場の実態が把握がむずかしいい、または把握できていたとしても具体的な解決策の実施に至らず、なかなか解決まで進まない課題のあるあるを列挙してみます。 念の為ですが、以下はすべて適正でないか、改めるのがよい運用です。 ⑬公休日の代休 公休日にやむを得ず勤務する場合、代休を取る日は、給与月の中でのみ認めている。結果、代休を取れない場合も割増賃金を支払っていない ⑭公休未消化の取り扱い 振替休日を指定せず、公休未消化分となった場合、

【病院事務長の悩み】人材紹介業者との付き合い方

 この記事は、決して医療人材紹介業者(以下、人材紹介業者)のすべてに対して、決めつけで苦言を呈しているわけではありません。しかし、腹立たしい人材紹介業者が存在することも事実です。したがって、人材紹介業者の関係者諸氏は、電話を手当たり次第にかけたり乱発したメール管理にお忙しいでしょうから、わざわざこの記事を読む必要はございません。病院関係者、特に事務長や採用担当者の皆様はこの苦悩を共有していただき乗り越える方法を共に考えましょう。  医療人材を扱う紹介業の利用は、最小限に止め