つきのおと

過去の記憶、忘れていたこと　回顧録として 日々の忘れたくないこと　備忘録として 未…

つきのおと

過去の記憶、忘れていたこと　回顧録として 日々の忘れたくないこと　備忘録として 未来のこと　目標など　道標として 日々少しずつまとめたいと思っています Illustration generated by Copilot © 2024

一歩一歩

毎年9月、10月は少しだけ幻聴が収まります。 統合失調症には季節的なものがあるのかもしれません。 何年も幻聴と暮らしてきました。 統合失調症などと思わなくて、自分が病気だと 理解したときは胸のつかえがおりたようでした。 秋の散歩は毎年幻聴が少し収まるので 気分が良かったのを思い出します。 今は薬を飲んでいて、それが効いているのか例年以上に 静かな秋を過ごすことができています。 不思議なもので幻聴が聞こえているときはストレスに 感じているのに、あまり聞こえなくなると不安に

つきのおと

    • 散歩中に感じた寛解の気配

      統合失調症の陽性症状の一つである幻聴が聞こえるようになり、 さらに悪化してから昼間の道を歩くのが億劫に感じられるようになった。 どこへ行っても、幻聴から逃れることはできない。 山の中でさえどこからともなく自分を噂する声が聞こえてくる。 いつもどこかから監視されているように感じる。 やがて昼間に外に出るのが怖くなった。 必要なときを除いて外に出ることができなくなった。 昼間散歩することはできなくなった。 運動のたびに幻聴にさらされるのが嫌になった。 夜、近所の一軒家の雨

      つきのおと

      • アリピプラゾールを服用　効果と副作用

        アリピプラゾールは統合失調等の症状に使われる薬でドパミンの量が少なければ補い過剰な場合は抑制してくれるものです。 ２０年以上幻聴と付き合い五ヶ月ほど薬を飲んでみた実際の効果と副作用について書いてみました。 効果 幻覚（幻聴） 私の場合服用を始めて幻聴は約五ヶ月ほどでほとんど聞こえなくなりましたが、耳の周りでキーンという音がなっています。 幻聴の種類によってはあまり効果がないものもあります。私の場合自分の行動や思考が幻聴にかわるものや生活音が幻聴に変わるものはほとんど聞こ

        つきのおと

        • 常駐型幻聴　子供の声で聞こえてくる幻聴のストレス

          普段聞いている幻聴にはさまざまな種類があります。たとえば、すれ違う人の声や、生活音、騒音が幻聴に変わることがあります。これらは実際の音が存在した後、それが幻聴として認識される、一時的な現象といえます。そのため男性の声であったり女性の声であったり複数だったりとその都度違う声が聞こえてきます。しかし、常に聞こえてくる「常駐型」とも呼べる幻聴も存在します。医療的ではなく私の経験を元に書きますので医療的に正しいのかはわかりませんが、ご了承ください。 常駐型の幻聴は、特定の人物の声が

          つきのおと

        一歩一歩

        つきのおと

          通院のストレスからの解放　オンライン診療に挑戦した話

          オンライン診療を選んだ理由幻聴の治療のため、病院に行く必要があったものの、昔から病院が苦手で通院には強い抵抗がありました。心療内科や精神科に通っていることを知人に知られたくないという思いが強く、病院に入る姿を見られることを避けたかったのも理由の一つです。 さらに、近くの心療内科には知人が以前通っており、あまり良い評判を聞いていなかったため、その病院を選ぶ気にはなれませんでした。 インターネットで電車で通える範囲の病院を探してみましたが、決定的な候補は見つからず、悩む日々が続

          つきのおと

          通院のストレスからの解放　オンライン診療に挑戦した話

          つきのおと

          警察のお世話になった話

          幻聴の厄介さには、いくつかの要素があります。 その一つが「リアルな声で聞こえる、現実の声かどうか判断がつかない幻聴」です。 誹謗中傷の言葉が聞こえてきても、それが幻聴だと認識できれば、ストレスは感じるものの、何とか耐えることができます。 しかし、幻聴かどうかわからない場合、その声に対処するのは非常に難しく、問題が深刻化します。 数年前の一例ですが、一時期、私の耳に聞こえる幻聴が、まるで街中の人々が私を「認知症」だと言っているように、また認知症であるかそうでないかを判断してい

          つきのおと

          警察のお世話になった話

          つきのおと

          受診してわかったオンライン診療のメリット

          精神的な問題を抱えると、これまで気にも留めなかったことが急にストレスに感じられるようになります。普通にこなせていた日常の作業も、重荷に感じる瞬間が増えてくるのです。 例えば病院へ行こうと決心しても、予約を入れることに始まり、外出の準備、公共の乗り物の利用、病院の受付でのやりとりなど、普段であれば意識しないような一つ一つの行程に精神的負荷がかかります。 体調や症状によっては外を歩くだけでも辛いことがあります。 精神的な問題に対処するためには病院に行く必要があるものの、病院に

          つきのおと

          受診してわかったオンライン診療のメリット

          つきのおと

          積み重ねた１１１１

          １１１１コロナ禍で始めた室内ワークアウトの回数が1111回を超えました。 ゾロ目の記念に、思わず写真を撮りました。 この積み重なった数字を見つめながら、ふと考えたのは自分の未来についてです。 人生を有意義に生きるために、今できることは何か。 それは、歳を重ねても動ける準備をすることだと思います。 どれだけ長生きしても、健康でなければ人生はつまらなく、 苦しいものになるかもしれません。 高齢になっても働き続ける人には尊敬の念を抱きます。 趣味に打ち込む高齢者の方その姿には憧れ

          つきのおと

          積み重ねた１１１１

          つきのおと

          瞬き　弾ける

          軽やかに響く言葉が好きだ。 軽薄とは異なるテンポの良い会話が好きだ。 その場にいない人の話をするのが嫌いだ。 人は他人の影を語るのが好きだ。 好きというよりそれはもはや習慣だ。 沈黙のほうが真実。 人の話は粘着質だ。 後味はあまりよくない。 炭酸飲料がすきだ。 しゅわっと爽やかに、しゅわっと刹那に消えていく。 炭酸のような後味の良い話が好きだ。 言葉がふとつながる瞬間が大好きだ。 誰もが話しやすい瞬間が大好きだ。 笑顔が好きだ。 人は話すのが好きだ。 楽しそうに話している

          つきのおと

          瞬き　弾ける

          つきのおと

          自己紹介

          募集締め切り間近のものを優先したのではじめてのnoteではないのですが 遅ればせながら自己紹介させてください はじめまして　つきのおと　と申します 月のように静かに佇み、物事を見ていたい、日々の出来事を心の耳で聴いていたいという思いから　月の音 毎日の僅かな変化を丁寧に書き留めていきたいという願いを込めて　note 月の音とnoteをかけて「つきのおと」とさせていただきました。 幻聴が病気であると自覚するまでに、二十年もの月日が流れていました。他の人には聞こえない声に耳

          つきのおと

          自己紹介

          つきのおと

          温泉に浸かっただけの話

          もう20年近く前のことだ。露天風呂は、まるで川の中に溶け込んでいるかのような場所だった。 空は限りなく広がり、青色がどこか眩しかった。眼前には、水かさの浅い幅広の川が両岸の岩場の間をゆったりと流れ、右手にかけて緩やかに湾曲しながら森の中へと消えていく。左手には深緑の木々が生い茂る山が穏やかに広がり、右手奥には川を遮るように森が風に揺れていた。その森の手前には、微かに街の気配が漂っている。 川にはいくつかの橋が架かっていて、その上部に張られた無数のワイヤーが、景色の一部に昇華し

          つきのおと

          温泉に浸かっただけの話

          つきのおと