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『MIDNIGHT EYE ゴクウ』(新文芸坐)

 昨夜(13日)は池袋の新文芸坐にて『MIDNIGHT EYE ゴクウ』『同II』('89年リリース)一挙上映を観てきた。エンタメとしての間口の開け方と、コアなこだわりの充実が両立した、見事な川尻善昭監督作品を堪能した。
 以前は思わなかったが今観ることで改めて発見したことがたくさんあった。舞台が2014年だったこととか、この時点から観ると驚くほど『GHOST IN THE SHELL[攻殻機動隊]』との親和性がある(ネットへアクセスする力、疑似記憶の悲劇etc.)とか、「2度の大地震の後の2014年」という舞台設定とか。

 上映後にはアニメ様、丸山正雄、浜崎博嗣の3氏によるトークショーで、途中登壇で音楽を担当されたKAZZ TOYAMA氏も参加。すごく充実したトークのなかのとりわけ個人的なハイライトは2つあり、ひとつは音楽がタケカワユキヒデ氏との連名であることの内訳をアニメ様が訊いてくださったこと。
 もうひとつは、自分にとってとても大事な『TEXHNOLYZE』の浜崎博嗣監督を間近で拝見できたこと。私はいまでもずっと、あの最終回で石田燿子の唄う“WALKING THROUGH THE EMPTY AGE”とともに映し出されたラストシーンのことを考えている。

https://x.com/brikix/status/1698684172246884741

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