『デモンズ2』(1986)
『デモンズ』の続編を観たのでその感想を。
ネタバレ注意
『デモンズ』の感想は以下
あらすじ
感想
前作『デモンズ』ではデモンズは映画のスクリーンから飛び出してくるかのような(実際にはスクリーンの裏から)登場の仕方をしたが、今回はなんとテレビから出てくる。
やばいやつがテレビからこんにちはといえば、ほぼ間違いなく『リング』を想像してしまうが、それよりもだいぶん前にテレビ画面からデモンズは飛び出していたのである。
調べればテレビから何かが出てくるというのはそれ以前にもあるアイデアなのかもしれないが、とはいえちょっと驚いた。
もっとも、貞子の場合出てくるのは最後だが、パニックホラーではそんな悠長なことはないので序盤でさっさと出てきてその後はテレビはしばらく関係がなくなる。
前回は劇場が封鎖されたが、今回はマンションが封鎖されている。このため、エレベーターや駐車場などの場所がデモンズの狩り場として利用されるのだが、正直劇場に比べてそれが活かしきれているかというとちょっと微妙な気がする。
たしかに、マンション内のジムでトレーニングしていたマッチョたちが、駐車場で車を動かしてバリケードを作ったり、デモンズを迎え撃つのは面白いのだが、なんだか緊張感に欠けていた気がする。
マンションが広すぎて舞台が分散してしまっているのが原因かもしれない。
あとは、集合住宅ならではの怖さというものがあまり描かれていないのではないかと思う。
でもなんだかんだ面白かったし、最後にテレビ局のスタジオでカメラモニターにデモンズが何体も映るところなんかは、映像的には対して怖くはないのだが(小さいから)、なにかぞっとするものがあって、テレビという機械を利用した演出として興味深いものだった。
単数のものが複数迫ってくるという、複製技術時代のホラー映画である(本当か?)
前作の感想で書いた通り、「デモンズ」は3以降もあるのだが、日本側がかってに関係のないフィルムに「デモンズ」という名前をつけただけらしいので、これにて見納めとなった。
舞台を移せばまだ取れそうな感はあるけど、2の感じだと斬新なアイディアの後はワンパターンになりそうなので、ちょうどいいかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?