海外赴任帯同生活後の就職活動⑤:面接のこと

こんにちは。今回は就職面接でのことを書いておこうと思います。


面接前

 面接前にやったのはだいたい以下のとおりです。

  • 求人情報を何回か読む

  • 企業HPの内容を何回か読む

  • 大事そうなポイント、志望動機、質問を箇条書する

求人情報を何回か読む

 求人情報には企業の情報、アピールポイント、入社後の業務の内容、就労条件等が記載されています。まずはそれを何回か読み直してイメージを頭の中に作りました。

企業HPの内容を何回か読む

 基本的に企業のHPがあるはずなので、それを見に行きました。経営理念や経営陣のメッセージ、事業内容、沿革、採用ページがある場合には採用ページなどをチェックします。

大事そうなポイント、志望動機、質問を箇条書きにする

 上記の二つを一通りおえたら、最後に頭に入れておいたほうがいいことを箇条書きにします。私はWord一~二ページでまとめました。「大事そうなポイント」は以下のとおりです。

  • 社長名、会社の規模、創業からの歴史

  • 経営理念、経営陣(社長)メッセージ

  • 事業の内容、商品の概要

  • 業界についての情報

 全部暗記するのではなく、方向性(何を目的にした会社なのか)や重要そうなキーワード(SDGsや、挑戦、革新、社会貢献等々)などをざっくり覚えました。面接でいきなり経営理念(ミッション、ヴィジョン、バリュー等)を暗唱する場面は基本的にないので、それらを踏まえた上で話しをしたほうが自然だと思います。また、多少曖昧でも、「御社は●●●●に力を入れられているという認識ですが……」のように言外に「ちゃんと調べてますよ」というのを含ませたりもできます。商品についても正確に覚えていたほうが良いのでしょうが、私は「AIを使ったチャットボット」というような言い方で誤魔化したりもしました。

 短期間で複数の会社を受ける場合、下調べに十分な時間がとれない場合もあると思うので、すみからすみまで調べて暗記するというのは大変だし、効率的でもない気がしました。もちろん、本命の会社は徹底的にというのもありだと思いますが、面接を受けた感触では会社に対してそれなりに知っていれば、あとは業務内容の部分が重視されているという感じがしました。
 志望動機については、ある程度使いまわしできる部分(業務内容)と、使い回しができない部分(なぜこの会社なのか)があります。後者については会社について調べるうちに判明するキーワードを自然に織り交ぜて考えておくのがいいと思います。

 質問も使い回しができるものとできないものがあります。私は「社長はどういう人なのか」「社内の雰囲気、部署の雰囲気」「今後の事業展開の予定」「(上場していない場合は)IPOの予定はあるのか」等はとりあえず抑えておき、他にその会社固有の領域に関する質問を二,三用意しました。面接中、質問する前に質問しようと思っていた内容を先方が教えてくれる事があるので、四,五個は事前に想定したほうがいいと思われます。実際、結構途中で潰されてしまいます。

面接

 面接は、一次はオンライン、二次は対面というところが多かったです。ただ、一次から対面のところが八社のうち二社ありました。

 オンラインの場合、GoogleMeet、ZOOM、その他使ったことのないオンライン会議用アプリ等、それぞれ五分から三分前にミーティングに参加するように言われました(事前にエージェントからメールでURLやパスワードが通知されます)。

 一次面接の内容は大体以下の通り。

  • 会社の概要説明(ある会社とない会社がある)

  • 自己紹介、自己PR

  • 職務経歴書に沿った経歴の確認

  • 志望動機

  • 質問タイム

 会社によって違いはありますが、だいたいこの5つでした。時間は短いところは十五分(一次で落ちました)、長いところは1時間くらい。

 普通の転職と違って、海外赴任帯同が転職のきっかけだったので、今後また海外赴任はあるのか、そのときはどうするのかという質問は必ずされました。あと、帯同するときにどういうふうに決めたのか、ということも聞かれれることもありました。

 二次面接も面接官が変わるので、質問内容は一次面接とそんなに変わったことは聞かれませんでした。

 雰囲気は一次・二次、対面・オンライン関係なく、比較的和やかな感じで話しやすかったです。一社、ネットの評判で「圧迫面接だ」と書かれている会社の面接も受けましたが、そんなことはありませんでした。

 自己紹介は職務経歴書に沿って、大卒後から直近の仕事まで。「大学卒業後に株式会社●●に入社して■■を担当しておりました。具体的には▲▲や、★★です。その後、◯◯株式会社に転職して□□を担当しました。このときは前職でやっていたことに加えて~~という理由で△△も行っておりました」みたいな感じです。職務経歴書はエージェントから面接官に渡されているので、全部というよりは要約を伝えました。あと、職務経歴書には記載しない部分(転職の理由や、帯同生活中に何をやっていたのか等)を伝えました。

面接を受けてみて思ったこと等

 「ブランクがあるけど大丈夫か」ということは聞かれませんでした。ただ、離職後に法改正等で新たに始まったルールについて知っているかは聞かれることがありました。

 在職期間やブランクを気にする企業は書類面接で落とすと思うので、面接に進めたらそれはそんなに気にしなくていいのでは、と思いました。

 あまり直接的に知識を問うような質問はありませんでした。ちょっと不安になったので、自分から少し詳しく話すようにはしました。「御社と同じく前職では◯◯事業をやっていたので、特に契約書のチェック・作成時には基本的に△△に注意していました」みたいな感じです。

 面接=採用側が強い、というイメージがありましたが、そんな雰囲気を出してくる会社はありませんでした。あって嫌だと思ったら辞退しようと思っていましたが、無用な心配でした。

 知らないことは正直に言ったほうがいいし、していないことは正直に言ったほうがいいと思いました。内定をいただいた会社の面接でも、「●●はできますか?」「□□は知っていますか?」と聞かれ、「●●はやったことがないのですぐには無理です」「□□の概要は知っていますが具体的な業務のレベルではわかりません」と答えましたが、問題ありませんでした。
 「できない」「知らない」と答えても、その後にやる気があるところを見せれば(「●●は△△(別の業務)の延長にあるので、キャッチアップできると思います」「入社前までに再度確認して、対応できるようにします」等)大丈夫だと思います。突っ込んで聞かれたら答えられないですし、そうなったら印象が悪い気がします。

 あまり事前にシミュレーションしたり、回答例を考えすぎたりすると丸暗記みたいになってしまうので、頭に入れた企業や自分の基本的な情報以外についてはその場で思ったことを答えました。何社か面接を受けていると、「面接」というものが、「試験される場」というより「いろんな人にあってお話をする場」という感じに自分の中での捉え方が変わりました。言葉遣いも、もちろん丁寧である必要はありますが、あまり気にしすぎず、雰囲気によっては多少崩したりしても大丈夫だと思いました。

 次回で最後です。就職活動を通じて思ったこと・感じたことを書きたいと思います。


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