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【ライブ日記#01】メトロンズ 『Pump Up Boys!』

演劇やコント、ライブによく行くようになった。
テレビで観るのもいいけどやはり生で観るのが一番好き。

ただ観るだけだともったいないので感想を書いていこうと思う。

最近KAƵMAがテレビやSNSで大暴れしている。
「芸人が面白いという芸人」と言われているらしい。
吉本の闇営業問題でインタビューされたとき20分ぐらい無言で立ってたとか、コンビニの店内放送で結婚発表するとか。尖り方が違う。

そして最近は厨二病キャラというのだろうか、強さに固執したキャラ設定がたまらなく好き。SNSで「ハバネロ甘っ!」とつぶやいていて大爆笑してしまった。かっけえな〜〜。

そんなKAƵMAが脚本を手がけている舞台があるというではないか。
すぐチケットを取った。

『メトロンズ』は、しずる・サルゴリラ・ライスの三組と、作家/演出家の中村元樹さんで結成された演劇ユニットとのこと。もう今回が4度目の公演だという。

今回は体を鍛えてプレイボーイになろうというコンセプトを掲げる「SUPER GYM」にやってきた人たちの話。とても面白かった。

私が一番面白いと思ったのは、ありえない架空の世界観に一般人を紛れ込ませる違和感。

ジムのトレーナー「ゴッド」も最初に入会してきたちょっとバカな二人組「ガイ」「ウッド」も絶対に存在しないキャラクター。その中に頭のいい一般人「ウォーター」と人をバカにすることが好きな「フラット」が入ることで、このコミュニティの異世界感を際立たせてくれる。舞台上だとあくまで作品だから、意識しないと設定を飲み込んでしまいそうになるが、この二人がいることで「そうだよね!やっぱり変だよね!この世界!!」と認識させてくれ、その気づきが笑いに変わっている。

最後に出てくるのが、KAƵMA演じる「杉原」。出てきた時からまず面白い。(ネタバレになりそうなので理由は割愛)

この状況を俯瞰するようなキャラクターを出すのか〜〜。もう誰視点で見ればいいかわからなくなる。でもそれが舞台の醍醐味かもしれない。お行儀が良いストーリーは別に舞台上じゃなくてもできるのだから。生だからこそこの混沌さが笑いになる。

終わった後、玉田企画の玉田真也さんをゲストに児玉さん、中村さん、KAƵMAでアフタートークがあった。これも大満足だった。

舞台で見るKAƵMAはとても謙虚で気遣いの人だった。そしてずっと人前に立っているKAƵMAも脚本に不安を抱え、舞台に緊張をしていることを知った。人に作品を見てもらうって、常に不安な気持ちと戦わないとできないことなんだな。玉田さんはゆるっとした格好で入ってきた。最初に思ったこと。「この人モテそうだな〜。」である。静かだけど話したら面白いタイプの人だ。玉田さんがつくる舞台もぜひ見たい。




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