![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109555342/rectangle_large_type_2_b894d8e9822e541b24ebc687a98dbf8f.png?width=800)
現代短歌2023...6/30『稲穂』『能』
『 稲穂 』
・
さあそれを すてたまえそれを きせきとは みつめあうこと さらけだすこと
・
ちよやちよ はんざつなりと いうなかれ いなほいでんとす 夏さかりなり
・
すてられた ころもここにあり 機おりて アジアの民は 興廃をしるか
・
直接は はたまた交流は なにをなす せいしんぶんか あまき果となす
・
いろはいろ いのりはいのり 海の果て しんじあうこと みつめあうこと
・
・
『 能 』
・
襤褸なり よこしまかげる 死者たちに かたらんとすなる しんたいからの
・
襤褸なり このこえこもり ひたぶるに すてつるこのみ あやしからずや
・
襤褸なり ろうろうとうたい はたとしる 能とはかくも 死者たちのこえ
・
襤褸なり 松の木ありて かたぶきぬ たびびとありて こしおろすとき
・
襤褸なり こはまぼろしか 夢うつつ なみだあるいは しんとする夏
・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?