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調子乗ってた時の恋愛

調子いいね

大学に入りたての頃、わたしはこれまでにない開放感の中にいた。

受験勉強の呪縛から解き放たれ、新しい街で新しいものに囲まれて新しい友達と出会って、大好きなものが日ごとに増えていく感覚。

高校時代にコミュ障だったことが信じられないくらい、毎日がキラキラと輝いていた。

そう、わたしはわりと調子に乗っていたのである。

彼との関係

彼がわたしの意識の中に入り込んできたのもその頃だった。

彼とは大学の必修の授業が被っていて、どちらともなくお互いを意識し始め、トントン拍子で仲良くなっていった。

天然でかわいいキャラの彼に異性として惹かれていたかと言われると、正直そうではなかっただろう。

しかし、マリオでいうスター状態真っ盛りだったわたしには、好きという気持ちがよく分からなかったし、トライ&エラーを繰り返す中で恋を知っていきたいという思いが強かった。

言い訳です。

彼との距離は徐々に近くなり、夏の一大イベントである花火大会に誘われるまま出かけ、告白された時だった。

わたしは初めて、これ以上この恋の駒を進める気はないことに気づいてしまったのだ。

当時、彼よりも好きな人がいたことが主な理由だと思われる。(↓この人)

わたしの作戦

彼からの告白を断った時。

もちろん申し訳ない気持ちにもなったが、それよりも異性からのストレートな「好き」を受け取ったことにより、自分の価値が認められたようで嬉しい気持ちの方が大きかったというのが正直なところだ。

当時の好きな人に対しても、

「今男の子から言い寄られてるんだ〜」
「でもあんまり乗り気になれなくて…」

などと言い、

わたしのことを好きになってくれる人がいるんだよ?
早く掴まえないと取られちゃうよ!?


と気を引こうとしていた記憶がある(やばい)。

しかもその作戦は功を奏してその人と付き合うことになったのだから、味をしめたわたしは長く続く恋愛モードに突入していったのだろう。

自分のことを無敵のダイヤモンドだと思ってたら好きになってくれる人は現れるし、自分のことを誰もが欲しがる希少なダイヤモンドだと思わせたら好きな人は振り向いてくれる。

-という結論にたどり着いた、19歳の夏の話。

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