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Victim of Love/BRYAN ADAMS

「Victim」という言葉の意味を人が初めて知るのはいつ頃でどんな時なのだろうか。

Victim・・・被害者、犠牲者。

わたしがこの曲を初めて聴いたのは高校生の時だった。
中学生の時の担任にずっと恋していたわたしは、高校になって同級生の男子にも興味を示さずずっと彼のことを思っていた。でも、会えもしない彼のことを思っている自分にふと疑問を感じていたときのことだった。

ラジオからこの曲がかかってきた。ブライアン・アダムスが気だるく歌うこの曲のことを知らなかった。曲がかかるのを終わるのを待ち、タイトルを聴いた。「Bryan Adams, Victim of Love」とラジオDJは告げてCMへいった。

「victimってどういう意味だろう。。。?」
気になって辞書で調べると「犠牲者」と出てきた。
この歌は「愛の犠牲者?」そう心で呟いた。
まるで今の自分のことのようではないかと思えた。

「天はきみが考えていることをわかっているよ
自分を責めないで。きみはただの愛の犠牲者なんだから」

歌の中でそこだけ聞き取れて、
まるで自分へのメッセージのように感じた。

自分のほうが好きだったから、自分が悪いのかと思ってた。
そうか、わたしは犠牲者なのか。
しばらくして中古CDの店でこの曲のアルバムを見つけて手にした。
全曲聴いたけど、やっぱりこの曲が一番好きだった。

『Into the FIre』(1987)収録。ブライアン・アダムスらしくない作風で、セールス的にはあまりよろしくなかったらしい。でも、初めて聴いたブライアン・アダムスのアルバムがこのアルバムでわたしはよかったと思っている。
ブライアン・アダムスを初めて好きになった子の曲が入ってるのだから。


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