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マンデラ小説「M.e」EPISODE2 最終回 第10話「ユダとジーザスとイノチ」


【「兄」インディ・ホワイト編】

∶前回までのM.e∶
インディ(Dr./ドク)とエースとトカゲ女のマックスのチームはDSの影の支配者「オリジン」を討伐の為に「出雲大社」に向かうも突然エースが倒れてしまった。マックスがエースを救う当てがあると言う。またトカゲ支配が崩壊して事態が大きく急変してきていた。EPISODE2の完結編。
The story progresses in real time

■201☓年 7月 日本■ 

エースの独壇場だった。

日本の高速道路はアウトバーンだったんだな。

車の運転で、俺は最高100マイルしか経験していない。

メジャーリーガー投手の投げる球くらいだ。

今の時速は160マイル…250キロ程度だそうだ。

エースは、話しかけると助手席の俺を見ながら話すんだ…笑顔で。

それから俺はエースが運転中には話さない事にした。

そんなエースが運転する車の走行で、面白い現象を体験した。

200キロ位いのスピードで走っていると、遥か遠くの豆粒くらいの前走車が、あっという間にコチラに迫ってくる事だ。

そして

スピードが300キロを近くになると、その遠くの前走車がコチラに向って猛スピードで襲ってくるんだ。

これは本当に驚いた。

ファーストトカゲと対峙した時より緊張感があったのは笑ったよ。

こんなCrazyな速度でもエースは余裕だ…。ま、無敵超人だからな。

それを思い出したらリラックスして力が抜けたよ。

と言っても、この車の助手席はレースで使う「フルバケットシート」が装着してあり、4点式ベルトで固定されているので、俺は全く動けないんだがな。 

俺は鼻を擦ってニヤついた。

CDはいつの間にかチェンジして、これまた英国の古いロッグバンドのベストアルバムが流れている。

後部座席から顔を出したマックス。

「WoW!Hungry Like The Wolf!」

「Duran Duranね!
エース、貴方なかなか趣味がいいわね。」

またクネクネと踊りだした。

後部座席は通常の2点式シートベルトだ。

ひょっとしてマックスは、俺に気を使って助手席を明け渡したのかもな。

しかも250キロの速度なのに平然としてやがる。

鼻を擦って笑ったよ。

エースもマックスも好き勝手に楽しんでやがる。

「おい!マックス!ちょっと揺れるぞ!後ろに戻れ!」

エースが珍しく英語がカッコいい…これは…?車でヤバイ事をやる?話が長くなる?

マックスと顔を見合わして笑ったよ。

シートから顔を出していたマックスが笑いながら後部座席に素直に戻った。

「東名高速でここだけなんだ!

ゴテンバコーナー!

凄く楽しめるコーナーがあるんだ。100マイルで走ってもなんともないんだ。

知ってるかい?

日本のフリーウェイのコーナーはバンクが付けてあって、しかも黄金率で数値化されて誰でも安全にまがれるように設計されてるんだ!

でも160マイルを超すとヤバイコーナーにるんだ。」

…当たり前だろう。マックスも眉をひそめた。

「マクラーレンF1GTRに乗って、ル・マンで優勝した日本人のセキヤと言うドライバーがいるんだ。

彼はこの区間のキングなんだ!

俺もポルシェ996で、ココでぶち抜かれたんだぜ!

向こうはBMWのブルーのMクーペだ。

でもこの車ならいい勝負になると思うんだがな!」

エースはめちゃくちゃニヤついて別人のように英語がいけている。

ゆるいコーナーの連続区間。

しかしこの速度だとジェットコースターと変わらない重力の強さだ!

左のコーナーが迫る。

「ブレーキは要らない!

ここだ!

コーナー手前でアクセルを少し抜いてフロントタイヤにトランクションを…かけて…直ぐにアクセルを入れる。

入れ過ぎはだめだ!本当に繊細に!水面の表面張力を掌で感じるよう沈まないように繊細にだ。」

4点式シートベルトが無けれは、多分俺はガラスに顔をくっつけてるな…。

この速度でタイヤが悲鳴を上げてるのはなかなか恐怖感がある…。

全身の血液が右側半分に偏ってるのが分かる。

で…マックスはキャキャ騒いでやがる…重力で、俺は口を開けないのに…鼻を擦れずに口元だけニヤついたよ。

次は右コーナー。

「いいか?ここでも侵入前のポイントで、軽くアクセルを抜いて前のめりにさせてフロントタイヤに荷重をかけるんだ!左のフロントタイヤを路面に押し付けられたら、荷重を逃がさないようにアクセルを開けてトランクションを逃さないんだ!クリッピングを超えたらアクセル量を増やして今度はリアタイヤにトランクションをかけるんだ!」

タイヤの悲鳴が怖くなってきた…。

エースが何を言ってるのか俺にはサッパリわからなかった。

「タイヤハウスを加工してサスの取り付けポイントを上げてレース用のを特注でいれてあるんだ!
タイヤサイズも桁が違うぜ!
ポルシェのN付きのミシュランが入っているから鳴いてもグリップ感は感じられる!」

変な呪文にしか聞こえない単語を並べた。

ニヤつきから笑顔になったエース。

とんでもないスピードで周りの風景が後ろに飛んでいく異常な空間で笑顔のエースとキャッキャッ騒いでいるマックス…。

日本に来てから碌な事がないな…。

コーナーの連続で、固定されて無い俺の頭だけが左右に揺さぶられていた…。

この2人には勝てないな。

俺は悟ったよ。

………

短い区間だったのか…それからエースは面白くない顔をしてドライビングしていた。

クルージングモードに切り替えて、エンジンのクーリングをしているんだそうだ。

マックスは静かだから寝ているんだろう。

あ、そうだった…マックスに頼まれていたんだっけ。

「Hey、エース!マックスが休憩と飯を食いたいから指定したパーキングがあるみたいんだが…」

「大丈夫です。理解出来てますよ。富士山が見えるパーキングにお連れします。」

こちら見ずに、変なジェスチャーで答えた。

いつものエースに戻ってくれたようだ。ニヤついたよ。

…と思ったら

1速落としてアクセル全開をくれやがった。

シートベルトを緩めにしていた俺は、勢いよくシートに身体をぶつける様に沈めた。

「5分で着きます。」

…勘弁してくれ。

…………


六本木のホテルの地下駐車場。

エースは車を出て、QとKの3人で陽動の打ち合わせをしている。

車の中にはマックスと2人っきりだ。

「これからオリジンに会いに行くんだけれど…ドクには、いろいろと状況が大きく変わった事を話さないといけないわね。」

後部座席からマックスの声がした。

真剣な声色だったので、ちょっとビックリして後ろを振り返った。

「なんだ?親分に会うのが怖いのか?降りてもいいんだぜ。」

からかうように笑顔で挑発した。

「状況がね…本当に大きく変わったのよ。」

皮肉が返ってくるかと構えていたら、マックスの真剣な表情に俺は緊張した。

「貴方達は私を置き去りにして米国のアリゾナのビーチに遊びに行ったじゃない?」

遊びにいってねーよ!やっぱりコイツは誂ってやがる。

ちょっと安堵して俺はニヤついた。

「あの後はね…Jにとっても良くしてもらったのよ。貴方達のリーダーね。

でね、私、やる事がないからお手伝いを買ってでたのよ。エリザベス女王とのコネクションも健在だしね。」

マックスは髪の毛を人差し指でクルクル遊びながら話した。

「Jにね、そのコネを証明しょうと回線を使わせてもらったのよ。

そしたらね、あの子からHELPの連絡が来てたのよ。

私以外にも連絡してたみたいで、Jの組織でもそれをキャッチしてたのよね。

でね、Jの前で連絡を取ったら孫達を助けてくれって。私に「Qアノン」に伝手は無いか?って。

私は「Qアノンのリーダーとは連絡取れるわよ」って話してJに繋げてあげたのよ。

Jはバッキンガム宮殿に1人で行ったわよ。

あの子に会いにね。堂々と表から行ったのよ。あの人すごいわよね。」

コイツ…凄い重要な話しを…なぜ今頃?

「ちょっとまてよ。エースが来てから話すことじゃないか?それとQやKにも話しを通さないと。」

俺の言葉にお構いなしに、車内からフロントガラスの外の3人を指で指し示したんだ。

「今、まさに3人で情報の共有をしてるとこね。エースとは朝に話し合ったのよ。」

…そうだった。

俺は20時間くらい寝て寝坊したんだっけ。始末が悪いな…頭を掻いた。

俺達の仕草に気付いたのか、エースはまた変なジェスチャーを送ってきた。

たぶん、マックスの話を聞け…だな。

鼻を擦って笑ったよ。

「あのね、世界中のトカゲカーストが壊れたのよ。」

コイツは、何を言っている?

「なんだ?トカゲの王様が引退でもしてたのか?」

「イギリスのエリザベス女王が、イルミナティと言われてディープステートのピラミッドのトップ。

…て言われてるけど、あの子は只の看板娘よ。

オリジンが本当のトップなのよ。でも彼は、とっくの昔に表舞台を去って…今は「イズモタイシャ」にいるのよ。

だから今回のトカゲカーストの崩壊は関与していないのよ。彼が居ないからやられ放題状態なのよ。」

肩を竦めて俺は言った。

「じゃ、ちょうどいいじゃないか?トカゲのピラミッドが崩れきたなら万々歳だな。でも俺達の出る幕はないけどな。」

頭を振ってマックスは続けた。

「そう言う単純な話しじゃないのよ。

順を追って話すから聞いてね。

…オリジンがね、トカゲの全てのトップなのね。

私達のDNAはオリジンのモノがコピーして入っているの。

簡単に言うと、ファーストトカゲ、セカンドトカゲやニュータイプトカゲまでは、彼の絶対的な精神支配下にあるのよ。

遠く離れた世界中にいる何百体と存在するトカゲをオリジンは把握できるのよ。

彼の思念で私達は操られてるし視られてる…って昨日も話したわよね?

私はコロナワクチンでDNAが壊れて接続が切れた…ってのもね。

ま、その前から組織に違和感を感じでた訳よ。

ほら?私って結構カースト上位だからね。

割と好き勝手やれるのよね。

だから役目を別の子に譲って面白そうな事があればフラフラとアチコチ行ってたのよ。

ジェフの「エプスタイン島」は面白かったわよ。

あれが最後の仕事だったけれどね。」

「だから俺達はカーストトップのオリジンを倒す目的のチームだろ?
ま、好き勝手は今に始まった事じゃないんだな。」

鼻を擦って笑ったよ。

「昨日も話したけど、私はDSの財閥や貴族、華族、皇族やら政府や企業間の橋渡し役と監視をやってたのよね。

オリジンの思うシナリオ通りに、人間を支配するピラミッドを作って世界中に影響力を強める仕事ね。

でね、めちゃくちゃ大きくなった訳よ。

組織がね。

世界中だからね。政府も企業も宗教や学校や様々な団体とかね。

数えたらきりないわよ。

そうするとね…知らない人間がめちゃくちゃ増えてくるわけよ。

管理も目も届かない程にピラミッドは大きくなったのよ。

私達、セカンドトカゲやニュータイプトカゲは生産中止の絶滅危惧だから増えないんだけれどね。

私達に触発された普通の人間達。ピラミッドに入ってきた成金とかね。

私達に憧れて、その能力を手に入れたい変態のキマイラレプティリアンが増殖よ。

長生きや若さを保ちたい!って人間がトカゲの生命力や若さが欲しがる訳よ。

年寄りはそんな感じなんだけれど…若い人間は、PSYCHO-PASSでCRAZYよ。

トカゲの私達を悪魔の力の「ルシファー」と呼んで崇拝して…そして自分達も悪魔になるべく力を体内に取り入れたいと。

ま、正直、トカゲ能力で脅したり洗脳したりで支配してるのは確かだけれどね。

ふふふ……。

で、ヤツラもトカゲそのものに成りたいって「変身願望」があるのよ…鱗の入れ墨とか、トカゲの血液交換とかしてね。

若さが欲しい人間達。

コイツラは杖がないから科学技術でやるのはいいんだけれど…結局、同じ仲間の人間の子供や若い肉体から、血や肉を奪って自分達の体内に吸収させるのが多いわよね。

アドレノクロムって名前で薬を作って儲けたりしてるわね。あれは商売用の偽物らしいわね。

やはり直接吸収がいいみたいよ。

本当に人間は残酷ね。

だから人身売買の組織やら増えたわね。人間を流通する仕組みも整ってるわね。

人間が人間を買ったり、狩る事もするのよ。移植ではなく食ったりする変態も多くなったわ。

人間ってトカゲより冷酷で恐ろしい存在よね。

で、そんなレプティリアンのなり損ないの変態キマイラレプティリアンヒューマノイド。

私の知らないレプティリアンが増えたのよね。」

マックスはまだ髪の毛先をくるくるさせていた。

「なんだ?じゃ、そのキマイラレプティリアン達が乗っ取ったのか?」


「うーん…近いわね。彼等には私達を使役出来るほどの能力は無いわね。逆に私達の方が念動や思念で簡単に操られるからね。」

「キマイラのヤツが進化したのか?でも所詮、人間だろ?お前達トカゲに薬でも飲ませたのか?」

「キマイラレプティリアン達は本当に変態人間達だから、あらゆるDNAを取り入れて進化したいと言うグループが現れたのよ。

トカゲの悪魔のルシファーより上位の悪魔になりたいとかね…。

世界中、数が多すぎて下部組織なんてどうなってるか私には分からないしね。

ソイツ等が「アヌンナキ」と名乗って私達トカゲより上位の存在を召喚したのよ。」

「なんだ?アナキンヌ?何かの暗号か?」

「いやね。アヌンナキよ。暗号じゃなくて人間達のファンタジー小説なんかに出てくる「創造主」の名前よ。

何でも宇宙人でトカゲやヘビや獣を人間と融合させたらしいのよね。

ま、こう言うお伽噺は、伝承みたいに本当の事がベースで、時代とともに話が盛られるんだけどね。

だからセブンズ達の事を「アヌンナキ」と呼んでいてもおかしくないわね。

でね、そもそも宇宙文明レベル7のセブンズ達は、私達のトカゲ人間と他にケモノ人間…つまりドラゴニアンヒューマノイドのアバターを創ったのよね。

で、オリジンが自我を確立させて裏切り、他のドラゴニアンヒューマノイドのアバター達をも駆逐したのね。

実は、そのケモノ人間のドラゴニアン達の方が、私達より能力的に上位にあたるのよ。

分かりやすく言うと私達トカゲは「蛇に睨まれた蛙」状態ね。

特に知能のないファーストトカゲは簡単にドラゴニアン達に従うのよ。

精神操作?てのかしら。私達トカゲが人間達にする操る能力の様にね。

だから私達セカンドもニュータイプトカゲも彼等の前に立つと抗えないって言うか…従ってしまうのよね。

でも、不思議な事にサード計画って話したじゃない?

あれってドラゴニアンヒューマノイドの獣人を作ってたのよ。

それにオリジンも何故かサードを作ってたのよね。

自分の手で消し去ったのに何故復活させようとしてたのかしら…。私達より上位の存在を自らの手で作ってたのよ。

不思議なのよ、謎なのよ…。

これはオリジンに聞かないと分からないわね。

で、結局はオリジンもセカンドトカゲもサード計画は全て失敗。

失敗作しか出来なかったのよ。

それでね、放牧と言うか野に放たれたり脱走したりして、雪男や狼男、吸血鬼やらUMAとして目撃されたりしてる…って話したじゃない?

その話と並行してね…キマイラのある変態グループが組織を創ったのよ。

さっきの話の「アヌンナキ」と名乗る組グループね。

自分達を、人間を超越し、トカゲよりも上位になるような肉体になりたくてね。

ま、ぶっちゃけ、トカゲ支配をよく思わない人間達。

組織が大きくなると絶対にそんな輩が出てくるわね。…自分達がトカゲの代わりにピラミッドの頂点になりたい!世界を支配する頂点に!って人間達の集まりね。

で、ファーストトカゲや私達の歴史やらを徹底的に調べてる時に、偶然、本物の「死海文書」を手に入れたのよね。」

俺の話す間もなくマックスは一気に話した。よっぽど困惑してるんだろう。

「死海文書?それは聞いた事はあるが只の古文書だろ?何の意味があるんだ?」

マックスは運転席に手を伸ばし、エースのミネラルウォーターを勝手に飲んだ。

「本物の「死海文書」は、セブンズアバターが記した未来の「計画書」よ。シナリオね。あと登場人物やら背景やらを記した「日記」でもあるわ。」

死海文書は聞いた事はある。

「確か…ユダヤ教宗派の奴等が書いたんだっけ?本当は誰が書いたんだ?」

ミネラルウォーターを飲み干したマックス。空のボトルを運転席に放り投げた。

「セブンズアバター達のリーダーの別名の「Jesus Christ」その人よ。

日本に逃げたイエス・キリストね。

日本での名前もあるのよ。確か…漢字の読み方がイマイチ分からないんだけれど「いのち」て読むのかな?英語でいうと「life」ね。

たぶん、そう呼ばれていたそうよ。」

イエス・キリストの日本での名前は「いのち」?どう言う意味だ?

「で、その「死海文書」を手に入れた変態秘密結社がその本を見て強くでもなったのか?」

マックスは喉が潤ったのか声色が弾む。

「シナリオを見ちゃったのね。
でね、「これは天命だ!俺達がトカゲを倒して、これをやりとげるぞー!」って勘違いしちゃったわけよ。

確かに本物の「死海文書」を手に入るなんて凄い事だからね。

誰だって勘違いしちゃうわよね。…で、先ずはシナリオを邪魔をしているトカゲの抹殺よ。」

「WoW!トカゲピンチだな。」

俺は笑いながら指を指してやった。

「うるさいわね。
どうやら「死海文書」を読んでトカゲの弱点を調べまくったのよね。そこで見つけたのが、トカゲヒューマノイドは獣人ヒューマノイドより下位であると…。

これだ!と思ったんじゃない?

でね、以前から調査していたオリジンとセカンドが作った失敗作のサードレプティリアン達の存在よ。

これの生体を手に入れれば自分達の武器になるじゃないか?とね。

そして、貴方が言った変態秘密結社は私達のピラミッドのカーストの下側の連中達ね。ま、新参者達ね。欲しいわけよ、この、お金を生むピラミッドがね。そしてその野望達成が見えた訳よ。

人間を超越した存在のトカゲさえ何とかすれば…後は人間だけだから、どうにでもなるからね。

先ずはお金ね。自分達の組織を大きくするにはお金と人集め。

その為に下部の連中同士が組んだのよ。Virusのようにソイツ等の影響力が見えない所で急激に増えたのよね。

古株のグループも吸収していったようね。

そしてダボス会議ってのがあるんだけれど「SDGs」ってのをやり出して「利権」を絞り出したのよ。

「死海文書」のシナリオにあるんだけれど変更してあるのよ。

「お金稼ぎ」用にシナリオを変えたわね。

自分達にお金が回るようにね。世界中の国を巻き込んでね。カーボンニュートラルやらソーラーパネルやら代替え食料やらで、組織が一気に潤うようになってきたのね。

変態秘密結社が大きくなったのよ。勿論、地球温暖化なんて嘘っぱちよ。

だってこれから地球は氷河期なんだもの。ふふふ…。

変態秘密結社の口車に乗せられたディープステートの上層部。裏切られてるとも知らずにね…これは儲けられる!ってHAARPや気象コントロール装着や飛行ケムトレイルや船ケムトレイルを使って無理やり地球を熱して温暖化を進めたのよ。

で、変態秘密結社が表でも大きな組織になってきたわ。

だってトカゲをウザく思う組織の幹部達は少なからず居るわ。ソイツ等を少しずつ勧誘しまくるのよね。

変身秘密結社は大きくなるはずよね。資金も潤沢に持てるようになったわ。

そして裏の研究所を作ったのよ。トカゲ討伐と自分達が世界中の人間を支配するのが目的よ。

それに伴う様々な研究やら実験…死海文書の解読ね。あとは諜報活動もやってるわね。拠点はトカゲ王国イギリスを囲むように複数点在しているわ。日本にもあるわよ。

研究ではトカゲ問題はね。まずは初めに出た案が、トカゲ本体乗っ取り計画ね。

死海文書には、セブンズ達の魂移動以外にも、魂が無い人間用の「記憶媒体=AI魂」を移動させる方法が記してあったのよ。

私達トカゲも所謂アバターなのよ。

アバターてのは魂を乗っ取って別人の魂を入れ替える事もできる訳よ。

でもね、それをするにはセブンズ達以外には難しいのよ。難しいてのは出来ない、では無くて自分の魂をアバターに入れるから、今の自分の肉体を棄てるのよ。これは得策ではないのよ。

なんでか?って?

考えたら簡単じゃない?トカゲに組織の構成員を入れてご覧なさいな。

今度は構成員がトカゲの身体を利用して変態秘密結社が乗っ取られるじゃない?」

ゲラゲラ笑いやがる。

「棄てると、その身体はどうなる?死ぬのか?」

「死なないわ。ゾンビ人間だわね。その話はまた後でするわ。

ロンドンで録画を撮ってる時に「お前の話は脱線しまくる」ってJに怒られたからね。

話がそれるから後でね。でね、トカゲに構成員が入ると裏切られる可能性は大きいって事よ。」

「確かにその懸念は大きいな。じゃ構成員ではなくトップや幹部達がアバターに入れば問題ないじゃないのか?」

「幹部?馬鹿ね。トカゲになったら幹部であった肉体と地位を棄てるのよ。ゾンビになった人間なんて簡単にコントロールされるわね。幹部の地位を狙ってる奴等がその地位に付いてトカゲの肉体を殺しに来たら意味ないじゃない?裏切り者は裏切り者を知る!よ」

自分達トカゲの危機なのに本当にコイツは他人事のように笑いやがる。こちらまで可笑しくて笑ってしまったよ。

「で?誰の格言なんだ?その裏切り者を知る…てのは。」

「私よ!」

ゲラゲラ笑いやがった。俺もニヤついたよ。

「兎に角、人間は欲深く恐ろしいのよ。

セブンズ達は1人で沢山のアバターを操れるの。当たり前よね、宇宙文明レベル7よ。地球や人間を創るられる技術を持つ者よ。そして肉体を持たない精神の存在ってのがその特性を活かせるかも知れないわね。

死海文書にはそのアバターに入る為の杖ね。杖の取説や地球の鉱物で代替え品を創る方法まで記してあるのよね。

結局、トカゲに人の魂を入れる案は却下ね。信頼関係がないからトカゲに魂を入れ替わらせてもリスクしかないから、トカゲ自体を従わせると言う方法を選んだのよ。」

「それで、サードの獣ヒューマノイドが出てきたのか?」

「そうなのよ。変態秘密結社の実行部隊達が世界中にUMAを探しに行ったのよね。

獣と人間のヒューマノイドね。

造り方も死海文書に書いてあるらしいんだけれど、オリジンもセカンドトカゲも失敗したくらいだからね。

まずは現存するサードを探しに行ったのよ。生体を手に入れたいわけよ。」

「見つかったのか?きっと弟のジャックも捜索隊に志願したろうな。しかし大規模捜索だろうから、いくら大きな組織でも人員が足りないだろ?」

「裏工作がお得意のCIA。CIAを騙して利用したわね。CIAが指揮を取っていたわね。お笑いよね。トカゲ討伐の為にトカゲのコネクションのCIAやら政府を動かしてたなんてね…。上手いことやったわ。

そして各国の軍隊を動かしてたわね。密令で捕獲部隊を作らせたりしてたわね。それに各国政府にも情報収集させてあったから直ぐに見つかったんじゃない?で、簡単に捕まえたみたいね。

どの子が捕まったかは詳細は私でも時間が無くて把握できてないのよ。何体確保したか?とかもね。情報統制も大したものよ。

でね、野生化している獣なんて使い物にならないじゃない?

変態秘密結社の人間達が食い殺されるかもしれないしね。調教なんて時間の無駄だしね。

死海文書の取説を参考に研究をしてたのよ…サードのね。でサードの生体を研究して見つけたのが「IIITypeMix」ね。これが成功したのよね。

このやり方は、オリジンもセカンドトカゲも気が付かなかったのよね。」

「なんだ?スリータイプミックスてのは?」

「3種混合よ。トカゲと人間の私達レプティリアンヒューマノイドは2種混合。これがスタンダードだと思ってたのよね。

牛と人間、鳥と人間、蛇と人間…みたいに2つの混合ではなくって、もう1つ足すのよ。

で何度か実験して成功したのが「鳥」なのよ。

「牛と人間に鳥」「蛇に人間と鳥」ね。

天使の様に羽があるのよ。

それで凶暴性がなくなり理性が安定したみたいね。でも変態秘密結社は保険をかけたのよ。コントロール出来ない武器はいつ此方を攻撃するかわからないからね。

魂を入れ替えではなく、混合する人間自体を選定したのね。

「信者」を利用したのよ。神の使徒になるべく修行する「鉄の信仰心」を持つ、自分達に絶対服従のガチの信者ね。

これは強いわよ。精神修行しているから魂は強いし信仰心厚いし一挙両得よね。

創造神の直系「アヌンナキ教」として教団を創ったのよ。

笑っちゃうわよね。

教義も詐欺みたいよ。

3種混合の獣人を作るに「三神一体神」とか言い出してね。

ブラフマー(創造神)ヴィシュヌ(維持神)シヴァ(破壊神)の力を借りるとか…

シヴァ神の像なんてシンボルを造ったりしてめちゃちゃなのにね。

教団を創って信者を強奪したのよ。」

「強奪?なんだ?銀行強盗みたいに他の教団から盗んでぐるのか?」

俺は怪訝な顔をした。

「強奪みたいなモノだわ。だって新しく教団を作って信者も新しく育成するのは時間の無駄よね?

だから変態秘密結社の傘下の多数の教団からガチのヤバイエリート信者を見つけてはスカウトするのよ。

簡単よ。親愛なる教祖が「君だけに私達の本当の神の愛されさし神の会アヌンナキに推薦する…」なんて適当に言いくるめて強奪するのよ。ま、その親愛なる教祖様達は、お金儲けのビジネスとして協力を惜しまないわ。」

ケラケラ笑った。

「で、「死海文書」による世界の本当の事実を適当に改変して話し「貴方は選ばれしもの」って煽って改宗させるのよ。

アヌンナキが宇宙人でイエス・キリスト達なのだ。彼等が地球を創って人間を創った。

これまたナントカ星の宇宙人トカゲレプティリアンが地球にやってきて、世界を支配して破滅に向かわせてる!アヌンナキ教がトカゲを討伐して真の平和を取り戻すのだ!

その正義の鉄槌を下すのは君だ!

トカゲのレプティリアンヒューマノイドは改造人間!だから君も改造手術を受けて悪の手先達と戦うのだ!

三神一体合体だ!神の身体を得るのだ!

神のエージェントになるのだ!

悪の組織のトカゲと戦え!人類救済だ!

なんて感じよ。」

ゲラゲラ笑いが止まらない。

「ジャックの好きな日本のアニメのエヴァンゲリオンみたいだな。」

「シヴァンゲリヲンよね?ふふふ…。死海文書とかシナリオとか出てくるヤツよね?案外、そのアニメのストーリーを作ったのはドラゴニアン関係の組織の人間かもね。ふふふ…。」

「でね、ガチの信者達は純粋だから簡単に信じて落ちたわね。

選ばれだ従順な信者自身の肉体を3種混合ヒューマノイドに使ったのよ。

三神一体とか適当に言い包めてね。

だって、蛇とか牛とか鳥とか…自分の体に取り込むのよ。気持ち悪いじゃない?

でも牛の神様、鳥の神様、蛇の神様の力を借りるなんて光栄に思わすのよ。

シヴァ神の使徒として進化したカタチがドラゴニアンヒューマノイドとはね。

ガチの信者だから精神を保ったままドラゴニアンヒューマノイドになるのよ。すごいわよね。

本当に変態秘密結社は頭いいわね。
ま、死海文書のシナリオを読んだなら皆頭の良くなるのよね。」

「マックスは何でそんな情報を知っているんだ?まるで見てきたみたいだな。」

「だって…私は「Qアノン」の臨時の助っ人として「J」と一緒にミッションをこなしてきたのよ。

トランプ大統領にも会ったわね。

貴方達がビーチで遊んでる間にね。

そしてドラゴニアンヒューマノイドを倒した現場を全て見たきたしね。

…そうそう貴方の弟のジャック達も一緒にね。」


…………


本当に5分でサービスエリアに到着した。

「フジカワサービスエリア?」

看板で書かれた日本語の名前の下「フジカワ」と読めた。

今さっきまで300キロで爆走していた車とは思えないくらい…スルスルと丁寧にパーキングに入った。

丁寧でスムーズに車を操りバックでパーキングスペースに安全にBMWを駐車したのは驚いた。

こんな運転も出来るのか?鼻を擦って笑ったよ。

「到着しましたよ。マックスを起こしてみてください。彼女が指定したパーキングなんですよ。」

エースは笑顔で俺に伝え、エンジンを掛けたまま車外に出たんだ。

マックスを起こさずに俺も車外に出た。

夏なのに風が気持ちい!

俺は思わず伸びをした。

肩をポンポンとエースが叩いた。

「後ろをご覧ください。富士山がきれいに見えますね。」

振り返ると富士山だ!WoW!初めてみたよ!

雲もなく青空に映える富士山は、本当に綺麗だった。頂上には少し雪の白さがありコントラストがとても素晴らしかった。

見惚れたよ。

「マックスは起こさないのですか?それは煩いからですか?」

エースは笑顔で変なジェスチャーをした。

俺は、腹を抱えて笑ったよ。エースはやはり愛すべき男だ。

俺の大きな笑い声に、周りの沢山いる日本人のTourist達がコチラに振り返った。

マックスを起こすと本当に面倒だと、エースと意見が合ったので、ヤツが指定していたグルメランチをテイクアウトする事にした。

「トカゲの癖にマックスは本当によく食うな。」

俺とエースは、マックスの指定したテイクアウトの食べ物と飲みものを手分けして並んで買った。

ショップの出口でエースか紙袋を携え待っていた。

似合わなすぎて笑ったよ。

手が上げられないので、ウインクで合図をすると…エースは下手なのか?

目をバチバチさせたから笑いが止まらない。

ショップの外にあるスタバで人集りが出来でいた。

…?…あれは?

マックスだ!

スタバのテラス席で優雅に珈琲を飲んでやがる。

しかも日本人のTourist達が、ヤツの周りを囲っている。一緒に写真を撮ってやがる…。アクトレスかモデルに間違えられてる?

いやいや…マックスだから自分からモデルとか調子ぶっこいてるに違いない。

すっかり忘れていたが、ヤツは背が高く人目を惹く容姿をしている。

立っているだけで目立つのだ。

しかもマックスは日本語が堪能だ…。

エースとダッシュして、カメラを持って取り囲んでいたTourist達をかき分けた。

「あら?酷いじゃない!起こさないなんて…。私モテモテだわね。」

マックスは、テラス席のチェアに優雅に座ってTourist達とカメラに収まっている。

エースと目配せした。

マックスの両脇を2人で抱え強引に立たせた。

「あらあら…いやーね。皆さ〜ん、それじゃね〜。」

何故か俺達もパシャパシャ撮られた…。

エースも外見はカッコいいしモデルっぽいもんな。

2人で引き摺るように連れ去った。

マックスをテイクアウト品と一緒に後部座席に掘り投げた。

ブーブー言ってたが、俺達はお構い無しにシートに着席した。

エースは直ぐに車を出した。

マフラー音が煩いのでスムーズに丁寧にサービスエリアを後にした。


………


エースはライスボールとミネラルウォーターを買った。ライスボールは食べた事がないが、俺も真似て同じ物を買つてみた。

運転しながら食べられるようで、エースは器用にラッピングを取って食べている。

マックスは暫くブーブー言っていたが、静かになったので、振り返るとテイクアウトの「シラスドン」と言う小魚とライスのミックスを食べていた。

「シラス美味しいわね!しかも生ってのが最高よ。ライスのミックスとよく合うわね。」

器用にChopstickを使っていた。飲み物はオレンジジュースだった。

「そうそう、出発前に話してた事の続きね。アバターの事を聞いてたわよね?この地球にいる人間は全てアバターなのよね。」

「食うか喋るかどっちかにしろよ。
てか、人間がアバターって何だ?
俺もアバターなのか?俺は仮想空間にでも居るのか?」

マックスはうーん、と思案しながらバクバクとシラスドンを口に入れた…。

全くコイツは自由人だな…。

「詳しくはQアノンの録画を後で観てよ。時間が無いから。

でね、私達や人間や地球を創った宇宙文明レベル7の創造主のセブンズ。

彼らは魂だけの存在で肉体を持ってないって言ったわよね?

だから地球で活動する時用にアバター…肉体が必要なのよね。

地球の生き物…動物は全てアバターだわね。

人間もアバターね。

だから私たちのレベルで言う仮想空間云々ってより人間そのものが「魂」を入れられる器でもあるのよ。セブンズ達の魂が人間に入れるのようにね。どうやら人間の中に入るのが目的らしいわ。」

横を見ると、エースは口を挟まずに運転に集中していた。マックスが朝に話していたのだろうな。

「と、言う事はセブンズ達が地球や月や太陽の環境を創ったのは…人間として生きる為か?」

「どうやらその様ね。オリジンも人間の発展を最優先していたし…人間が生きやすい環境を作る為の土木作業員達が、私達トカゲや獣人だものね。」

ゲラゲラ笑うのはいいが…ライスを撒き散らすなよ…。

「トカゲのオリジンが覚醒し皆を裏切ってシナリオをメチャメチャにしたのね。

セブンズアバターのリーダーのジーザス・クライスト達を迫害して日本に追いやったりしてね。イエスは日本人になったみたいで名前が漢字で「生命」読み方は多分「イノチ」ね。」

エースが「イノチ」と聞いて何か反応しようとした…。たぶん日本語を訂正したかったんだろうけど…英語が思いつかないんだろうな。

その姿に、可笑しくて鼻を擦って笑ったよ。後で聞いてみよう。

「これは私の完全な推測なんだけれどね…。

肉体を持たない魂の存在のセブンズ達。何万年とただ魂だけで生きてきて…。きっと、身体が欲しかったんだと思うのよ。今の私達みたいに美味しい物を食べたり、綺麗な風景を楽しんでみたり…ね。身体を持たないと感じられないものね。
だから、宇宙文明レベル7の科学技術力を使って、その環境とアバターの人間を創造したんだと思うのよ。

だって、開拓期には、人型の人間には自分達の魂を入れてたのに、トカゲや獣人のヒューマノイドには自分達の魂を入れて無いのよ。入れるはずなのにね。

ヒューマノイドは何も考えない命令だけに従う下僕。それは、初めから作業が終われば廃棄され、その後には存在を許されないって言う証拠にもなるわ。

初めから人間だけが自分達のアバターだと認識して専用に作ってあったのよ。

でもね、アバターは人間だけじゃないと思うのよ。

日本人はセブンズ達の魂が入っている!って言ったじゃない?

その彼等が…日本人達が言うには『一寸の虫にも五分の魂』って諺があるのよ。

虫よ!虫、ぶーんって飛ぶ虫よ。魂が入るって…怖いわよね。

プチッって踏まれてすぐ死んじゃうじゃない?どんな苦行よ!…と思うわよね。

だから虫とか動物とか人間とか、地球の生き物は魂が入れる器のスペースがあるんじゃないかなって。

日本人達の教えには「輪廻転生」「六道輪廻」とかの思想があるそうなのよ。

生きる事は修行らしくて、そのおこないによって次の転生先でグレードアップしたりダウンしたりするそうよ。

魂の行き先には限りなくて何度も転生して修行して…そして「悟る」と天国にいけるそうなのよ。

たぶん、あれじゃない?セブンズ達の住んでる場所が天国じゃない?

自分の精神本体に戻るんじゃない?ゲームの上がりって奴ね。

あー楽しかったね♪って観光気分じゃないかしら?

でね、悪い事を前世でやっちゃうと動物とか虫とかに魂が入って悲惨な感じになっちゃうらしいのよ。プチッと踏まれるわね。ふふふ……。

て事は、アバターは人間だけではなく地球の「生き物」全てになるんじゃないかと私は思うのよね。

人間は基本的に普通に動物よね?理性やら知性があるから人間よね?
「人格」とも「自分」とも「価値観」とか云うんだけれど…それは生まれて直ぐに持てるものなの?

貴方は生まれたての赤ちゃんの頃から鼻を擦って笑ってた?」

「するわけねーよ。」

運転席でエースが吹き出した。声に出して笑い出した。

「自我…って言うのかしら?人間が自分たるアイデンティティが確立される時期はだいたい12歳〜20歳って言われているわね。で信念は4〜5歳で育つらしいのよ。で、その4〜5歳の子供って前世とか過去の話とかするってニュースが世界でアチコチにあるわよね?

でも、その齢を超えると言わなくなって普通の子供に戻るんだって。

たぶんその前に魂が入っていて、入りたての年齢の時に「魂が前に経験した」過去前世の話や大人びた話をするんじゃない?

4〜5歳時に、たぶんね魂のリセットをしてるんじゃないかな。

記憶が無くなるって奴ね。

ほら?誰だって新鮮な人生を楽しみたいじゃない?セブンズ達も絶対そうよ。

全てを悟ったセブンズ達は一番欲したのは「成長」よ。

そして知る喜び…の「体験」ね。

だから全てをリセットしてゼロスタートを楽しんでるんじゃない?

だって、悟ったジジイの赤ん坊なんて気味悪いしね。

あ…ごめん。また話が飛んでるわ。」

マックスはオレンジジュースをごくごく飲んだ。

「くぅー。美味しかったわ。…えーっと…伝えたかったのはね、人間アバターの話よね。

トカゲ調査で分かったのはセブンズ達の魂。

「アニミズム」ってイギリスの私達の調査隊のエドワードが、ソレを纏めたんだけれど魂を理解している地域が不思議なのよね。

オリジンに迫害され逃げざるを得なかったセブンズ達のリーダーのイエス・キリスト一行達。

そんな、彼らがが通った?潜伏した?関与した場所?の近辺では「魂」の概念があるという事が分かったの。

なるほどね。と思ったわよ。

でも杖は見つからなかったけれどね。

魂の召喚とかね…どうもセブンズ達の技術を真似てる所も多かったわね。

「魂」とは「セブンズ達」の魂と言うのが原則。

魂=セブンズ

その魂が入っているのは、世界中の人口の1割と少ないわ。

わかる?

と言う事は、他の9割の人間は「Non Player Character」ね。

セブンズ達がプログラムした魂の入っていない「NPC人間…人形」よね。

ほら?ピノキオってお伽噺あるじゃない?

人形が人間になった話しよ。

魂が入って人間になった、ってヤツね。あれもこのシステムを理解した人間が風刺としてお伽噺にしたのかもね。

人形は、今風に言うとAIで学習成長するNPCね。

前にも話した「記憶媒体」=「AI魂」は持っているわ。

「セブンズ魂」も「AI魂」のどちらでも、人間アバターの身体的成長は何も変わりないみたいよ。

だって魂も途中で抜けたり、這入ったりするからね。抜けた人間はゾンビ人間になるわね。

入る…と言うより「繋がる」かな?

ピノキオみたいにね。


基本的に人間は、生まれた環境によって学習成長するから何色にでも染まるわね。

魂が入ってない場合はね、先ずは信仰する神様。

生まれた地域の神様の言葉…。

これが絶対指標になるのよね。

だから、オリジンは世界中の地域の神様を1人にしたのよ。


日本の様に「八百万の神様」は特殊なんだけれど…これが本来の神様の形らしいのよ。

AIのNPC人間達や魂が抜けたゾンビ人間達は

たった1人の神様に縋り、生き方を教授してもらわないと判断できないようにプログラムされてるわ。

だからトカゲの私達はプログラムの隙を付いて、神様を1人にしたのよ。

イエス・キリストね。私達が彼の名前で信仰を世界中に広めたからね。

「魂が入ってるか入ってないか」は、これか大きな違いだわね。

入ってないと、神様からの指示を遂行する人形ロボットやゾンビ人間ね。

だから、簡単に人を殺めたり、物を大事にしないし、破壊したり、秩序を守らなかったり、公共のマナーやルールを守らない。何より他人を尊重しないのは普通なのよ。

魂が無いから「良心の呵責」なんてありえないのよ。NPCたる所以ね。

神様の言う通りにしか動けないプログラム通りに動くのね。

日本人でも変な宗教に入っちゃうのはAI人間のNPC人形だわね。

抜けたのか…もともと魂が入ってなかったか?だわね。


世界的に見ても「魂が入っている民族」は、やっぱり日本人が多かったわね。

日本人全体のほぼ9割は「魂(心)が入った人間達」だったのよ。

ま、だから私達大英帝国が仕掛けた第0次世界大戦でも勝っちゃう訳よね。

あ!そうそう魂が入ると…なんだってかな?Jが言ってたんだけれど、脳みその松ぼっくり?が変化して能力が開花するんだって…よくわからなかったけれど…。

本来の人間の能力が開花して強くなるのは間違いないわね。

だから私達トカゲは、魂(心)の繋がりを切るべく明治以降に戦略を仕掛けたのね。

現在の日本は魂(心)が入ってない日本人だらけになって来たわ。

ほら?変な宗教にも信者がたくさん増えてきたでしょう?

自分の頭で考えないように仕向けたし、自分勝手で人を押しのけるようになって来たわ。

ま、政界も財界も「隣国の偽日本人達」だらけだからね。日本人の血も薄くなってきたしね。…」

俺はマックスの話を遮った。

「なるほどな…。マックス…お前本当に話を纏めるの下手な!ha.ha.ha.…

要約すると、日本人の様に神様が八百万もある環境地域で生まれると「魂」が入りやすく、偏った教義の神様の環境地域で生まれると「NPC人間」「ゾンビ人間」に成りやすい…か?

マックスは当然「魂」が入ってないとして…俺も魂が入ってないのか?」

俺は笑いながら言った。

マックスの口元がオレンジジュースの跡が付いて子供みたいになのに…偉そうに言うのが可笑しかったからだ。

マックスの口元を指で指した。

「自分にセブンズ達の魂が入ってるかどうか?なんて分かる訳無いわよ。当たり前じゃない?

死ぬ時とか「何か悟った」時にでも目覚めるのかもね。

あ、あとJが言うには、直感力やら洞察力やら第三の目が開かれて「物事の本質が見極められる」んだって。

そういえば、ドクも日本に来てからずいぶん変わってきたわね。

魂がはいって、ようやく人間らしくなってきたかもね。

ふふふふ…。

当然、私はトカゲ魂が入ってるわよ。

ふふふ…。

地球上の全ての人間達は基本的に「セブンズ達の魂が入りやすい」器であって、全ての人間に魂が入る事はないのよ。

セブンズ達の母数を考えたら分かるじゃない?彼等は何億人しか居ないんじゃない?

で…隣近所の人達が全員セブンズ達だっら面白くても何とも無いじゃない!

だってセブンズ達に囲まれた環境や生活ならめちゃくちゃいい人にしか成長しないじゃない!いつも変わり無いじゃないよ。」

口元を拭きながらゲラゲラ笑い出した。

「そうそう…さっき話した成人の魂をアバターに入れるって奴ね。NPCでもAI魂を他の人間に入れることも可能なのね、

NPC魂と言うのは、セブンズ達の魂とは、在り方が違うんたけれど、単純に記憶媒体かな?

それを他のアバターに入れると、棄てた元の自分のアバターは死ぬことはないのよ。

セブンズ魂の場合は、魂が抜けても基本的にAIアバター人形に戻るだけよね。

NPC人形ね。死ぬ事はないわ。そして、その肉体の魂が、以前行っていた言動や思考、生活習慣をAIが学習しているから…魂が抜けたまま、これまで通りの動きをするわね。

ゾンビ人間ね。

またAI魂のNPC人間も、記憶媒体が抜けても同じようになるわね。

でもたまにバグるわね…ふふふ。

認知症みたいな症状が出たりロボットみたいな変な身体の動きをしたりね。

だから突発的な出来事には対応できないのよ。

話しかけても無表情や無反応とかね。失言したり奇行に走ったり…よく人が変わる…なんて聞くじゃない?あれは人間アバターのNPCがよくバグる症状みたいよ。そもそもゾンビだしね。

これまでの話でわかったと思うけどね、この地球環境は、あの人達セブンズ達の仮想空間なのよね。」


…………


マックスは先頭を足早に歩いた。

まだ俺はエースが消えてしまった事に、かなり動揺しているようだった。

出雲大社のポータルを出ると真っ暗な小部屋と言う感じの場所に出た。

古い木造作りの部屋だ。

ホコリ臭いような湿気た空気感。

そこは「イヅモタイシャ ゴホンデン/出雲大社 御本殿」と言う場所の中らしく扉を開けて外に出た。

「Torii」を潜り階段を下りた。

外も暗いがSmartGlassのお陰で明るく見える。

シン…とした静かな、誰も居ない場所で、足元の砂利を踏む時の音だけが響いていた。

本殿の大きな門。カンヌキを外して門を開けた。

左側に周り本殿の裏側に歩いて出た。

そのまま、3人で歩いて居る時に…突然にエースが倒れて消えてしまったのだ。

マックスは、こうなる事をJに聞かされていたようで、動揺する事もなくオリジンの元に向かうべく俺に先を急がせた。

「彼は特異点なのよ。死んだ訳ではなく助けられるの。貴方の助けが必要性なの。」

言われるまでもない!俺が出来る事は何でもやる!

オリジンもその「ピース」の1つらしく彼の元にマックスと急いだ。

本殿の裏側を暫く歩くと同じような、古い社があった。

素鵞社と言う名前の社だった。

マックスはその社の横をすり抜けて裏手に回った。

「ここよ。」

マックスが指したのは、社に迫るくらい張り出した迫力のある「巨大な岩の壁」だった。

社と岩壁の隙間は、人一人が通られるくらいの空間しかなかった。

空気が重く不思議な感じがした。
そして何故か心地よい場所でもあった。

彼女は懐から掌サイズの「黒いCUBE」を取り出していた。

巨大岩の壁の下側…凹んだ場所にソレを挿し込んだように見えた。

「これでポータルで通れるわ。」

両手に付いた埃をパンパンと払った。

「こっちよ。」

何時にもなく真剣な、マックスの声色に俺は従った。

この巨大岩の山側が「八雲山」と言うそうだ。

「出雲大社/イズモタイシャ」がセブンズ達と繋がる場所では無く、この裏山の八雲山全体が大きなゲートらしい。

どうやら八雲山は、セブンズ達が作ったピラミッドになっていて発電所の役割をしているようだ。

大きなエネルギーを必要とする場所と云うことだ。

地から得られるエーテルと水分の大きなエネルギーを電力に変換して亜空間移動するゲートと言う事らしいが…俺には理屈がサッパリ分からなかった。

が、その八雲山の中…ピラミッドの中央部にオリジンが居るらしい。

オリジンは最初は「討伐対象」だった。

それが、取り巻く状況が急速に大きく変わり「情報提供者」に変わってしまった。

しかもオリジンは元から中立であり、人間に対して応援する側だとも言う…。

当事者以外は、立ち位置によって見方が様々に変わるとは…全く、よく言ったもんだな。

だから俺達は六本木から来る時には、BodyArmorやRayGun等の武器は何一つ用意してこなかった。

SmartGlass、SmartRing。ベストにはスマホと携帯用ペットボトルと携行食を入れてあるだけだ。

特に「エースを生き返させる方法」…これさえ聞ければ後はどうでもいい、と俺は考えてもいた。

取り敢えずヤツに会わないと話が進まない。

マックスが社と岩壁の隙間に入ると、大気が震えるように揺らいで彼女も揺らぎながら消えた。

構わず俺も後に続いた。



……………


アメリカのNYにある「マディソン・スクエア・ガーデン」よりデカい…。

天井の高さにも驚いた。

まさか、あの山の中に、こんな大きなスペースがあるなんて想像はつかなかった。

そのスペースには入口が1つしかない。

扉もない。

…………


マックスに続いて入ったポータル。出た所は壁の空間だった。

先程迄の湿気の匂いも無く、清潔感のある匂いと空気感に違和感を感じた。

殺菌を終えた手術室の感じだからだ。

呼吸は普通に出来る。空気の濃度が森林にいるようで気分がいい。

耳を澄ませても音は何も聞こえない。俺達の出す音くらいだ。

イギリスによくある赤レンガ造りの壁。

入ってきたポータルを振り返るとやはり赤レンガの壁だった。床も同じ赤レンガだ。

赤レンガもザラザラ感もなく触ってみるとタイルのような質感。でも赤レンガと認識できるので不思議だ。

ここは坑道のようだ。

高さは10㌳で3㍍くらいか?幅は狭くて両手を広げると当たるので、俺の背丈くらいしかない。

おかしなことに明るい。

赤レンガ自体が発光しているのか?

SmartGlassを仕舞う。裸眼で確認してもおかしな光景だった。

眩しくもなく暗くもない…高級ホテルのような照度で心地よく感じられる。

この先にオリジンが居るのか?

マックスは、出てきたポータル付近の下側の壁や床を調べていた。

「Hey、何かヤバイのか?」

マックスはこちらを見ず何かを差し込んでいる。

「ドク、ここのポータルはもう壊れそうなのよ。ヤバイわね。」

「適当に触ったから、マックスが壊したんじゃないのか?」

オリジンに会うのは怖いはずだ。いくらDNAの接続が切れたとしても、ヤツの意思次第で消滅させられる可能性がある。マックスはここで待機させる。俺1人でオリジンと対面するつもりだった。

「ポータルは無理なのか?」

マックスは、出雲大社に来てから口数が少なくなっている。緊張しているんだろう。

「あと1、2回…外から入れるけれど、ここから出るのはソレくらいかな。」

マックスの隣に座って様子を見たが…何が何だかサッパリだ。

「よし!マックス、お前はここでステイだ。」

勢いよく立ち上がり膝の汚れを叩いた。

マックスが俺を見上げる。

「この坑道の先を進めばオリジンに会えるんだろう?それに何かあってもお前を守りながら逃げるのは無理だから、お前はここでステイだ。
それに、ここのポータルを安定させてくれ。帰れなくなるからな。」

マックスの鼻を指で弾いてやった。

鼻を押さえながらマックスは

「この先の広場に居るわ。いろいろと驚くだろうけど…オリジンの事は安心していいわ。」


…………


坑道を真っ直ぐ歩くと突き当りになり、右側にUターンのように曲がった。

そこは坂になっていて階段ではないが割と急な角度だった。

右に左にとUターン坂を登ると、道の先の方が明るい。目的の場所だろう。

赤レンガの坑道を抜けるとバカでかいフロアに出た。

学生の頃にバスケチームの皆と何度か試合を観に行ったNYにある「MSG」の会場を思い出した。

ここの壁や床は赤レンガでは無かった。

白か白乳色か?

石造りは分かるが…隙間がない。均一で精度の高い石なら隙間もなく石積ができる。

このフロアの石は大きさや形がバラバラだ。

バラバラな石を組んでいるのに隙間が見当たらない…。現代技術でもこれは不可能だ。直感的に違和感を感じた。


天井を見上げるともっと驚いた。

真っ暗な天井から巨大なピラミッドが生えていた…。

いや、逆ピラミッドのように登頂部の鋭いスクエアのトンガリが、フロアの真ん中を指している。

俺はそれを見ながら、そこを目指してフロアを歩いた。

不思議な事に、この石タイルは足音が吸収されるように聞こえない。

歩いてみて分かったのが、このフロアは床が発光しているのだ。普通は天井が発光しフロア全体を照らす筈が、ココでは真逆だ。

天井の逆ピラミッドが陰影を得て不気味な様相を呈していたのだ。

フロアの真ん中を見て驚いて立ち止まる。

誰かが寝ている?

オリジンか?

いや、ファーストトカゲの親分だから躯はトカゲでシッポがデカい筈。

そのままソイツに向かって歩いた。

異常な事に、寝ているソイツはドンドンと大きくなっている。

祭壇?床の上に直で寝ているのではなく1段高い祭壇のような場所。

構わず、寝坊助まで早足で歩いた。

その寝坊助は人の形をしていた。

トカゲの躯を有してはいない。オリジンではないようだ。

半裸でドレープ状のカーテンのような衣装を纏っていた。

横たわっていて、少し持ち上がった頭を片手で頬を押さえるように寝ていた。

体長はパッと見で30メートル。

何だ?この大きさは…。

寝坊助の正体は「菩薩の姿をした涅槃像」だった。

白色の石像だ。

何故こんなところに?

別の部屋に続く、隠し扉か何かあるかも…と調べるように涅槃像の周りを調べる事にした。

足裏に幾何学的な文様が多数描かれている。

その足裏に触った時だ。

「やぁ、インディ。よく来てくれたね。」

俺は思わずバックステップで下がり体勢を整えた。周りを見渡す。

「驚かせてしまって悪かったね。インディ。」

声は聞こえるが、声の主が見当たらない!

幻聴のようだ。オリジンか?

「幻聴ではないよ。インディ。私は声帯を持たないので君の頭に直接話しているんだよ。敵意は無いよ。落ち着いて聞いてくれると嬉しいんだけれどね。」

心地よいトーンの感じ…これはマックスと同じトカゲ能力に近い?体勢は解かない。周りを確認するも見当たる気配がない…。

「オリジンか?…どこに隠れている?」

「さっき君が私を触ったじゃないか。

それで君に干渉する事が出来たんだよ。それに、私はファーストトカゲの形は元からしていないよ。

ふふふ……。

君が思う通り、私は「オリジン」とも呼ばれているよ…インディ。」

俺は呆気にとられた…。

オリジンがトカゲではない?どうして俺の名前を知っている?

何でこんな涅槃像の形をしている?しかも菩薩の形をしている…。

やはり声のトーンはマックスとおなじだ。やはりトカゲか!?
なんだこれは?

俺は体勢を取るのをやめた。

考えても仕方ない。溜息を付いて開き直った。

リラックスし身体の力を抜いた。

涅槃像をペチペチと叩いた。

「あんたは動けないのかい?顔は拝めないのか?何処見て話をすればいい?」

大きな笑い声が頭に響いた。

「インディ!君は本当に面白いね!そしてずいぶん変わってきたね。日本に来てからだね。

…私は物体として存在していないから顔を見て話す事はできないのは勘弁して欲しい。」

俺は涅槃像をペタペタと触りながら歩いた。驚いた事に冷たくはない…。

涅槃像の腹の位置で祭壇を登り、涅槃像を背もたれにして座り込んだ。

そしてベストに携帯していたミネラルウォーターを飲んで一息ついた。

また頭の中で笑い声がした。

「実は、私にはもう時間がないんだよ。インディ。

聞きたい事があれば何でも聞いてくれないか?そして最後に君に頼みがあるんだ。」

俺は、頭を涅槃像に預けて天井をみて呟いた。

「聞きたい事だらけで何から聞いていいか分からないんだ」

笑い声が響いた。

「そうだな…まずアンタは何者で何をしたかったんだ?何故セブンズ達を裏切って世界中を支配するDSなんてのを作ったんだ?」

間髪入れずにオリジンは話しだした。

「そうだね…。私は仲間からは「Y」と呼ばれているよ。「J」や「J/John」らと同じく「死海文書」のシナリオを進める為に地球に来たんだよ。」

まてまてまて!Jだと?
知り合いなのか?

「ああ、そうだよ。君達のQアノンのリーダーのJだよ。私達は一緒に仕事をする仲間なんだよ。」

どういう事だ?アンタは裏切り者じゃないのか?

「死海文書のシナリオ通りの役目を私達は行っているだけなんだよ。矛盾だらけのシナリオを一番困惑してたのは私達なんだよ。誰がそのシナリオを書いたのか私は知らされてないんだよ…インディ。」

言葉が出ない…。何なんだ一体…。

そうだ…。俺が疑問に感じていたのは…俺が知る「J」はイエス・キリストなのか?

「そう呼ばれた時もあったね。私達は仲間でチームなんだよ。

私の「Y」はユダとも呼ばれた時期の由縁だよ。しかし、いくらシナリオとはいえ「裏切り者のユダ」と言うのは些か納得は出来ないんだよ。…インディ。

あと、もう一人の「J」のジョンは、ジョンヨハネとも呼ばれていたよ。

「ヨハネの黙示録」のヨハネさ。現在はアメリカの大統領のドナルド・ジョン・トランプをやっているね。

彼には思う処だらけなんだよ。本当にいい加減で適当な事をいつもやっているからシナリオが狂うんだよ。今回の事も、きっと彼が原因だと私は思っているんだよ。」

今度は俺が声を上げて大笑いをした。

神様みたいな冷静な口調のオリジンが…いや「Y」か?「Y」が急に愚痴を言い出したのがおかしかった。

それにトランプ大統領がヨハネってのもギャグみたいだし、成る程、然ありなんだな。で、Jは一体何歳なんだ?何年生きてるんだよ。Jesus Christの頭文字の「J」か?
やはり思った通りセブンズ達と繋がりがあったんだな…。

鼻を擦って笑った。

そして、俺は何を言われてもあまり驚かなくなった事に驚いたよ。

こんな話は大事件なのに、…だ。

そのイエス・キリストが日本に逃げたのは本当か?

「ああ、そうだよ。伊勢神宮を創る仕事の為にね。

本当はイエス神宮と呼ばれていたんだけれどね、発音違いでイセになったんだよ。

これもシナリオ通りだったのは私も驚いたよ。

それと君達が道中で話していた、イエス・キリストの日本の名前の「イノチ」。これは「生命」と書いて「セイメイ」と読むんだ。

伊勢神宮から熊野古道の熊野街道を通った街。

その大阪の街の阿倍野。

彼の次のアバターが生まれた土地なんだよ。

幼少期から周りのアバターの魂を出し入れして生業としていたんだ。だからそのアバターの名前は、周りに付けられたんだ。「生命」と書いてセイメイと呼ばれていたんだよ。

その後に、彼は五芒星の守護ラインの社を創り後の大戦に備えていたんだ。
その時の彼の名前は出身地の名前を取って「阿倍野晴明」とも呼ばれていたね。

イエス・キリストも12使役、安倍晴明も12使役と周りのサポートも同じメンバーなんだよ。私は、そこには居られなかったんだけれどね。

おかしいと思うかもしれないね。でもね、時間軸はそんなに変わらないんだよ。

リセットと呼ばれる改変はシナリオ通りに行われているから、現在君がいる地球の世界線はせいぜい200〜300年の歴史しかないんだよ。」

そうか…では、Jはイエス・キリストであり日本にきて安倍晴明となり、日本の地で何らかの対策をしていた…と言う事だな?

そして今も生きていてトカゲと戦っているんだな?

「ああ、その通りだよ。

私達…君達がいうセブンズ達の魂と近いし人間社会の「日本国」の礎を彼とチームはやっていたんだよ。

セブンズ達が入りやすい器だね。迫害されて日本に逃げたのではなくシナリオ通りなんだよ…インディ。

しかし私が表舞台から消えた後、私が用意した9人のトカゲ達がシナリオを変え始めたんだよ。

何の影響か分からないんだけれども自我を確立し、人間社会に入り込んでしまったんだ。

彼らはルシファーと呼ばれ恐れられイルミナティ等の組織をアチコチに作り、氏族や皇族、貴族、財閥を誘惑し人間社会の支配を初めたんだよ。

私が消えた後に「死海文書」のシナリオの書も消したのに何処からか復活したようなんだ。9人のトカゲ達はそれを読んでしまったようなんだね。」

どうしてアンタはそれを止められなかったんだ?9人のトカゲを作ったアンタなら簡単に制圧出来るんだろう?

笑い声が頭に響いた。

「私は思念だけでトカゲを殺せたりは出来ないんだよ。ふふふ…。

そして、この動けない身体で一体何ができると言うんだい?インディ。」

鼻を擦って笑ったよ。

確かにな…。でも、どうしてアンタはこんな身体で一体何をしているんだ?これもシナリオなのか?

「私の仕事なんだよ…インディ。

ここは私達の住処と地球を繋ぐ大事なゲートなんだよ。

そうして私は地球で起こる様々な出来事を情報として届けてるんだよ。」

こんな所で寝坊助をして世界で起こる何がわかるんだ?

「私達は精神体…と言うのは知っているね?本来は向こう側に本体を置いて分身の精神体をアバター達に魂を入れるんだ。

私の分身精神体は3000人を網羅できるんだ。

分身では無く、私自身の精神体では何万人かをコントロールできるんだよ。

私だけがこの地球に本体の精神体を、この涅槃像に移してあるのさ。

だから、このような大きな大きな涅槃像になったんだよ。」

そうか…だからアンタは俺の名前を知っていたり、道中の話も全て理解しているんだな?じゃ、あれだな?何万人の人間の体験を見てると言う事は…何万台のテレビ画面を観てるって感じだな?

観てる側だから、アンタからアクションは起こせない事…だな?

また笑い声が響く。

「その通りだよ。インディ。ここに居るだけで世界中の様々な出来事、大きな事から小さな事まで…何万人の人生を感じられるんだよ。楽しかったりワクワクしたり哀しかったりね…。

そして何を企んでどんな悪さをするのか?

私と繋がっているのは、勿論トカゲ達、DSのの人間達、各国のトップ、芸能人から議員まで、ディープ・ステートに関わる者は全部繋がっているよ。本来は世界に影響を与える世界の人々と繋がるんだが、今は全部DSの人間達なのは困ったものだよ。勿論、Qアノンのメンバーとも繋がってるよ。

この世界を動かす影響力のある者達は網羅しているんだよ。

私のソレを天井にあるSystemが拾ってあちら側に情報を送ってるんだよ。

私はこの姿のまま、48億年もココで過ごす予定だったんだよ。

そうだよ…。地球が滅亡し無くなってしまう時間だね。その時に私は復活する予定だったんだがね。

でもね、シナリオが大きく狂ったせいで時間が無くなったんだよ。インディ。」



…アンタの時間が無いという事は、地球の滅亡するカウントダウンが始まったのか?それとあんた自身の問題か?


「本当に君は頭が良いね。インディ。

直感力と洞察力、決断力も全てが素晴らしい。その通りだよ。

現在のタイムラインは201☓年…。

このままだと、2024年か2025年の7月に「ヨハネの黙示録」にあるように最後のラッパが吹かれてしまうんだよ。

何故未来が見えるのか?

それはね…私が繋がっている何万人の人間達。

世界を動かす彼等を観察すると未来が簡単に視えるんだよ。インディ。」


なるほどな…。アンタが俺に頼みがある、と言った。そして時間が無いとも言うのは「今」だな?俺が何らかのアクションを「今」起こさないといけない…って解釈でいいか?


「本当に素晴らしい。その君の感覚の鋭さは松果体が原因なんだよ…インディ。

それが原因で大変大きな混乱に繋がってもいるんだよ。

いいかい?

私が姿を消してここに来た後に、トカゲ達がDSのピラミッド支配を作って世界中の人々を蹂躙し始めた。

それは私達の知るシナリオにはない動きなんだよ。

そのシナリオを戻すために、J達のチームがトカゲ達に戦争を仕掛けたんだ。

チャンスは一度きり。

向こう側の精神体本体と接続が切れてしまったから、力は借りられないんだ。

せっかく育てた地球や人間達。
総リセットして簡単に消滅させる訳にはいかなかったんだよ。

私は、ここで視ているだけしか出来ないしね。

地球に残ったメンバーで何とかしないといけないんだよ。

世紀が変わる2000年のミレニアムに地軸が龍脈が活性化する時に、トカゲに戦争を仕掛けたんだよ。

1999年だ。

日本を取り返し日本人の精神を戻し、再びセブンズ達の魂が往来させるんだ。

それに失敗するとラッパを吹かれて地球は滅亡するからなんだよ。

シナリオに戻さないといけないんだ。

でもね、トカゲ退治だけではダメなんだ。

日本の政界は偽日本人達が大きな壁を作っているんだ。トカゲDSの言いなりなんだよ。

これを破壊すべく、今、トランプ大統領に入っているジョンの魂。

アイツが、日本の政治家…石原慎太郎に入ったんだ。

大胆で豪胆…革命を行う政治家としては適任だからね。

アイツが入った石原慎太郎はトランプ大統領と同じパワーがあり民衆を引き付ける能力があるんだよ。

サボる癖さえ無ければいい奴なんだがね。

海外のDS勢から要求をすべて突っぱねて日本を取り戻すべく、石原慎太郎は都知事に当選したんだよ。

そして影では「J」が、日本の八咫烏の協力を得てチームを束ね、ロシアの正教会の精鋭部隊と共闘し、イギリスのトカゲカーストの親玉9匹を粛清に成功したんだよ。

日本が変わった。世界も変わった。

シナリオが戻ってきたんだよ。

世界中の人々を蹂躙してきた世の中が人々の幸せたる明るい世界に変化したんだ。

けれど、ある出来事でタイムループが生じたんだよ。

何度も世界が繰り返されたんだ。

1999年から201☓年を何度も繰り返したんだ。

それに気が付いたのは「A」だったんだよ。

彼は単身で、その出来事を阻止すべく動いたんだが…失敗したんだ。

戦争に負けたトカゲもタイムループに気付いて先手を打ったようなんだ。

それからパラレルショックが起こってしまい世界線が重なりあった結果…ようやく時間が進んで201☓年を超えられたんだが…トカゲの支配する世界線に戻ってしまったんだよ。

しかし、事態が更に複雑になってきたんだよ。

トカゲ支配の新しく作られたグループのキマイラレプティリアン。彼等が台頭してきたんだよ。

彼等はトカゲ支配を自分達のモノにしようと、ドラゴニアンヒューマノイドを復活させてしまったんだ。

今現在、トカゲの総本山のイギリスは崩壊した。

エリザベス女王もロスチャイルドも降伏したんだよ。

ディープ・ステートとよばれるピラミッドの頂点のルシファーと呼ばれる重しが無くなったんだよ。

捻れてきているんだ。

歯止めが効かなくなったピラミッドは暴走を始めたんだよ。

人間の強欲の思惑が、まさにルシファーとなったんだよ。

今まさに人類と地球は滅亡の危機なんだ。

統制の取れなくなったDSのピラミッド達は、多くなりすぎた人間を消す事を選んだ。

人類削減の目標は、世界人口を90億人から5億人に減らする事。

こな5億人とは、セブンズ達の魂の数と同じなんだよ。

増え過ぎた人間達は地球を食い物にし、地球の資源がなくなってしまう。

その為に口減らしをする。

優秀な人間…勿論支配層だね。

彼等は奴隷の人間を5億人を残すんだ。

その他の人間は削除する。

そして日本人は、セブンズ達と繋がる危険な人種だから日本と日本人は消滅させ地上から抹殺するんだよ。

その他の人種は、ジョージガイアストーンに記された以外も抹殺。

残された5億人は、脳ミソにCUPを松果体に入れられセブンズ達の魂を呼び寄せ、日本人の羊のような従順な奴隷を作るんだ。

スマート人間と言う奴隷らしい。

これはセブンズ達を飼い慣らし、リセットのラッパを吹かせない封印の布石だそうだよ。

死海文書をよく勉強したようだね。

支配者達は、奴隷の5億人を管理するんだ。エリート人間と騙してね。

工場で作られた食料を摂取させる。子作りも管理、健康も管理するんだ。スマートシティと言う箱庭で飼い殺しだ。そうして「魂の目覚め」をさせないんだそうだ。

セブンズ対策は手抜かりがないんだよ。

しかし、別の思惑も進行しているんだよ。

キマイラレプティリアンではなく人間達のね。

ピラミッドの上部からの決定を受け入れる下僕の人間側。

魂が残っている人間達もいるようなんだね。言う事を聞くふりをして下克上を行うようなんだ。

特に日本のキシダ首相だ。

ダボス会議では、この世界人類の削除計画。

COVID-19、コロナウィルスとワクチンによるDNA破壊。そして日本人だけをターゲットにしたVirusとワクチンによる抹殺計画。

日本人をゾンビ人間に変えてしまう作戦だね。

しかし、彼等のカウンター工作で阻止されたんだ。成果が少ししか上がらないようにしたんだよ。

それでも日本は戦後最多の死者数が出てしまったんだ。

DSピラミッド達は、食料にも仕掛けをして人類削減も成果が出ないように裏で工作をしていた。それをリークさせて注意喚起を促したのも彼らだ。

気象装置で温暖化を捏造し、空からのケムトレイルの攻撃もHAARPの攻撃も、カウンターの措置を取ったのも日本の人間だ。

DS側のダボス会議の攻撃を最小限に影で食い止めていたんだよ。

指示を受けたフリで、海外にお金をバラ撒いて何とか味方を増やそうと影でギリギリの努力している。

これらの工作は、誰かの魂が日本のトップ、キシダ首相等に入っているようなんだが…私の管轄外のようなんだ。

そして天災や厄災から生き残った5億人の人間達。

「スマート人間化」して生き残りを提案するんだ。

実際は奴隷を作る計画なんだよ。

脳にCUPを入れ、松果体を活性化し「超人類」に覚醒しエリート人間として幸せになる。

これはダボス会議で決定の建前なんだ。

SDGs未来都市、スマートシティ、管理都市を各国で作り限りある地球の資源を5億人で大事に使い、エリート人間皆で幸せになる事を謳い文句としてね。

奴隷の管理区域の事だね。

これを従順に従い、進めながら裏では、カウンターでひっくり返そうとしているんだよ。

人間の脳。その松果体を活性化すると第三の眼と呼ばれているんだ。

インディ、君のように直感力と洞察力、決断力が活性化するんだ。人間本来のポテンシャルが目覚めるんだよ。

思考をしたモノを現実化させる能力。
ナニかを成し得たりする力。
後は古来の人間に備えられた超能力的な性能がフルに発揮されるんだよ。

セブンズ達の魂が入る場所とは、松果体なんだよ。

現在、世界人口の98%は魂が入って居ないNPC人間なんだよ。

彼等は松果体が退化している。

そして日本人達は先天的に松果体が発達し魂が入りやすかったのが、明治時代からトカゲの工作で、物事を考えない快楽人間にさせられ日本人はほぼ全員がNPC人間に変えられたんだよ。

それをCUPで科学的に松果体を発達させるんだ。

カウンターの人間達は、奴隷作りを協力するフリをして「スマート人間」を奴隷ではなく「目覚めた人間」に変えさせてセブンズ達と繋げて、人間らしさを取り戻し反旗を翻そうと裏で計画しているようなんだ。

そして混沌の舞台の中心は日本なんだよ。インディ。

わかるかい?

トカゲとQアノンの戦いだったのが…

トカゲとドラゴニアンとQアノンの三つ巴の戦いになり…

カウンターの人間達の思惑が入り四つ巴の戦いにと複雑に変化しているんだよ。

本当はもっと複雑なんだよ。インディ。

混沌chaosの闇は、ラッパ吹かせるどころでは無くなったんだよ。

その混沌の中心は日本だ。

いま、日本に混沌の元凶達が集まってきているんだよ。

日本の動き次第で、地球環境自体の消滅に繋がるんだよ。

私には時間がもう残されていない。

トランプ大統領こと、ジョンは…アイツはまたサボって次期大統領選で負けるんだ。

そして2024年。5度目の暗殺を切り抜けて大統領選で勝利する未来が…未来があったんだが、見えなくなってしまったんだよ。

2024年の7月…2025年の7月…ここがデッドライン。

しかし何が起こるか…

残念ながら

私はもう未来は読めないんだよ。インディ。」


…そうか。マンデラエフェクトだな?

ここ「出雲大社/イズモタイシャ」はアンタの領域。

でも現在は世界線が変質して、ここは「出雲大社/イヅモオオヤシロ」に変わってしまったから…つまり、アンタの時間が繋がって無い、て言うのはアンタのこの世界線が孤立か消えてしまうからかい?

マックスがポータルが壊れていると言うのも関連しているんだな?


「インディ…君は流石だね。本当に見違えたよ。その通りなんだよ。これは仕掛けられた事なのか…ピンポイント過ぎる出来事なんだよ。

それで私のこの空間は消えてなくなるんだよ。時間が無いとは、そういう意味なんだよ。」

それで、混沌とした状況を回避するには「A/エース」がキーポイントになる訳だな?

さっき消えて亡くなってしまったエースと何らかの関連しいるんだな…?

取り敢えず俺は、エースがやろうとした事を手助けしてエースが消えるのを阻止すればいいんだな?


………………


「インディ…申し訳ない……本当に時間切れになった……君の洞察に全て…を………託す………よ…  」

Yが、そう言うと同時にフロア全体が発光したよう白く輝き始めた。

辺りが真っ白になって俺の意識も肉体も掴めなくなった。


【Epilogue/エピローグ】

「………、南極大陸は大陸では無く壁だったのか…。あれだな?弟のジャックが好きな日本のアニメの「何とかの巨人」の世界観そのものなんだな?確か、壁から巨人達が現れて壁の向こうの世界をリセットするんだっけ?Yが話した内容とほぼ同じストーリーなんだな。」

Yの話は面白かった。マックスの話と矛盾する点も多いが、おおかた理解はできた。

「南極の向こうには、同じ様な大陸が9つか…。ディープステートの連中が世界各国のトップと情報を共有して、その事実を隠したんだな?そりゃそうだ…宇宙人は宇宙じゃなくて南極の壁の向こうに居るのを知ったら大騒ぎだもんな。ネットが荒れるぜ。」

これには俺は腹を抱えて笑ったよ。

「ところでY、アンタの所属はあるんだよな?」

「……君の思うとおりだよ。インディ。」

「アンタの所属する組織の正式名称はなんだい?」

「…………。」

「Hey!どうしたんだ?何でも答えてくれるんじゃなかったのか?」

「インディ…君は本当は意地悪なんだね。私はそれを言いたくないんだよ。

分かるだろう?

…そうだね。君のミッションが無事に終われば、その時話してあげるよ。

その日を待っているよ。インディ。」

【EPISODE2 / 完結】

The story progresses in real time

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