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あの時の自分を思い出す

生活に関係のないお買い物をする時って、ワクワクしたり興奮したり、または「ああ~買わなければよかった…!」と、感情がジェットコースターみたいに暴走する時がありませんか?

嗜好品の買い物…私の場合、本と漫画とクリスタル&ジュエリーなのですが…
本と漫画はそもそも「面白い」という己の体感があるので失敗することはないのです。
が、クリスタルとジュエリーは、後悔と共に生きている…と言っても過言ではないくらい、失敗(と感じる)ことがあります。

「こちらの商品は人気ですぐ売れてしまって…これが最後の一点なんですぅ」とか
「こちらのシリーズのリングは日本ではもうほとんど入らないですね…」とか
言われると、ぐいっと前のめりになることってありませんか?

希少性…それは石の価値を上げるもの…
多くの人が欲しがっており、かつそれが手に入りにくいとわかると、人の脳は興奮状態になり、認知機能を狂わせてしまうものなのである…(本の受け売り)

私が出会ったのは、ロシア生まれのフェナカイトでした。
もともと希少でありネットでは「波動が世界一高い石」とか言われているのは知っていて、でも欲しいとは思いませんでした。

世界一波動が高いって何ぞ。
世界波動選手権でもあるのか…?

私はあまり「選ばれた人が持てる」とか「波動が高い人が買える」というスピリチュアルの宣伝あるあるのような、
「あなたは選ばれた人です!このフェナカイトは高波動のあなたを選びました!」的な売り文句が苦手なのです…
じゃあ100円で売ってやとか思ってしまう(ゲス)

そんな風に「レアで波動の高い石で~なかなかこの値段で入ってくることはないんですけど~たまたまこの値段で入荷してきて…すごいですよ!」とか煽られると、逆にやる気をなくす私がなぜフェナカイトを貪ったかと言いますと…

好きなお店の方と話してる時に、フェナカイトにいいですよ~よかったら見てみてくださいね。とかるく勧められたから、です(信者)
私は、好きな人や仲のいい人の言葉に影響されやすい…というより
自分で考えて答えを決める、という事が怖いし責任をとりたくないので
「信頼している人に答えを決めてもらおうとする」弱さがあります。

ずっと欲しかったブランドの服を着て出かけた日や、美容院で縮毛矯正をして髪はサラサラで
「ヤダ…ヴィダルサスーンのCMみたい…」な時に、いつもよりポジティブな気持ちになったり積極的になれることってありませんか?

私はフェナカイトを所有することで、そんな風にいつも前向きになれるんじゃないか、素敵な私になれるんじゃないか…
そんな気持ちがあったのだと思います。

しかしやってる事は、幽遊白書の垂金権造やぞ。
いや、美女大好きハンターハンターのビゼフのほうが近いか…?

希少な美しい女性(フェナカイトやレムリアン)を血眼になって探し出し、好きなお店の人に「フェナカイト欲しいですフェナカイト!あります?見せていただけます!?」
とヤンデレの如くDMし、フェナカイトを見せていただき鼻息荒く「買います!!」とお願いする…

そして届いたら「私は欲望のままに高いお金を出してフェナカイトを二つも買って…そんなことしてる場合か…」
と自己嫌悪にうちのめされる。

石の買い物って、欲しい!!とか、あ~買わなきゃよかった…とか、隣のローズクォーツのほうがよかったかな…という毎秒変化する「現在の気持ち」ではなく、
石をはじめて見つめて、はじめて手にった「あの時の気持ち」を大切にしたほうが後悔がない気がします。

私の周りでジュエリーをお守りのように大切にしている人は、そのジュエリーに「素敵な思い出」が宿っています。
家族がプレゼントしてくれた、憧れのブランドで何年越しに手に入れた、何かの記念で、何かの決意表明で…なんて「思い出」が寄り添っていて、きっとそれが命となり、キラキラ輝いて生きているのかしら…と、憧れてしまうのです。

その方の持っているブランドや価格に憧れ、渇望するのではなく、
「あの時のあなたのすてきな気持ち」を眩しく感じて目を細めてしまうのです。

まっさらな気持ちで石を見つめた時。
私はあの時どう思ったのか…それを考えてアウトプットするために、後は衝動買いをやめようという生々しい理由により…この日記を書いてみることにしました。
今もやっぱり自分の愚かさにライフが削られていますが…頑張ります…!!




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