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Apple Musicの空間オーディオを楽しめる有線イヤフォン(ヘッドフォン)がないのは、なぜ?

Appleはこれまでのところ、ちゃんとした有線イヤフォン(ヘッドフォン)を出していません。ちゃんとしたという意味は、Apple Musicの空間オーディオ(ドルビーアトモス)に対応したという程度の意味です。

Appleの有線イヤフォン(ヘッドフォン)としては唯一、EarPodsがありますが、実際に聴いて確かめたわけではありませんが、おそらく空間オーディオ非対応です。

Apple傘下のBeatsから、Beats Studio Proというヘッドフォンが出ています。このヘッドフォンは、USB-Cケーブルで有線接続することができますが、有線時は空間オーディオが聴けないというナゾ仕様になっています。

つまり、Apple Musicの空間オーディオ音源をちゃんと聴ける有線イヤフォン(ヘッドフォン)は、この世に存在しないということです。

一般論として、有線の方がワイヤレスより音質は優れていると言われていますが、私自身もそう考えています。せっかく空間オーディオを聴くなら、より良い音で聴ける(可能性のある)有線で楽しみたい、と思うのが人情というものだと思います。ところが、今のところそのチャンスはゼロです。

Appleがなぜ、空間オーディオに対応し有線イヤフォン(ヘッドフォン)を出さないのか、不思議でなりません。はっきり言えば、意味不明です。もしかしたら、ワイヤレスを売りたいだけなんじゃないの、とカンぐってしまいます。

と言うのも、ワイヤレスのイヤフォン(ヘッドフォン)は、音以外にもいろいろな機能を持たせた、いわゆる「ガジェフォン」なわけですが、空間オーディオが聴けることは、ガジェフォンとして大きなウリになるからです。

極端に言えば、バカげたぐらい高くても、どんなに使い勝手が悪くても、2、3年でバッテリーが寿命を迎える短命なプロダクトであっても、空間オーディオが聴けるというだけで、それなりに売れる、という計算が立つということです。実際のところ、巷には「空間オーディオはスゴい」、「新しいオーディオ体験だ」などとアオる輩であふれています。

ところで、あくまで個人的な意見ですが、空間オーディオは確かに、新しくユニークなオーディオ経験ではありますが、現状においては、音質的には至って普通だし、「だからなに」と言おうと思えば言えちゃうので、そこに過剰な期待を寄せるのは危険だと思っています。

話が逸れましたが、Appleが本当にユーザーに新しいオーディオ体験を普及させたいと考えているのなら、有線でも空間オーディオを聴けるようにすべきだと考えています。

私的には、新たに有線イヤフォン(ヘッドフォン)を出すのがベストですが、既存のワイヤレスイヤフォン(ヘッドフォン)をマイナーチェンジして、有線でも聴けるようにして、ワイヤレスと有線どっちもイケる、というやり方でも良いと思います。BeatsのStudio Proだったら、ファームウェア更新をすれば、すぐにでもできそうな気がするのですが。







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