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Apple製品の「Pro」はなにを意味するのか?

Apple製品には名称に『Pro」がつくモデル(チップにも)が存在します。iPhone然り、iPad然り、MacBook然り、AirPods然りです。どういうわけかApple Watchだけは違いますが。

この「Pro」の称号(?)がなにを意味するのか、以前からナゾでした。今までは、「Professional(専門的、職業的といった意)」の「Pro」だと解釈するのが妥当だと考えてきました。

MacBookの場合、この解釈がしっくり当てはまります。動画編集や3Dモデリングなど、グラフィックインテンシブな仕事で使うケースがイメージできるからです。MacBookほどではありませんが、iPadも仕事で使うケースをイメージすることは難しくありません。たとえば、プロのイラストレーターがイラストを描くといったことです。

ただ、iPhoneに関しては、この解釈がうまく当てはまりません。もちろん、商業目的で写真や動画を撮る、映画を撮る、建築物の3Dデータをとるといった使い方は一応イメージできます。しかし、あくまでそういった使い方もできるというだけで、そのためのモデルだとは考えにくいからです。

「Proってなんやねん」と少々いらだちを覚えていたとき、「The Verge」というアメリカのテックメディアのYouTube動画を見ました。iPhone15 Proシリーズのレビュー動画でしたが、レビューアーのコメントを聞いてハッとしました。「Proはprogressの意味だと考えれば、わかりやすい」と言ったからです。

「Progress」には進歩、発展といった意味が含まれています。この解釈でいくと、iPhone Pro(progress)は「進歩したiPhone」、iPhone Pro Maxは「もっとも進歩したiPhone」という感じの意味になります。

そう言われてみると、確かにわかりやすいし、スジも通っています。この動画のおかけで、積年の悩みが解消された気がしました。Proモデルは、必ずしもプロが使うモデルというわけではなく、進歩したモデルだと考えれば、それまでモヤモヤしていたものがすべてクリアになるからです。

とは言え、これも一つの解釈に過ぎません。当のAppleはあくまで「Pro」としか言っていないので、このProがなにを意味しているのか、依然としていろいろな解釈があり得ます。もしかしたら、それがAppleのねらいなのかもしれません。

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