「偉大なる、しゅららぼん」

〜ずっと書きかけのまま手を付けずにいたこの文、なんとか投稿できました。
まさか数ヶ月も経っていたとは〜


この間、万城目学さんが「八月の御所グラウンド」で直木賞を受賞した。
知らなかったけど「直木賞」は通称で、直木三十五賞(なおきさんじゅうごしょう)というらしい。

〜あらすじ〜

滋賀の琵琶湖で特殊で不思議な力を持つ一族の話。
高校入学を機に、本家に居候して修行することになる主人公。
同じような特殊能力を持つ別の一族との戦いの話。
(ものすごく簡単にまとめてしまってますが)

丁度、家で長いこと本棚にいた「偉大なる、しゅららぼん」を読み終えてすぐのことで、”なんてタイムリー!”と嬉しくなった。

私は読みたい本を買ってもなかなか読めない癖があるので、この本ももう何年寝かしていたか分からないほどだった。

万城目さんの本を最初に出会ったのは「べらぼうくん」というエッセイで、きっかけは新聞の広告(というのでしょうか、一番下にいろいろ推してるもの)で面白そうだなと図書館で借りて読んだ。
図書館で借りると期限があるからちゃんと読めるのです。

面白い人だなあ、この作家さんの感じすごく好きだなと。
そういえば家にあるな‥「鴨川ホルモー」「しゅららぼん」どっちだったけ?
で、そのまままた長い時間が過ぎて、どんだけ寝かす?という位の間が空いて、妹が読み出したのをきっかけにこの流れで私も読もう!とやっと手に取れた次第。

早く読んでればよかった…
と後悔したくらい面白かった。
確か、映画になってたよなあと思い出したけど読んでいる間は調べるのを我慢した。
先入観なしで登場人物を勝手に想像したかった。
(ホントはテレビのCMで見かけていて、うっすらとした記憶で赤い学生服と俳優の浜田岳さんを見た記憶があって、“どっちだ?”と考えてたけれど。→2人いるので)

万城目さんの本は「映像が目に浮かぶ」とよく感想をもらうと御本人が言われてるとおり、映画を見てるかの感覚がする。

登場人物のキャラクターのすごさと、つい吹き出してしまう面白さで一気に万城目さんのファンになった。形容詞の表現がとにかくユーモラスで知的で。リズム感もあって楽しい。

タイトルの「しゅららぼん」、ちらちらと匂わせていた意味が分かったとき、このセンスにまた笑ってしまった。

これで好きな作家が1人増えた。

内容をほぼ確認せずに読む作家の方に。
私は結構、内容を調べてから選んで読む方なので。

読み終わったので、すぐに映画情報を調べた。

主人公は、岡田将生さんだったんですね。
イケメンのイメージはなかったので少しびっくりで。
っていうか、“グレート清子”が深キョン?!と衝撃だった。
“夏目”役の渡辺大さんはぴったりだなと思った。

そうですか、2014年の映画…
10年前だったとは。

読み終わり、寂しくなった。
じーっと最後のページを開いたまま、閉じたくなかったくらい。
ずっと読んでいたいと思わせる登場人物たちで、なんでもいいから番外編を読みたいなと。
まだ気になる濃い個性のキャラクターがいるのに、その人たちの話も気になる。

次に読む万城目さんの本が、楽しみになった。





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