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振袖を着たくなかった20歳(19歳)の時の話

卒業式シーズン真っ只中ですね。
つい先日、袴を着て大学の前で友達と写真を
撮ったという方も多いのではないでしょうか?

私は来年卒業するので、そろそろどんな袴を
着たいか考え始めてもおかしくない頃かも
しれません。
そんな時思い出すのは、成人式の時に1人だけ
スーツを着て行ったときのことです。

私は、成人式の前撮りをせず、当日も振袖は
着ませんでした。

一応、試着には行ったのです。一応。
でも、バカでかい鏡の前に立ち、終始好きでもない自分の顔と体に向き合い、店員さんと
付き添いの母の目に常に晒され、華やかな振袖
をあれでもないこれでもないと合わせるのが
あまりにも苦痛すぎて…

さらに、前撮りの写真を年賀状に使われることもわかっていたので、年賀状を受け取った
人たちが
「〇〇さんのお宅の娘さん、なんか…変わったね〜笑」
などと話す姿を想像してしまい、とてもじゃないけど振袖を着たいとは思えませんでした。

結局なにも決まらず、試着もその一回きりでした。

多くの人が振袖を選ぶ大学2年生の夏、
私は自分の見た目に並々ならぬ嫌悪感を抱いていました。

当時付き合っていた人が、会うたびに
「また食べすぎたでしょ」
「なんか痩せた?」
などと、私の体型を気にしている発言を多く
していたこともありますし、
家族や親戚(主に祖母)に
「〇〇ちゃんは固太りなんだよね」
などと、悪意は無いもののグサッと刺さるようなことを言われていたことも影響していたのだと思います。

もう当時のパートナーとはとっくのとうに
別れたし、祖母に会う頻度を意図的に減らし
たり、家族に見た目について言われることが
嫌だということを行動で伝えたりして、今は
当時よりかなり見た目に対する嫌悪感は
無くなったと思います。

それでも、私と同じような経験をしている方は
わかると思うのですが、ふとしたきっかけで
またその時の感情が再燃してしまうことがあるのです。

久しぶりに会った友達がすごく細くて
可愛かった。
スタイルのいいモデルさんが着ていた服を試着してみたら、自分が着ると全然可愛くない。
恋人(好きな人)が、綺麗な芸能人を
褒めていた。
親戚に、「年頃になれば痩せるから」などと
自分が太っていることを暗に示す発言を
された。
などなど…
言い出せばキリがありません。

でも、だからといって周りに気を遣って欲しいわけではないんですよね。
自分が変わるしか無いことはわかっているんです。

今のところ、私は自分の見た目に対するこの
感情にどう向き合ったら良いのか
わかりません。
別のマイナスな感情で上書きされている時は
「今それどころじゃないよ!」と思えて
気にならないのですが、逆に幸せな時は
再燃しやすいです。

ここまで読んでくれた人の中にも、自分の
見た目に対するコンプレックスから服屋に
行くのが嫌いだったり試着室が怖かったりする人がいるかもしれません。

でも、今思えば、振袖の試着中私はずっと
浮かない表情をしていたし、出かける前から
乗り気ではなかったので髪型やお化粧も適当
でした。
どんなに綺麗な人でも、寝起きのような格好で
仏頂面だと似合うものも似合わない…はず…!

卒業式で袴を着ている人たちを見ていると、
ニコニコしている人たちはみんな綺麗です。

私もまだ完全には立ち直っていないけれど、
似合うか似合わないかよりも、これからは
自分の好きな服を着ることを楽しみたいと思っています。

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