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011  令和6年度一般会計予算について


1 一般会計予算とは


 12月22日に令和6年度一般会計予算が閣議決定されおります。現在通常国会が開会されまず予算について審議されています。
 ここでは国の予算である一般会計予算について説明していきます。

一般会計予算とは年度初め4月1日から翌年3月31日までに国家として使えるお金のことです。この中には公務員の給与、地方交付税交付金、防衛、外交等国家運営に必要なお金全てです。

2 予算成立までの流れ

 一般会計予算の成立の流れは以下のとおりです。
 (1)8月頃 来年度の概算要求が発表
 (2)12月下旬 予算を閣議決定
 (3)衆議院で審議 概ね30~40日
 (4)衆議院を通過後参議院で審議
 (5)参議院通過もしくは衆議院通過後30日経過後正式に予算成立
 来年度予算は4月以降に国として使える予算です。例年12月下旬に閣議決定され国会に提出されます。国会では大きく法案予算案が審議されます。法案と違い予算案は来年度に必ず必要であるのと同時に決まらないと国家運営ができなくなってしまうため、日本国憲法では参議院を通過しなくても30日経過すると正式に予算が成立されます。

3 予算の内訳

 令和6年度予算は合計112兆717億円です。

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2024/seifuan2024/03.pdf

4 前年度予算からの増減

 公表されたデータの内容を考察します。一番増減率が高かったのは皇室費で+50.7%です。三の丸尚蔵館の整備等で約50億円増額しております。元々皇室費が小額であるため皇居内の工事で急遽大きな支出で増えております。
 次に増減率が高かったのは防衛費で+16.6%(+1兆1292億円)です。防衛費の増額は岸田総理も明言されており最終的に10兆円規模にまで増額すると思われますが、一気に増やすことは難しいため来年度は1兆円規模で増額されます。

5 地震の影響

 通常であれば、12月に閣議決定された予算を大きく変更することはありません。しかし今年は1月1日に能登半島沖地震が発生し、閣議決定後のため本予算案には反映されておりません。
 能登半島沖地震には現在予備費で1,553億円拠出する予定ですがまだまだ足りないため本予算に追加する可能性もあります。

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/nt240126.pdf

6 まとめ

 一般会計予算はその内閣がどのような施策をしようとしているのかが読み取れまた世間のニーズの把握ができる指標です。今後も注視してみていきたいと思います。

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