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はじめての推し

推し。
それは今や当たり前の世の中。
個人的にはファンとほぼ同義と思ってるけど合ってます?まぁいいや。全然ちげーよって人いたら教えてください。
推しがいると心が潤う。ウキウキドキドキしちゃう。
産まれてこのかた陰キャ歴ウン十年のわたくし。
それはもう色々な推しがいました。
ほとんどが2次元のアニメとか漫画とかのキャラクターで、大昔は純粋にただ応援しておりました。
思春期になるとやましい感情が沸き起こり、また同時に腐女子でもあるため私の好きな男性キャラクター達は私の頭の中で組んず解れつあられもないことになったりもしました。

ですが3次元。
いわゆるわたくしたちリアルな現実世界の人間の推しに関しては、昔から一貫して女の子でありました。
モーニング娘。から始まり女性アイドル文化に現在進行系で傾倒しております。
昔からジャニーズや若手俳優やらで誰が好きか聞かれるたび困ったなぁー。

つい先日もある女性アイドルグループのライブに行ってきました。
そりゃあもうもんのすごい楽しかったです!
無職で人生綱渡りではよ死期きて……って日々願っているわたくしですら生きてて良かったーって思えるくらいのエネルギーをもらいました。
まぁその話はまた今度。
とにかくなぜかはよくわからないのですが、漫画やアニメやら小説やらは男の子キャラクターも好きになれるのに、リアルでは女の子にしかトキメかないのです。
多分生物として男性より女性の方が好きなんですよね。
お父さんよりお母さん派。みたいな。
ホストクラブよりキャバクラで女の子にヨシヨシされたいですもん。
絶対そっちのほうが癒やされる。
ああ疲れたときは女性に優しくされるに限る。
私の中では圧倒的に女性の方がキラキラしているのです。
そんな感覚の私なのですが……

なんと今年から初めて男の子の推しが出来てしまったのです!
これは私の中でかなりの革命です。
しかも!!
なんと、ASMR配信者なのです……!
ASMRといえば音フェチ。
なにかを切ったり加工する音や、なにかを食べる音など様々なジャンルがあると思いますが、私が好きになったのは
いわゆるえっちなシチュエーションボイスアスメル配信者です。
最低なことに私は最初シチュボ配信者様方、及びそのリスナーの方々を馬鹿にしておりました。(本当にごめんなさい)
実際に会ってプレイするわけではなくいわゆるラジオのように配信者は一方的にセクシーなセリフや音を出し、リスナーはそれに文字でコメントを返す。
この文化は一体なんぞや!?と。意味があるのか!?と。
スマートフォンやパソコンの液晶を通して行われるその行為に果たして意味が生まれるのか!?と、理解ができなかったのです。
共感性羞恥というのでしょうか。人に晒すことのない性の部分をジャンルとしているということもあり、嫌悪感が沸き起こってしまったのです……。
なので最初はネタとして暇なときに少し徘徊する程度でした。
少し聴いてはウヒャー!やっぱ無理!帰ろう!
私にとってのシチュボ配信者さまの枠は私にとっては冷やかしでいく心霊スポットのようなものでした。
(ほんと失礼ですみません。ただ荒し行為は一切しておりません。)
ただ、そんななかついに出会ってしまったのです。
自分好みのイケボに……!!!
最初はやはり羞恥心により少し聴いてはすぐ枠から出ていました。
しかし2回、3回と続けていくうちに声がとても好みであることに気づきました。
そしてとある日、名前を呼んでいただけるという企画がありました。
つい、この声に名前を呼んでほしい。
素直にそう思ってしまったのです。
本来なら今の個人情報保護の観点からしてもっと違うニックネームをつけるのでしょうが私はつい、かなり本名に近い名前に設定してしまいました。
そうです。その配信者に呼ばれたかったのです。
そのかっこいい声で。
今思い返せばその時すでにどっぷりハマっていたのだなと思います。
名前を呼ばれた瞬間の衝撃。
胸の高鳴り。なかなか忘れられるものではありませんでした。
それからまた名前を呼ばれるのではないかとの期待からアイテムを投げてみたり、少しずつ他のリスナーの見よう見まねでコメントをしてみたり。
いつの間にか苦手に思っていたシチュエーション配信も最後まで聴けるようになったとき。
その演技力の高さ、長時間配信し切る胆力。コメントで配信者さんを盛り上げようとするリスナーさんたちの心意気。
本当に心から尊敬しました。
共感性羞恥だなんてとんでもない。
これは1つのショーである。
彼らは紛れもないプロフェッショナルだ。
真似したくても私には到底真似できない。
かつて嘲笑していた自分を大いに恥じました。
それから私はその配信者に夢中になってしまったのです。
私のリアルな世界での初めての男性推し。
それからずっと毎日ウキウキドキドキしています。
コメントを読まれれば天にも昇る気持ちです。
ああ毎日楽しい。

ところでどうして今まで3次元は女の子だけだったのに男性にハマったのでしょう?
それは自己分析がございます。
彼がこの世に生きていながら、あくまで配信者という枠を飛び越えない存在だったからだと推測します。
3次元でありつつも私たちが観測できる実態は、あくまで2次元を逸脱しない存在。
だからこそ純粋に声に惚れたのだなと実感しています。

ううーむ。
つまりこれって私は3次元はやっぱり女の子が好きだって話になるんでしょうか?
とにかく産まれてきてくれてありがとうすべての推したちよ。
毎日のトキメキをありがとう。


そして私は今日も彼の配信を楽しみにしているのです。


おわり


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