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ロックンロールに感謝を ヘヴィーメタルに愛を

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自分の書いた音楽に関する記事をまとめています。
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#ハードロック

人間椅子-浪漫派宣言

デビュー33年間のキャリアの中で、今が一番脂が乗っているバンドの一曲。 のっしのっしと始まるイントロに次いで歌われるのは過去の偉人を掘り起こしての浪漫。いやはや人間椅子らしいじゃないの。行進するようなドラムと相まって自然と顔が前を向く。 印象的なのがサビの「ロマンチックに行こうぜぃ」のフレーズ。気取っているようでもあり余裕があるようでもあり、なんとも色気を感じるんですね。 人間椅子は9月6日に新譜、色即是空を発表予定。今から楽しみです。

THE DARKNESS-BLACK SHUCK

ファルセットボイスが人を選ぶバンドの1stアルバムの1曲目。 1曲目らしくどっしり太いギターのイントロでスタートし、そこからはもうロックンロール。最後まで痛快に飛ばしてくれる。骨太の演奏にジャスティン・ホーキンスのそれはそれは高いボーカルがスノーボードのように乗り、耳から脳内を揺さぶる。ブラックッシャック!と繰り返すサビも気持ちよくパワーがあって非常にいい。 ブラックッシャックとはペテン師のことで、歌詞はそのペテン師に対しての怒りがつづられている。やたらに明るい曲調に、やたら

HELLOWEEN-I WANT OUT

守護神伝でどれが好きって聞かれたらコレ。やっぱりコレ。 何がいいって歌詞がいい。オレに色々吹き込むな、オレに決めさせろって内容の歌詞がいい。この歌詞が楽しいハードロックに乗って飛んでくる。たまらんですな。 この曲はギターのカイ・ハンセンがバンドの状況に耐えられなくたっていたことに着想の根幹がある。故にI WANT OUT。一人の思いが普遍的な内容の曲をつくったわけだ。 歌詞なんてどうでもよくて、ノれるかどうかが問題って人にもオススメできますので、ぜひ一聴ください。

al.ni.co-晴れた終わり

WANDSの上杉昇と柴崎浩によるユニットの曲。一聴してスケールの大きさを感じる。 この曲を聞いて感じたことは退廃的な雰囲気と後味の良さ。すっきりしてるんですね。上杉自身ふさぎ込んでいた時期で何とかしようと思って作ったと語っているので、そういった形になっているんでしょうな。 横になって聞けば全身からいらないものが抜けていく感じの曲なので、デトックスに興味のある方はぜひどうぞ。

聖飢魔Ⅱ-THUNDER STORM

悲しい?悔しい?辛い?ならば君、THUNDER STORMを聞きなさい。本作は、そんな気持ちをすくい上げぶっ飛ばしてくれるパワーある楽曲だ。稲妻の轟とともにギターが唸りドコドコと展開する音の嵐に気持ちは一気に持っていかれる。後はただ聞いていれば歌詞が心のわだかまりを砕いて自然と拳を握っているだろう。アウトロではビカビカ輝くドラムの音にブリブリ鳴るベースが稲光となって眼前ではじける。気が付きゃ腕を振り上げている。 暗い?しんどい?腹減った?ならば君、THUNDER STORMを

SLAUGHTER-Fly To The Angels

恋人との死別を惜しむ曲。アコースティックギターで、ゆっくりかみしめるように歌われるが、ロックバンドらしい太いドラムも聞ける。 この曲の特徴は日本とアメリカの文化の違いによる歌詞の表れだろう。日本では天使といえば可愛いものや美しいものの例えとして使われることが一般的だ。そのためこの曲のように恋人が天使たちのところへ行ってしまって悲しい、といった歌詞はあまり書かれないのではないか。そういう根ざした宗教の差を感じてみるのも面白いんじゃないかな。