春になったら
今年も 僕の街にも
桜の季節がやって来る
寒いのが苦手な僕は
一刻も早く
暖かな 春の日差しが戀しい
と
今年も思うはずだった
でも 今年は違った
春になれば 君との別れが待っている
だから
このまま 春と冬の間に
閉じ込められてしまった
春が来たらお別れ
永遠に 今のままなら
いつまでも
僕の目の前には君がいる
でも 時間は待ってくれない
僕は 残された時間を
愛しい気持ちと淋しい気持ちの
狭間で生きて行くのだ
春が来るまで
「また会いましょう」と いう言葉を
心のポケットにしまって待つ
なんて 悲しい言葉なんだ…
2024.3.K.M