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「前向きな妊活を応援するイノベーション開発」をやっています。

今、何をやっているの?


「その後、向井さんは何をやっているの?」とか、
「何で今更そんな事をしているの?」と聞かれることがよくあります。

ご挨拶や発信が圧倒的に不足していることを今更ながら反省し、
ここに書いておきたいと思います。

簡単に言えば「絶対必要なのに誰もやっていないから」


ドン.キホーテグループを卒業してから、
門外漢でしたが、必然的にリプロダクティブ・へスルの業界に踏み込んでいました。
当初はいくつかの会社の社外取締役や顧問も兼務していましたが、
プロジェクトを進めていくうちに、「男性不妊のソリューション」を急いで世の中に広めなければ手遅れになる!
という危機感が強くなり、イノベーション開発に専念しています。

Why なぜそのアイデアが必要なのか?

社会的大義として
・人口増加に向けた社会的な取り組みの一助として
・「子供が欲しい」と願う妊活カップルに希望を与える
・不妊の半数は男性が原因で増加傾向だが 解決策が不足しているため
などが挙げられます。

当事者個人的には
・妊活中(または予定中)の男性の意識改革
・精子力改善のソリューションを提供する
・大きすぎる 女性パートナーの負担を軽減する
などになります。


一例としては、
・精子の質の改善 を目的にした「精巣冷却シート」
・不妊治療の成績向上のための「ディスポーザブル機器」

などを商品化しています。

2021年「WHOラボマニュアル」が11年ぶりに改訂され、
男性因子の検査項目として精子の「DNA断片化検査」などより高度な
機能検査が加わりました。
私たちは、獨協医科大学 埼玉医療センターの岡田弘名誉教授が主宰する
「精子力改善プロジェクト」を通じて、研究・開発を実施しています。

提供中・予定の製品・サービスとして次のようなプロダクトがあります。
・精巣冷却シート 
・冷却マット 
・BT超小型貼付体温計 
・メンズ妊活APP 
・高性能採精容器 transporter S
・精子可搬コンテナ 
・凍結保存チューブ
・精子活性化装置 
・妊活サポートプラットフォーム
(これらはいずれも特許登録済か特許申請済です)

「ローテクなイノベーション製品」
人々の生活をより良くするためには、常に最先端のテクノロジーが必要ではなく、むしろ、シンプルで安価なローテクが役に立つ場面が多いという趣旨の提言がありますが、「精巣冷却シート「や「高性能採精容器」はその代表例と評価されています。

Where どこでアイデアを実施するのか?

ヘルスケア製品とWebサービス、スマホAPPなどは「妊活カップルの自宅」で気軽に使用していただけます。 
採精容器などのディスポーザブル機器は「不妊治療を実施する医療機関(リプロダクションセンター、ARTクリニック)」で使用していただいています。

When いつアイデアを実施するのか?

例えば、男性因子の検査や改善は妊活を開始する前が理想です。
精子が作られるまで74日間かかりますので、精子力の改善は一般的に3ヶ月以上〜1、2年間が一つの目処になるようです。(手術などを除く)

男性の根拠のない自信やプライドがカップルの不妊治療の初動を遅らせ、時として治療期間が時間切れになる場合があります。余裕を持って始めていただきたいと思います。

Who 誰が実施するのか?

ユーザーは、男性不妊の治療を受ける「患者本人」と不妊治療にあたる「医師、胚培養士」さんになります。

「妊活のPDCA」について

不妊治療を成功させるためには、治療面でも生活面においてもPDCAサイクルを回すことが重要です。
私たちは妊活のPDCAサイクルを念頭に置いた研究・開発を行なっています。

How どのようにアイデアを実現するのか?

精巣の温度は体温より低く、35℃を超える高温環境が続くと精子の機能に悪影響があるという研究報告があります。

「精巣温度管理ソリューション」の手順を例にすると次の手順を実施します。

前提として精子の機能検査を実施し、DFIなどの検査数値と医師の所見を記録しておきます。

① 「BT超小型体温計」か「非接触型体温計」で精巣の温度を把握します。
高温環境になる時間帯については、昼型や夜型など人と原因によって個人差があります。
非接触型体温計は計測値の時間経過ログが記録されないので、数時間毎に計測し、できれば24時間の体温変化を記録してください。
(今後は精巣の温度管理を簡単に行える「メンズ妊活APP」をリリースする予定です)

② 高温環境になっている時間帯を中心に「精巣冷却シート」を貼付します。
私たちが開発した精巣冷却シートは「貼りやすく剥がれにくい」「冷却効果が長時間持続する」という特徴があります。
高温環境をターゲットに1日8時間〜10時間を目安に貼付します。
 冷却シートの粘着性も程よく設計されていますが、職業・職種によってアクティブに動く場合は、ずれにくい下着を着用してください。一般的にピッタリとした下着は逆に高温環境になりますので、ユニクロさんの「エアーリズム・メッシュ・トランクス」などの機能性の高いものがお勧めです。

How Much  いくらの予算で実施するのか?

精巣冷却ソリューションの場合
非接触型体温計は市販の製品を活用していただき、「精巣シート」は日本では、1ヶ月、1万円(オープンプライス)以内で提供されています。

※ 2022年5月現在、日本製品は新製品販売準備中のため一般販売されておりません。申し訳ございませんが今暫くお待ちください。 
(中国、台湾では特定の医療機関を通じて提供されています)

これまでこのようなイノベーション開発に没頭してきました。
これから向かう第2ステージについて引き続き書いてみようと思います。

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