にこにこぱわー

にこにこぱわーってすごい

小学生のクラス目標みたいだねなんか

でもわたしはこれがないと生きていけない

そんなすごいちからをにこにこぱわーは持っている

卒アルの衝撃

大学入学前、わたしは高校の卒アルを手に入れた。学年400人もいるから知らない人ばっかり写っているようなもんだ。先生のページなら知っている人ばかりだろうと思ったわたしは衝撃をうける。

年に何十回と顔を合わせていたはずなのに、そこには見知らぬ顔が並んでいた。
そうか、わたしは先生の顔をみたことがなかった。
授業中、マスクで先生の口元はずーっと隠されていた。
大好きなあの先生も、尊敬するあの先生も、クラスの担任さえも、
マスクを外せる世界で道端ですれちがったらわからないかもしれない。

修学旅行もいけたし、遠足もいった。
うんどう会も、合唱大会も、学校祭もやった。
部活の演奏会もやりきった。
コロナはあったけど、充実した高校生活だった、
そう思って学校をあとにしたはずなのに、

先生たちの素顔を見たわたしは、どこかむなしさを感じていた。

さて大学生

大学生活がはじまった。
クラスや授業が同じ人に話しかけて、ちょっとずつ人間関係を広げていった。仲良くなった人とごはんにいくことになり、そこで素顔を見る。
いつもどおりの会話、いつもどおりの仲間
のはずなのに、この人こんなすてきな笑顔するんだ、とうれしくなる。一緒にいてたのしくなる。

短期で人生初のバイトをした。
観光地で観光客の写真をとって売ってるカメラマンいるじゃん。あれ。
ほんとうに暑かった。真夏のひまわり畑。
列に並んでるときはマスクしてる人が、
写真撮るときにはずして満面のにこにこえがおをこっちに向けてくれるの。
こわもてのごっついおじさんがにっこーーー!!!って笑ったくれとき、
ああ、にんげんっていいなとカメラ越しに思った。(飛躍しすぎ?)

長期のバイトを秋にはじめた。飲食のホールスタッフだ。
食事中、マスクは外される。素顔が並ぶ。
なんてことないただの人間が並んでごはんを食べているだけの風景。
ただ、それだけ。
でもわたしはうれしかった。
人がここにいて、顔を合わせて、わらいあっている。
ふとした瞬間にそれを感じてうれしくなる。
いまもこのお店にお世話になっている。

旅に出た。

帰省した帰りに、ひとりで旅をした。
甲府から札幌まで各駅停車の旅。
旅をしてもだれにもとめられない。
自由に移動できることがうれしかった。

そしてマスク解除?

マスクをしなくてもよくなった。
バイト中はさすがにマスクしてるけれど
授業中はわたしはもうあまりマスクを着けていない。
(メイクをする習慣をつけたいとおもう今日この頃)
最初から素顔で知り合いたいなとおもう。
サークルやクラスの友達と話しているときに
相手の口角があがってにこーってえがおになると
ほんとうにしあわせな気持ちになる。
軽率に人を好きになりそう(危険)

題名を適当につけちゃったせいで、文章中ににこにこぱわーって言葉がでてこないけど、とりあえずわたしがいいたいのは、

にんげんっていいな、
にこにこぱわーってすごいな、
えがおってすてきだな

って感じるってこと。

きっとこの世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だって好きな歌手が歌ってるけど、ほんとうに笑顔って人と人をつなぐと思う。

いつか、みんなが素顔で出会って、何のこころおきなく笑いあえる日がきますように。にこにこぱわー!!やー!!!!


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この文章は、「#いまコロナ禍の大学生は語る」企画に参加しています。
この企画は、2020年4月から2023年3月の間に大学生生活を経験した人びとが、「私にとっての『コロナ時代』と『大学生時代』」というテーマで自由に文章を書くものです。
企画詳細はこちら:https://note.com/gate_blue/n/n5133f739e708
あるいは、https://docs.google.com/document/d/1KVj7pA6xdy3dbi0XrLqfuxvezWXPg72DGNrzBqwZmWI/edit
ぜひ、皆さまもnoteをお寄せください。

また、これらの文章をもとにしたオンラインイベントも5月21日(日)に開催予定です。
イベント詳細はtwitterアカウント( @st_of_covid をご確認ください )
ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。
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