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青レンジャー教育が育んだ、現代日本

私は43歳で、日本において義務教育→高校普通科→浪人ののち私立大学文学科を卒業した身です。私が受けてきた日本の教育の特徴は、今思えば、「青レンジャー量産型教育」だったと思う。

戦隊モノにおける各色のキャラ設定。赤レンジャーは正義感に溢れ、勇気があるが向こう見ずで真っ直ぐな主人公キャラ。青レンジャーは冷静で主人公をサポートする頼れるキャラ。ピンクはマドンナ。緑はオタクキャラ?黄色はマイノリティキャラ的な?(緑や黄色の設定は、まちまちでシリーズのストーリーによるのだと思う)
ばらつきはあるにせよ、赤、青、ピンクの設定は、だいたい似かよっている。

赤レンジャーほどの強烈さは、日本の組織では「出る杭扱い」されて、淘汰されていく。向こう見ずで真っ直ぐな性格は「リスク」として危険視されるから。モモレンジャーは、やはり女性が活躍しにくいこの世の中では大変だろう。

日本では、青レンジャー的なキャラが重宝されやすい。組織には青レンジャーが必要なのだ。文句も言わず冷静に状況を判断して、テキパキ動いてくれる、頼りになるキャラ。控えめで自己主張もあまりせず、コツコツと業務をこなす。

だからこそ、教育機関は青レンジャー量産型教育を行ってきた。周りにあわせて主張はせず、ルールに疑問など持たず、先生や上司の言うことを聞き、部活もそれなりのポストにつき、キャプテンや監督をサポート。青レンジャー量産教育は、日本のかつての経済成長に寄与したと思う。

しかしながら、青レンジャーばっかりだと、新しいアイデアや刷新が生まれにくい。トップの顔色を窺うのは上手いが、ゼロイチの仕事は不得意というか、訓練してきてないから、からっきし。

そんなこんなで今、いろんなジャンルでの赤レンジャーを育てる気風や環境が求められてる。何なら、日本では無理だからと、海外で赤レンジャー修行に出て、逆輸入のような形で活躍する方々もいる。

そしてもっというと、この多様性の時代、黄色レンジャーも緑レンジャーもピンクレンジャーも、赤レンジャー以上にぶっ飛んだ、革新的なクリエイティビティを持ち、国内外で注目されつつある。

日本の教育は、その先の世界での活躍の入り口になっているのか?いや、そんなことはない。むしろ、日本の教育特有の物差し/基準や規範は、世界への入り口になるどころか、個性も、魅力も、チャレンジ精神までも奪ってしまう。。

真剣に、我が子(1歳8ヶ月)の将来を考えるときに「日本でいいのかね?」と考えてしまう。

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