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vol.3 「BRIGHT」誕生秘話 本編

夏目の迷い

(vol.2 「BRIGHT」誕生秘話プロローグ編の続き)
ノバレーゼで法務担当者として働き始めた頃から、音楽著作権の問題が、業界内でだんだん大きくなってきて、当然自社でも対応しなければいけない状況になりました。

その時に痛感したのが、
「ブライダルのことが分かった上で、力を貸してくれる専門家が見当たらない」
ということでした。
音楽著作権のことだけではなく、お客様とのブライダルならではのやり取りは、ブライダルの実態が分かっていないと、正しい結論が出ない、スムーズにいかない、とも思いました。

一方で、自分自身についても、30代中盤に差し掛かる中で、おそらく多くの人がどこかのタイミングで感じるであろう、
「ずっと今のままでいいのかな」という迷いが生じてきました。
そういったこともあり、自己啓発に関する世界的名著『7つの習慣』やその他、様々な本を読んでみたり、会計の知識が全然なかったのでセミナーに行ってみたりと、社会人としてのレベルをあげようと、勉強しながら自らの将来について考えていました。

そして、今でも鮮明に記憶に残っていますが、ある時、地下鉄の中で、つり革につかまり目の前の窓ガラスに映る自分を見ながら、
「自分はブライダル好きだよな」
「ブライダル業界好きだよな」
「ブライダル業界、今、法律で困っているよな」
「自分ってたまたま法律っていう武器があるよな」
「これらを仕掛け合わせてサービスを作ることができたら、大好きな業界の人たちにむちゃくちゃ喜んでもらえるんじゃないかな」
と、今のBRIGHTの“原型”を初めて思い浮かべた瞬間は今でも鮮明に覚えてます。

夏目、勉強の日々

そんなことを思いついたら、どんどんやりたくなってきて、頭の中で考えているビジネスをやるためには、法律的な障害がないのかということを調べました。
その時に『契約書を作る』仕事は、行政書士資格が必要だということが分かりました。

そして、行政書士資格の勉強をしよう思ったのが、確か7月ぐらいでしたので、11月の試験まで“あとわずか”に迫っていました。
すごく短い時間だったんですが、
「自分の本気度を試す意味でもチャレンジしてみよう!」
と挑戦し始めました。

ただ準備時間がないのに、サラリーマンだったので、普通に考えると勉強する時間がないんです。そこでどうしたかというと、
・朝5時~7時の2時間(子供が起きてくるまで)
・行きの通勤時間30分ぐらい
・ランチタイム1時間は外に出てご飯食べながら
・18時定時に上がって近所の図書館で20時に蛍の光が流れるまで
・帰りの地下鉄30分ぐらい
・家に帰ってから1時間
毎日トータルで7時間の勉強時間を確保することを自らに課し、取り組みました。

夏目、試験合格。そして…。

2013年11月の試験に無事合格し、色々な士業の方たちとの交流会などに参加していく中で、
「やはり、どうしてもやりたい」
という思いが高まってきていましたが、最後の最後まで、サラリーマンを辞めるのかどうか悩み続けました。
でも、これをチャレンジせずに、後から違う人が、自分がやろうとしているチャレンジをしているのを見たら、悔しくて仕方ないだろうなと。

ちょうどその時、ノバレーゼが新規事業を提案する『ノバレボ』というイベントがあって、その応募のタイミングでした。
自分にとって、ノバレーゼもとてもお世話になった会社だったので、起業するならしっかり筋も通したいという思いもあり、そのイベントで自分の思い描く事業モデルを提案しました。

▼『ノバレボ』でプレゼンする夏目▼

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結果それを認めて頂いて、協力をいただきつつ独立することができたのはすごく光栄だったな、と思います。

2015年2月13日に法人登記をして株式会社ブライトが発足しました。
ちなみに会社名「BRIGHT」の由来は「B」がBridalの「B」で、RIGHTが「正当な権利」という意味で、
『ブライダル業界も正当な権利を守って明るい未来を創っていこう』という意味を込めた名前です。

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起業後は、自分1人しかいなかったので、とにかくがむしゃらに動いていましたが、2016年より仲間を迎える新たなフェーズに入っていきます。
(おわり)

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