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遠距離恋愛とは…

綾野くんはマメではないです。
電話は苦手です。
結果、月に一回戻ってきます。
うちは18歳までは異性とのお泊りは禁止です。

だから私から綾野くんには会いに行けません。でも私は旅行には一人で行けるので、親に内緒で綾野くんに会いに行くことは出来ます。

でもそんな些細なことで、親を裏切るのは嫌です。
疑われたくもないので東京方面へも私は行かないです。 

結果、綾野くんに「バカだと笑うがいい。惚れた方が楽しいからこれは必要経費」と言われる。

青くんには「月1も帰ってこれる距離じゃねー。なにそれ自慢?」と言われた。
さすが青くん💧
世界を呪っているだけのことはある。

「自慢はしてない。事実だ」

青くんは綾野くんを好きなので、いーいーなってた。

すまんな…

でも青くんは綾野くんのことは、めっちゃ聞いてくる…

私を通して 綾野君を感じていると言っても良い。
そして嫉妬される。

わけわからん…
青くんだから仕方ない。

綾野くんの「惚れた方が幸せ理論」なんか好き。

よく言う。
ただ必ず綾野君の自己責任論として 語られる。

「俺が好き」「俺が会いたい」「俺が耐えられない」

お金がかかる。時間の無駄というと
「わかってない。惚れた俺が楽しいから気にするな」と言われる。

なんか優しい。
綾野君は負けず嫌いだから、惚れた方が負け なんだという言い方は絶対にしないところが また可愛い。

「あはは」

「責任とって」

とたまに綾野くんに詰められる。

そんなことありなのか…
わがまますぎる。

みんなに「それ妊娠した女の台詞」と言われるの草。

でも綾野くんは私にめっちゃ言う。

「ここまで好きにさせた責任をとってくれ」

こわっ…

「おかしい…男は結婚前提、私は結婚前提じゃないはず!」

「それは付き合う前の話しだ!」

「嫌です」

綾野くんキレる…

ええ…

綾野くんは常に「俺は結婚を焦っている」と言う。

「なんやその詐欺師みたいな話は…」

みんなに珍しくて草と笑われている。
綾野くんは平気らしい。

外人だからな!

「考えておきます」

が落とし所になります。安易に約束してはいかん!刺される笑。

綾野くんは刺すタイプではないけども笑。
「世界の始まりに私がいそう」と言ったら
「うん。津和を見つけた日から俺の世界は薔薇色になった」

あほや…

聞いてて恥ずかしいから、なんとなく無視する…

「やめろ無視するな。さらに好きになる!」

「大変…」

仕方ないので、背中をなでなで。
「好きすぎてしにそう。これ大好き」

「あはは」

綾野くんは騒がしい…

「無口な男前が愛を叫んでるのが1番素敵ね」

「ありがとう」

綾野くんはとにかく私に伝えたいらしい。
「わかったよ…」

「目は口ほどに物を言うの習得を…」と言ったら
「押し倒すやろ」と言われた。

「なるほどじゃあ、愛を叫ぶしかないのか…」

「そうです。止めないで」

頭、肩、腕、背中、足と体育座りしている綾野くんの体を撫でた。
「よし!」

「なにそれ!何の遊び!」

犬か…

綾野くんは、こういう遊びを好む。
前は綾野くんの部屋に、手紙を隠してた。
綾野くんが掃除のときに見つけて、めっちゃ会いたくて死にそうになると言われた。

いや…
大したことは書いてない。
いつもありがとうとか、楽しかったよとか、あはは、見つかっちゃったとか書いてるだけです。

元気だしてねとか、だっこ券とか…

綾野くんは、だっこ券を過剰要求してくる。
「おい。国が札を刷まくったらどうなるんや…」

と言っても「国民はみんな幸せになる」という理系とは思えない回答をしてくる。

「バカだ…」

ちなみに綾野くんは愛情も欲望も隠さないのが笑う。
大体バリバリ言われる。

「はい笑。わかりました」

「うん」 
綾野くんは私には想いを伝えないと死ぬ病気です。

綾野くんは兄に似てきた。
元々 ちょっとお兄ちゃんぽかったけど。