東京から新潟まで1日で行った話

新潟のどこか

 クソ暑い真夏、1日でチャリだとどこまで行けるのか気になった。300キロくらいなら行けるんじゃないかと、目標を320キロ先の新潟駅に決めた。突発的に決めて行動に移せるのは学生の特権だ。早速明日出発だ。どうせ24時間かかるからと早起きが苦手なので11時に家を出発した。旅の始まりだ。たのしみ。
 ルートとしては深谷市くらいからは国道17号に乗ってひたらすら進むだけ。簡単だ。友人と合流して50キロほどいいペースで進む。きもちいい。これなら余裕だ。最初の休憩でそう話す。若干曇ってきて暑さもあまりない。この調子で進む。群馬に入ってから空の様子がおかしい。やばい雨が来そうだということでスシローに避難。飯食ってるんだけど猛烈な雨がやまない。1時間くらいロスしてしまった。どうしよう、そろそろ進まなきゃと焦り出発。高崎を出て暗くなってきた。ここから夜、この旅の本番だ。
 とゆうか計画では夜までに三国峠に到着する予定だった。三国峠まで150キロだからいけると思っていたが、大雨とかでゆっくりしすぎたようだ。

スキー行く人ならよく通るとこ

三国峠まではずっと登りだと身構えていたけど緩やかなカーブでそこまでキツくない。むしろ渋川あたりの方がきつかったんじゃないか?のんびりのぼってるけど雨がうざい。楽やんけとか思ってたのぼりもだんだん怠くなってくる。ナビに使ってるケータイが水没しそうになってきたのでなぜか入っていたコンドームを被せた。天才かもしれない。ちなみに欲しいけど金がないのでガーミンとかは持ってない。ひたすら標高を上げる作業を続ける。上の方は寒い。なだらかな坂がずっとつづくが、眠さと寒さでおかしくなって友人と訳のわからない話を大声で話しながら登る。そんなこんなで三国トンネル到着。ちょうど12時くらいだったかな?一時かも。とりあえず半分きた。あとは下り基調なので楽勝と喜んだ。
   

下りからの朝焼け

 三国トンネルで少し休んでから下りだと気合いを入れる。どんどん下り苗場スキー場が見えた。冬の景色しか見たことなかったから新鮮だ。一回登りになったけど後はずっと下りだった。神です。正直どこを走ってるかよくわからない。この朝焼けの写真もどこなんだろう?

朝焼け

 ちょっと写真が無さすぎてよくわからない。
多分これ、山を抜けて小千谷市辺りに入ったところかな?この辺りからずっと平坦で走ってて気持ちが良かった。ただ眠すぎた。歩道で20分くらい仮眠。側から見たらヤバい光景だと今思う。大体後80キロくらいだった。ただこの80キロが死ぬほどきつかった。友人も疲れ果ててた。草生える。コンビニでまた仮眠。残り80キロ頑張ろう。30キロくらい進んで燕三条。よく聞く街だ。

快晴
でもどこだかわからない
最高の天気

 昨日の雨が嘘のように晴れてる。だけど晴れすぎだ。40度以上の気温になってた。もう死にそうである。もう喋ることもせず、ひたすら漕ぐ。何でこんなことやってるのか度々思う。キツければキツいほどいい、暑ければ暑いほどいい、などと暗示をかける。ただ、この景色だけは最高だ。

ドデカザック背負って走る変態

 後20キロくらいになったらなんか楽しく走れるようになってきた。ボトルに入れた水がもう熱湯だった。飲めたものじゃ無い。コンビニでアイスと水を飲んで後は飲まなかった。大失敗だ。どんどん新潟駅が近づいてきて楽しくなってきた。手の痛みはひどいがもう一踏ん張りなので頑張る。

新潟駅

 やっと着いた。写真が無さすぎて色々端折る。着いて駅にへたり込む。もうなんもやる気が起きない。だけど吐き気がしてきた。頭もガンガンする。熱中症になったんだろうな。ポカリ飲みまくって何とか回復したけど危なかった。公園で水を浴びて、東京に帰ることになった。何も観光も無しで帰る。これもいい旅だ。やっぱ限界旅はいいですね。死ぬほどきつかったけど、またやりたいと思うロングライドだった。以上

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?