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#6 国産ヒップホップの元祖!? 吉幾三 「俺ら東京さ行ぐだ」

RADIO BERRYで放送中の「ミュージックメモリー 〜音楽のSDGs」担当のケンです。

今日ご紹介するのは吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」
1984年11月25日に発売された吉幾三を代表する曲です。
「テレビもねぇ、ラジオもねぇ」・・・とリズムにのせて連呼していることから「日本で最初のラップソングだ」と冗談めいて言われるこの曲ですが、実は本当に吉幾三さんがアメリカのラップミュージックをモチーフにして作ったと言われています。

1984年はアメリカで、初めて意識的にラップを始めたというRUN D.M.C. がデビューアルバムを発表した年で、国内でも1年のアメリカ滞在から帰ってきた佐野元春がラップに影響を受けたと思われる「Complication Shakedown」を発表しており、内外ともにラップ元年と言ってもよい盛り上がりを見せていました。

実はラップに似た曲はこれ以前にもちらほら発表されているのですが、山田邦子やスネークマン・ショーなどお笑いを絡めたコミックソングの色合いが強かったのです。


同じくコミックソングと言われる「俺ら東京さ行ぐだ」がそれらの曲と少し違うのは田舎での生活に嫌気がさし不満をぶちまけるという内容が意外にも社会への不満を原動力にしたヒップホップとそう遠くないということで、現在ではヒップホップの精神面を表現した最初の国産ヒップホップという評価をされているとか、いないとか?

長年コミックソングとして扱われてきたこの曲に冷静に判断を下すためにも我々はいま一度、「俺ら東京さ行ぐだ」に耳を貸すべきかもしれません。



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